クリスマス
それは、恋人達の日。
〜X`mas〜
今日はクリスマス。
恋人達の日っていうけど、恋人のいない私には無縁な話。
逆に寂しい思いする日かな!?
だって、親は「せっかくのクリスマスだし、旅行行ってくるね〜♪」って昨日の夜に旅行にでかけたし、
メイドもみんなクリスマスは休みとらせてるから家に誰もいない。
本当に1人だよ・・・
サンタさーん、誰か連れてきてくださーい!!
ピンポーン!
今は夜の9時。誰?クリスマスに・・・
「はい」
私は返事をしながら玄関を開けた。
「やっほ〜☆一人で泣いて無い??」
「に環!?」
そう、訪れてきたのは同級生で親友のと私の友達兼の彼氏の環だった。
「のことだから泣いてるとばかり思ってたが」
「そうだよ〜☆心配で来てみたら泣いてないし」
確かにサンタさんにお願いしたけど、恋人で来られるほうがむなしくなります・・・
「そりゃ〜どうも。私はこれぐらいで泣くような女じゃありません。ってかクリスマスが何よ。
キリストの誕生日ってだけじゃない」
「そうか。じゃあ帰るとするか」
「「「・・・・?」」」(・・環)
え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!(・・環)
(声に出ない叫び)
「鏡夜っ!?なんで私の家に??」
そう。なんと環との後ろに鏡夜がいたの。
それに気付かない私達3人もどうかと思うけど・・・
「じゃあ、私達は邪魔だね〜♪」
そう言うと、は環を引っ張って暗い道を戻っていった。
環は最後まで「なんで〜??」とか言ってたけど・・・
・・・・・・・・(沈黙)・・・・・・・・
「まぁ、鏡夜上がってよ」
「ああ」
ずっと玄関を開けっぱなしにしてて寒かったし、鏡夜をリビングまで招き入れた。
う〜ん・・・鏡夜はずっと無言だし、どうしよう・・・
とにかく、何故来たのかを聞かなきゃ。
私は、鏡夜にコーヒーをいれなかがら話し出した。
「で、鏡夜はどうしてここに?」
「さっき聞いてなかったのか?まぁいい。お前が泣いてると思ってな」
はい?鏡夜まで私をなんだと思ってるのよ〜!!!!鏡夜だって彼女いないくせに・・・
まぁ、いても困るんだけどね。
それは、私が鏡夜を好きだから。でも、告白とかできないし・・・
「鏡夜まで、ひどいな〜。そんなに弱い女に見える?」
私は鏡夜の前にコーヒーを置いて、正面のソファに座った。
「見えるな」
「・・・・・はい?」
聞き間違いじゃないよね?つい、聞き返してしまったけど・・・
「だから、弱い女に見えると言ったんだが」
体温が一気に上昇していくのが分かる。
絶対今、私、顔赤いよ〜!
鏡夜を直視できなーい!!!!
「?」
「ちょっと、タンマ!冗談はよそうよ。鏡夜」
そうよ!冗談に決まってるじゃない。
もーわたしの馬鹿。本気で取ったなんて恥ずかしー
「本気だ」
「・・・・・・」
うわ〜!ダメー!私絶対動揺してるよ!!
動揺して膝の上で手を動かしてた手を見ていた私の横に、いつのまにか鏡夜がきていたらしく、
私の手に鏡夜は手を添えてきた。
もちろん、肩がビクッとしてしまった。
鏡夜はやさしい声で語りだした。
「俺にははいつも強がりばかりで内心怖がってるのが手に取るように見えた。
いつしか、そんなを守ってやりたいと感じるようになったんだ。今日のクリスマスも同じだ」
「鏡夜・・・」
「俺は、が好きだ。だから、今日という日を一緒に過ごしたい」
鏡夜はそう言うと、私を優しく包んでくれた。
泣かないと思っていたけど嬉しくて、泣いてしまう私がそこにいた。
「鏡夜ぁ・・・嬉しい。大好きだったんだよ。ずーっと」
「ああ。気付いてた」
「気付いてたの?ならなんで・・・」
「すぐには言えなかった。俺には婚約者がいたからな。まずはそっちを納得させるのが先だと思ったから」
「鏡夜、婚約者いたのぉ?」
「ああ。婚約解消が遅くなってしまって悪かったな。そのせいでに気持ちを伝えるのが遅くなってしまった」
私は鏡夜の背に腕を回して時間を過ごした。
「これからは、が婚約者だ。俺の前では強がるな」
「うん。ありがと」
そして、サンタさん素敵なプレゼントありがとう。
クリスマス。。。
それは、恋人達の日。
―――――――――アトガキ―――――――――
こんなのでいいのでしょうか???
なんか、不完全燃焼ってかんじで申し訳ありませんっ!!