いい天気♪

でも、1人という寂しいショッピング・・・

微妙だわ・・・






☆ウィンドウショッピング☆






友達に途中で帰られて、というか彼氏とバッタリ会ったから彼氏とどっかいちゃったんだよね。
薄情者な友達・・・まぁ、別に気にしてないんだけどね。


歩いていると、目の前には大きなビルというかファッションショップが。
ウィンドウに飾ってある洋服に釘付けになって見ていた。



「キレイ・・・」

「着てみる?」

「えっ?」



声のほうを向くと、そこには一人の男の子が立っていた。
同じ歳ぐらいかな?



「着ないの?」

「着れないわよ。こんなすごいの」

「しょうがないなぁ。来て」



そう言われて腕を引っ張られて店に入れられた。
店の中は外と変わらないぐらい綺麗な洋服が並んでいて、私はボーっとしてしまった。




「はい」



さっきの子がいつの間にかさっきの洋服を持って私の前に立っていた。
そして、オロオロしていた私の腕をまた引っ張って更衣室へと押し込まれた。



「ちょっ「次来るまでには着ててよ」



そう言ってその子の足音は離れていく。
戸惑いながらも私の目は洋服に釘付けだった。



「着て・・・いいんだ・・・よね・・?・・・・うん!!」



自問自答して、着ていた洋服から着替えた。
鏡を見ると、とても自分には似合っているとは思えなかった。
洋服のみが浮いて見えてしょうがなくて。




「終わった?」

「あっ!うん!!」



更衣室のドアを開けると、そこにはさっきの子が驚いた顔をしていた。



「ビックリした〜急にあけるなんて思ってなかったし」

「あっ、ごめん・・・」

「別に。・・・」



そう言ってその子は私を下から上へと見る。

似合ってないのに・・・



「ぴったりだね。ちょっと補正が必要っぽいけど」

「あのっ!」

「なに?」

「名前・・・教えて」

「常陸院 光」



常陸院・・・常陸院・・どこかで・・・
目をめぐらせていると、目に入ったポスターに常陸院社長と書かれたポスターが。



「常陸院ってここのブランドの!?」

「正解。なんだ、知ってんじゃん」

「あっ・・まぁ・・・」



まさかポスターでなんて言えなかった。
だって、恥じゃん?



「光〜何してんの〜?」

「あっ、馨」



光って人を呼んだ人が走ってきた。
えっ!?似た顔!?



「あのっ・・えっ・・と」

「あー、双子の馨」

「初めまして。清喜といいます」



馨って人は私を見て驚いた顔をしていた。
私、何か変!?あっ、もしかして服?



「あっ、ごめん。服・・・」

「あっ。いや、別にかまわい。ってか、光、母さんが呼んでる」

「ちぇっ。えーっと・・・清喜だっけ?ちょっと待っててよ」

「うん。分かった」



ってか、いいの?この服。このままで・・・




















「まったぁ〜?」

「あれ?馨さん?」

「!!」



来たのは光さんではなく、馨さんだった。
そして、名前を呼ぶと馨さんは驚いた顔をした。



「なんで分かったの?」

「えっ、なんでって・・・違うじゃない。光さんと馨さん。似てはいるけど、やっぱり違う」

「・・・マジ///」



馨さんは真っ赤になった。
えっ!?なんか照れるようなこと私言った?



「馨!!何抜け駆けしてんだよ。俺が先に清喜に目つけたんだからな」

「げっ、光」



目つけたって・・・光さん。。。



「あの、光さん。この服、そろそろ脱いでいい?」

「えー。せっかく似合ってんのに」



似合ってるなんて・・・そんな恐れ多い。



「「いいじゃん。清喜、その服もらって帰りなよ」」

「えーーー!?」



ハモリましたよ。この2人。
すごい・・・



「「俺からのプレゼント」」



またも、ハモリですか。



「光邪魔すんなよ」

「馨だろ。邪魔してんの」



ケンカしそうですよ。この2人。



「じゃあ、2人からってことで。。。でも、いいの?こんなすごいのもらちゃって・・・」

「いいのよ」



次は女の人の声。
振り向くと、そこにはさっきのポスターに載ってた社長さん!?



「馨か光の彼女になりそうだしv」

「「なっ!母さん!!」」

「見てて分かるわよ」

「////」



私がビックリして照れてしまった。



「あの、そんな気2人にはないでしょうから・・・」

「あら、そうなの?2人とも」

「「///」」

「ほら、あるみたい。ってことで貰っていいのよ。あら、もうこんな時間。馨、光、ちゃんと送るのよ」

「「わかってる」」



最後に「またね」と言って社長さんは去って行った。
なんか嵐のような人だ。。。

時計を見ると、門限を過ぎてるじゃない。



「やばっ!わたし、もう帰る」

「送る」

「ううん。気持ちだけで十分。洋服だけでもありがたいんだし。また来るね。今日はありがとうv2人ともv」



私はそれだけ言い残すと、お店を出た。
洋服は貰ったものを身に付けて。手には自分が着ていた洋服を持って。











ーおまけー




光「清喜だって・・・マジ可愛いんだけど」

馨「清喜、光と俺との見分けついたし」

光「マジ!?」

馨「うん。マジ」

光「清喜は俺のだからな」

馨「はぁ?俺のだって!」



今度は双子のケンカが計画ではなく、マジにおこりそうな予感?