あなたの心の支えはなんですか?
人?物?動物?目に見えないもの?
人それぞれの支えをもっている。
いろいろな形で・・・
私の支えは“景吾の愛”です。
☆The thing who supports you?〜あなたを支えるものは?〜☆
「景吾様、お客様がいらっしゃってますが、いかがなさいますか?」
GODが会議室から出て行ったあとに、景吾のもとへ来客の知らせがあった。
正直景吾は今は誰とも会いたくなかった。
GODと今終わったばかりでもあったが、景吾は今後のことを考える時間がほしかった。
をどうするのかを・・・
しかし、景吾の仕事に来客の接待も含まれている。
それをこなさなければ、父からこの地位さえも剥奪されてしまう。
とにかく、大事な人じゃなければ断ろうと、景吾は考えていた。
「誰だ?」
「それが、Secretでして・・・」
Secret?か・・・
何かのことで異変でもあったのか?
「入れろ」
「はい」
ドアの向こうで「どうぞ」という声が聞こえ、ドアが開かれる。
俺は椅子に座りながら、が入ってくるのを待っていた。
しかし、そこに現れたのはではなく、だった。
「景吾。ごめんね・・・忙しいのに・・・でも、景吾に早く会いたくて」
「・・・もしかして目・・・見えてんのか?」
「うん。景吾のおかげ。昨日、景吾が帰るときに言った言葉がまた私に光をくれた」
景吾は座っていられず、に駆け寄り抱きしめる。
まるで自分のものが舞い戻ってきたもののように。
「ちょっ景吾」
「黙ってろ」
「うん。。」
大人しくも抱かれた。
自分からも景吾の背に腕を回して。
「この短い間、怖かった・・・」
が独り言のように語り始める。
「景吾が私のこと嫌いになったんだって思うと、目の前が真っ暗になって。
いろんなところ手探りしてた。景吾をずっと探してた。でも、手に届くものは別なものばかりで、
暗くなって2日目には諦めるしかないのかなって、絶望的だった・・・」
「俺はここにいる。いつでもの元に」
「ありがとう。景吾大好き」
「ああ。俺も。もう誰にも邪魔させない」
と景吾はどちらからもなく自分の唇を合わせた。
それはとても深いもので。まるで2人の時間を埋めるかのように。優しく。長く。
-それから2年後-
『Secretのちゃん結婚するんだって〜』
『えーまじ?!相手誰!?ってかちゃんってまだ20才じゃ・・・』
『若いよねー。相手は確か、事務所の偉い人!』
『偉い人ってどんぐらい偉いのよ!ってかじゃあかなりの歳の差?!』
『エー知らないよ。今度2人で記者会見するらしいよ』
『ショックー。偉いんだったらかなりの歳の差なんだろうな・・・』
「だってよ。景吾」
「俺は何歳なんだよ・・・」
注目を浴びないように帽子を被りながらショッピングをしていた達。
「んー・・・30・40ぐらい?」
「バーカ。40だったら半分ちげえじゃねえか」
「あくまでも、噂だよ」
「ったく、芸能人の彼女をもつと、色んな噂たつな」
「噂ぐらい慣れてるでしょ?自分だって高校の時からすごかったじゃない」
「当たり前だろ。俺様は跡部景吾だぜ」
「はいはい」
「おい、親父からメールだ。時間だからかえって来いってよ」
「もう!?」
「自分で指定したんだろうが。記者会見の時間」
「はーい」
そして、たくさんの人から祝福される日はそう遠くはない。
あなたの心の支えはなんですか?
人?物?動物?目に見えないもの?
人それぞれの支えをもっている。
いろいろな形で・・・
私の支えは“景吾の愛”です。
〜END〜
番外編