準々決勝戦 聖蘭学園vs山吹中








☆情報☆









「おい、2人アップしとけ」


「「はいっ!」」




俺と悠は次の試合の為にアップに行こうとした。

そしたら、姉貴がいて




「次、山吹とだっけ?山吹って強いんでしょ!?」


「あぁ。なんでも怪物とか言われてる人もいるらしいし」


「大丈夫?ちゃんとレギュラーになったんだから勝ちなよ!?」


「分かってる。俺達は常に勝利を目指す。負けるのはあの時だけでいい」


「あの時か・・・ボロ負けだったもんね!」


「うるさいっ!」


「はいはい。がんばれ!」




俺は姉貴に手を振り、アップ用のコートに行った。








ダブルス2  水那・篠原(聖蘭)vs喜多・新渡戸(山吹)




10分ぐらい悠と打ち合い、ダブルス2が中盤の頃に試合コートに向かってみると、

予想どおり聖蘭学園のリードだった。



3−2


しかし、思ったより押されてる。

水那先輩と篠原先輩は去年実力でダブルス1だったから、大丈夫だと思っていた。

やっぱり、準々決勝まで来ると強い奴が多い。




「全国クラスの2人らしいぞ」


「竜崎部長。そうなんですか!?」




竜崎部長。俺らの憧れの先輩でもある。



先輩達は、稲妻ショットというやつで苦戦していたが、6−4で勝利した。

次は、俺らの番。





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俺は、聖蘭と山吹の試合を見ていた。


聖蘭学園。あまり舐められないな・・・

今まで聞いたこともなかったはずだ。

確か、鳳とジローが知ってる感じだったな。




「おい、鳳・ジロー。聖蘭について何か知ってるか?」


「ZZZZZzzz…」


「すみません、跡部先輩。新しくできた学校としか・・・」


「ちっ!」




しらねぇのか。

聖蘭学園。こんなに強かったのか?




「やあ。跡部。聖蘭学園についてしりたそうだね」


「乾か・・・お前らも観戦か?」


「あぁ。予想外な学校が上がってきたからね」




青学の連中が俺達、氷帝の横に並んで試合を見ていた。




「で、乾。お前は何を知っているんだ?」


「去年のデータでは、全く聖蘭学園には警戒せずとも良かったんだが、今年はそうはいかないらしい」


「どういうことだ?」


「跡部も知ってると思うが、聖蘭学園は出来たばかりの学校だ。3年前にできている。と言うことは、
 3年前は1学年しかなく、実力ではもちろん勝ちあがれることはなかった。
 2学年そろい、実力的にも上がれる人材はいたと思われるが、部長が強引な人というか自己中心的な人だったらしく
 レギュラーは実力重視じゃなかったらしい。部長が気に入らなければ即刻レギュラーであろうが落とされていたわけさ」


「ひでー」


「そうっすよ。ひどすぎっす」


「向日も桃城も。言いたいことは分かる。しかし、今回3年がいなくなったことにより、新たな部長が立てられた。
 それがシングルス1の竜崎 夕槻(りゅうざき ゆうき)だ。去年まで全く出ていなかったから、恐らく前部長からは
 嫌われていたのだろう。そして竜崎に変わり、今回の初試合でここまで残っている。ちなみに、今回1度もシングルス1が出ていない」




少し、やっかいな学校ということか・・・




「次の試合がはじまったにゃ〜」






ダブルス1  (聖蘭)vs南・東方(山吹)



!?

俺は、審判の声を聞いて驚いた。

まさかな。たまたまだ。

はともかく、は1人暮らしだと聞いてる。

1人暮らしなら当然弟がいても海外に親と行ってることになる。

俺は、そう納得していた。

試合が始まり、たしか地味`sだったか?山吹が完全に押されている。

あの2人、案外やるな。

息がピッタリあってやがる。



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南さんと東方さん、さすが。

集中攻撃やサインプレーできついところを狙ってくる。

でも、負けるわけにはいかない。

俺と悠は無事に勝利を収めた。


6−4




「すごいよ、君達」




最後に南さんが声をかけてきてくれた。

地味`sだっけ?なんで地味`sなんだ?

すごい人だと俺は思ったのに・・・




「おつかれ。悠、どうだった?」


「部長、いい勉強になりました」


「そう、ならよかった。は試合に集中してなかったみたいだけど」


「すみません」


「考え事をしながらは、悠にも失礼だし、相手にも失礼だよ」


「はい・・・」





俺は、汗を流しにと頭を冷やそうと悠と水道に来ていた。




っ!悠君っ!お疲れ様☆」


「おつかれ〜♪」




姉貴とさん。

本当、誰のせいで集中できなかったんだか・・・

でも、姉貴いつもどうりみたいでよかった。

姉貴がタオルを渡してくれた。




「お疲れ様。でも、ヘタになった?」


「なっ!どういうことだよ!?」


「集中してなかった。私でも分かったよ。そんなに私のこと心配?」


「当たり前だろ。家族がイジメに合ってて呑気にしてられるか!?」


「ごめん」


「俺、跡部さんと付き合うこと認めないから」


「なんでっ!?」


「彼女1人守れない人に任せておけない。自分のファンのことぐらい管理して欲しい」


「違うっ・・・」


「何が違うんだよ。実際守れてないじゃねーか」


「・・・」


「ちょっと、君も落ち着いて」


「あっ!すみません、さん。姉貴もわりぃ。でも、認められないのは認められないんだよ」




俺はそこに姉貴を残して、試合会場にもどった。

試合会場に戻っても俺はうわの空だった・・・

そして、いつの間にか試合は終わっていた。













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