「馨〜!!光〜!!」
叫びながら廊下を走るのは幼馴染の。
これがまたかわいいのなんのって。
おっと、言い忘れてた。俺は常陸院馨だからな。光じゃないから、そこんとこ宜しく!!
仲良しこよし
「どうしたの?」
「聞いた?今度の文化祭であの有名なヒトミが来るんだって」
「「あーー興味なし!!」」
ヒトミか・・・確か今売れっ子なんだっけ?
この前、うちの新作のモデルもしてたっけ。
「なんでっ!!すっごい可愛いじゃんv」
俺達に迫ってくる。
ヤバイって。理性ってもんが・・・
てか、ヒトミよりも俺達はいつでも、
「俺達は、がいれば十分v」
なんだからさ。
その言葉を聞いての顔が真っ赤になる。
本当、そういうところも初々しくて可愛いじゃん。
「もー!またからかってぇー・・・」
「からかってないって。なぁ光」
「そうそう。本当のことなんだから」
恥ずかしがって下を向くの顎を指でクイッと上げて耳元で囁いた。
「俺達はずっとが好きなんだから。返事はいつも待ってるんだけどな」
の体温が上昇していくのが雰囲気からして伝わってくる。
周りの女子はキャーキャー叫んでて、失神してる子もいたっけ。
「ずりぃぞ。馨」
「ダメェ。のは俺の」
「ちょっ!私はどっちのモノでもないわよぉ」
「「えー」」
ブーイングをすれば、案の定、は言い返さない。
いや、呆れてる?
「もういい・・・私帰るっ!!バイバイ」
「なんで怒んのっ?!」
「知らないっ!!」
はズカズカと足音を立てながら帰っていった。なんで?
俺と光は急いでの後を追った。
「ちょっと待ってよ、っ」
「うるさいっ!着いて来ないで」
俺の言葉に対してもこの反応。
「ごめんって」
「本当にそう思ってんの?」
光の言葉に対してもこの反応。
なんとか、その後説得して足を止めた。
「なんで怒ったのか教えてくれないわけ?」
「・・・だって、私は2人のものでいたいから。まだ、どっちとか決めらんないし、取り合いみたいなことしてほしくないし、
私が2人を好きなのだって、2人仲いいから好きなんだし・・・」
ゴモゴモと口ごもった声では言葉を並べていった。
真面目な話をしている時でさえ、可愛いと思ってしまうのは俺って重症?
「ごめんっ。これって私のワガママだよね。本当ごめんっ!」
急に一生懸命頭を下げるに驚いたけど、俺は光とアイコンタクトをとると、2人で抱きついた。
「俺、のこと大好き!」
「俺も馨に負けねぇぐらい大好き!!」
「いや、俺はもう愛してるの域だね」
「俺なんか愛しすぎて窒息しそうなぐらい「ぷっ!」
光と俺が競いあってると、抱きついてる下の方から噴出した音が。
「あはは・・・本当、仲いいよね。もぅ2人とも大好きっ!!」
次はから俺達に抱きついてきた。
胸が。。。胸が当たってる。
ってデカッ!!
まぁ、今はまだ2人でいいかな。
そのうち、光に負けないぐらいを愛して愛されてやる。