『今週CD売上げ1は…デビュー曲がなんと3週連続1位!Secretで[光輝く]』




Secret(シークレット)…それは私達の芸名。

私達というのは私と親友ののこと。

私達は歌手なの。

でも他の人はしらない…

知ってるのは私とはもちろん、あとは事務所の人だけ。

誰にも言わない。だからSecret…





私はメインボーカルと作詞を、

はサブボーカルと作曲そして、ピアノをしている。

は滅多に歌うことはない。

私が主に歌ってる。







☆keep a secret〜秘密を守る〜☆






『ねえ 君はどこにいるの?

 ねえ 君のぬくもりは?

 あがいても あがいても 見当たらない

 深い闇が私を支配していくの



 君がくれた物忘れない
 


 いつでも1人じゃない 必ず傍にいてくれた

 これからも ずっと・・・ そう思ってたのに



 shine  求めてた

 shine  探してた

 見つけたいよ 君の光 光輝(こうき)を・・・』





私達が歩いている大道路では私達の曲が流れている。

でも、誰も歌ってる私達の顔は知らない。

あっちこっちから声が聞こえる。



「いいよね〜この曲」「ね〜!」

「誰が歌ってるんだろう?テレビとかに出ないし・・・」



その中、私達の前にちょうど同じ歳ぐらいの男の集団がいた。



「おっ!?secretやん」

「侑士知ってんのか〜??」

「岳人、ワイを馬鹿にしたらあかんで!」

「なんだよ。secretって・・・」

「跡部さん知らないんですか?」

「ああん?わりぃか?」

「いえ。そういうわけでは・・・でも、絶対聞いたら跡部さんも気に入りますって!!」

「俺、CD今持ってるぞ。貸してやるよ」

「宍戸がCD持ってるとかあわねぇ〜」

「岳人さんっ!恐らく、宍戸さんは借りたんだと思います。宍戸さんが買うなんて思えませんし」

「うるせー。悪かったな長太郎、CD買って」

「えっ!いえ、全然っ!!いい曲ですし、宍戸さんだって買ってもおかしくないですよ!!」

「長太郎あせっとるやん;」



宍戸と呼ばれてた人は鞄の中から私達のCDを出し、泣きボクロのついた跡部と呼ばれた人に渡してた。

そんな風景を見て私達は笑っていた。

多くの人に聞いてもらえる。それは、あの人にも聞いてもらえることだから・・・




そう、私はある人に聞いて欲しくて歌を歌ってるの。

はその手伝いをしてくれてる。

マネージャーや社長は私達をテレビに出したがる。

でもね、私は騒がれたくない。我侭かもしれないけど、私はただある人の為に歌っているのだから。



『お前の歌好きだ・・・』



心の支えの一言だった・・・

昔のわたしにとっては・・・

私の声だと気づいて欲しい。そして、また私の歌の感想を聞かせて。





、よかったやん」

「何が?」

「いろんな人に聞けて貰えとる」

「うんっ!!」



は、私のことを全て知っている。

昔のことも話した。今では心の底からの友達!

声を聞けば分かるとおり、は大阪からの転校生。



「うちは、いつでもとの約束を守るよ!」

「急にどうしたの?でも、ありがとう☆、大好きっ!!」



私は、大勢の人がいる前でに抱きついた。



「はいはい」



そう言っては私の頭をなでてくれた。



、彼氏できたら言ってね!きちんと言わなきゃ!」

「そうやなぁ・・・でも、無理な事だと思うわん?」

「なんでぇ〜?」

、あんたうちの好きな人知ってるやろ?」

「うん。え〜っと、テニス部の不二君だよね?」

「そや!!マジあの笑顔にはやられるわ〜♪」

「偽者っぽいけど・・・」

「そんなん分かっとるわ。でも、いいやん。あの笑顔」

「はぁ・・・」



は熱弁しはじめたら止まらないから私は曖昧な返事で止めといた。

不二君ねぇ・・・確かにいい人だけど。

まぁ、私が見た限りでは不二君も気ありそうだしv

うまく行けばいいんだけど。





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