景吾の父から合併の話を早く進めてほしいと言われ、早く進めることになった。

そして、記者会見が迫っていた。






☆学校☆







学校最後の日。


朝礼で私が家庭の事情により今日、学校が最後だと伝えられた。

もちろんざわめきがおこる。


英二は目に涙を浮かべていて、不二君はいつもの微笑みはない。




「本当にゃの?」


「本当」


「だから最近早退が多かったんだね」


「うん」




朝礼が終わると、みんな私のもとへ駈け寄ってくる。

色々質問されたけど、答えられる範囲で答える。

「たまには遊ぼうね」とか「メールしてね」とかたくさんの言葉が私の耳に届く。

嬉しくて涙が出てきてタオルで何回も拭いた。






放課後、が送ってくれるってことでと一緒に校門へ足を運ぶ。

そして、その途中氷帝の制服を見つけた。

しかし、そこには氷帝の制服だけではなく、当たり前だが青学の制服もいた。

そう、氷帝テニス部と青学テニス部だ。

しかし、景吾の姿が見当たらない。


しかし私とはそこへ進んでいった。




「あっ、さん」




1番初めに気付いたのはチョタだった。

チョタの声をきっかけに全員こっちを向く。




「みんな久しぶりだね」


、跡部と結婚するって本当か?」




今は跳んでいないけどハイテンションな岳人。

岳人の言葉を聞いた青学が反応を示す。




「「「「「結婚!?」」」」」


「うん」


さん本当なんすか?」


「桃、本当だよ」


「政略結婚・・・」




呟いたのは一年生の越前君。




「う〜ん・・・政略結婚なのかな?」


「あーん?は政略結婚だと思ってんのか?」





登場した人物は景吾だった。

優雅に歩いて来て私の肩を抱いた。

でも、慣れはじめた私は気にせず景吾の言葉を返した。




「だって、合併するんだから政略とも言えないじゃない」


「あかん。。愛があれば政略じゃないんやで」


「そうなの?」




私は初めて知った。

そうか、愛があれば政略じゃないんだ。




「激ダサ」




宍戸が私の無知の様子を見て呟いた。

正直久しぶりに宍戸の激ダサが聞けて嬉しかったかも。




「ってことで、愛のある結婚なので政略結婚じゃないみたい」


「みたいって・・・・・・」




呆れている

みんなそれを合図に笑いだす。

私もつられて笑っていた。





「ところでみんなは何しに来たの?」




重要なところは必ず不二君が聞く。

それに答えるのは青学の天才に対抗する氷帝の天才忍足だった。




の学生服見納めにきまっとるやん」




氷帝メンバーはみんなして頷く。

本当いいチームワークだ。




「今日はわざわざありがと」


「ええって」


ともパーティーでぐらいしか会えなくなるのか・・・」


「お前らはいいじゃねーか。俺は次いつかわからねーんだからよ」


さん、たまには氷帝に顔だしてくださいね」


「ウス」


ちゃんまた膝枕してほC〜」




順に忍足・岳人・宍戸・チョタ・樺地・ジロと声をかけてくれた。

最後のジロの言葉に景吾が反応したが、そこは昔の話って言って流した。





「おい。そろそろ時間だ」


「あっ、うん。それじゃ、みんなまた会おうね。近いうちに会えるし、またね」




私はみんなを見渡して手を振りながら青学を景吾と2人で後にした。






その後、残ったメンバーは謎で包まれていた。




「最後のの近いうちに会えるとは一体どういうことだ?」(乾)


「俺らも知らん。忍足なら知ってるんじゃねーか?」(宍戸)


「残念やわ。俺も知らんねや」(忍足)


「じゃあ、先輩は?」(越前)


「えっ!?私?・・・・知らない」()


「今の間はなんだよ」(岳人)


「ん〜予想はついてるんだけど、確定じゃないから・・・あっ!部活始まってる!!てことでまたね〜」()





は忍足の頬にキスをして体育館へ逃げた。




ちゃん元気E→」(ジロ)


「ってことで俺らも退散するか」(宍戸)


「そやな。じゃ、またな」(忍足)









そして謎を残した本人は・・・・




「今日で制服ともお別れか・・・」


「今から記者会見だ。準備はいいな?」


「後は着替えるだけ。今日は迎えに来てくれてありがとうv」




頬だが、から珍しくキスをしようとした。

しかし、景吾の運動神経が抜群だからか、すぐに反応し、結局は口にさせられた。

正直悔しい。でも今は恥ずかしさの方が勝っているようだった。





またみんなが集まるのは来週の話。













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