「そうやで。跡部は“来る者拒まず、去る者追わず”やからな」

「そうなんだぁ〜・・・って誰!?」




突如現れた関西弁。

この人誰ですか。








m a l e - a t t i r e









「いい反応やで!俺は忍足侑士いうねん。よろしゅう、噂の転校生」

「噂!?」

「そやで。あの跡部景吾と一緒にご登校。・・・それだけで噂の的やん」




私は景吾を怪訝な目で見た。




「一体どれだけ有名なんだよ」

「あーん?しらねえよ。俺様は好きで有名になったわけじゃねぇ」

「どうだか」

「テメェ殴られたいか?!」

「いや、遠慮しとく・・・」




一睨みされて、マジ恐かった・・・

そんなに私言ってはいけないこと言った??




「そや。跡部、監督に呼ばれてたで」

「それを早く言えっ」




そう言うと、景吾は教室から出て行った。

そして、現在私と忍足くんの2人に・・・




やっけ?」

「そうだよ。忍足くん」

「えらい綺麗な顔しとるなぁ。俺の彼女にならへん?」

「はっ!?俺男だしっ!!」




忍足くんは急に何を言い出すのかと思えば・・・

この人って、おかしい??

ってか綺麗って、普通男に言う?




「わかってんよ、そんなことぐらい。でも、男同士でも問題あらへんやろ?」

「問題ありまくりっ!!」

「冗談や。冗談。俺かて、男はお断りやで」




疲れる・・・この人疲れる・・・




「で?跡部とどない関係なん?ただの居候にしてはおかしい」

「おかしい?どこが?」

「跡部が無償に優しいんや」

「どこがっ!?」




さっきも睨まれたし、一つも優しいところなんてないと思うんですけど。。。

忍足君は綺麗に笑うと、言葉を続けた。




「手出してないやろ。跡部」

「当たり前だろ!俺男だぞ」

「いやいや、その手じゃなくてやな。ん・・叩いてないっちゅーこっちゃ」

「・・・なんだ。そういえば、1度も叩かれたことないな・・・」

「ありえへんで。絶対1度は変なこと言ったら叩かれる。そういう奴やからな」




景吾ってそんな凶暴なの?

でも確かに、口では恐くても、手は出さない。

やさしいのかなぁ・・・




「忍足くんは」

「侑士でいいで」

「じゃあ、侑士。で、侑士は叩かれたことあるの?」

「そんなんしょっちゅうやで」

「逆にいいじゃん。仲いいってかんじ。俺もいつかは叩かれてみたい」

はMなん?」

「エム?」




エムって何?

もしかして、私って時代遅れ!?




「Mっていったらマゾやん」

「・・・マゾ!?違うしっ!!」

「だって叩かれたいんやろ?」

「そういう意味じゃないっ!!」

「冗談や。わかっとるって」




やっぱり、疲れる。。。

この人・・・




「忍足!てめぇ、嘘ついてんじゃねーよ!!」

「あっ、もうバレてもうたん?」

「あれ?景吾監督のところに行ったんじゃないの?」




眉間にいっぱいの皺を寄せて登場した景吾。




「監督は午後から出ているそうだ。こいつ嘘つきやがったんだよ」




そう言いながら近づくと、侑士に拳骨を一発。

侑士はそこを押さえながら私に目配せをした。

まるで、“ほらな”って言いたそうな目で。

これは侑士がいけないのは当たり前な気がする・・・




でも、侑士の言葉は事実だと知った。

景吾は心のどこかで私をまだ受け入れてくれてないのかもしれない。

いつか、景吾と友達になってやる!!














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