あいつに惚れたって自覚したのはもう1年前のこと。
俺様らしくもなく、片思いってやつだ。
。氷帝学園3年A組。生徒会副会長。
あいつの全てに惚れたんだ。
☆初KOI☆
「会長、そろそろ議決していいんじゃない?」
「あっ、ああそうだな」
「聞いてました?話し合い」
「あーん?俺様を誰だと思ってやがる」
「跡部景吾様?」
「なんで疑問系なんだよ」
ふざけあい、笑いあう。
こんな何気ない会話はいつものことだった。
しかし、今日に限って崩れる日がきた。
「会長と副会長って仲いいっすよね」
「噂では、会長がさん一筋になったから他の女の人と手切ったって話じゃないですか」
その噂は事実だ。
俺はに好意を寄せ始めた時、他の女と手をきった。
「そんなわけないよー。跡部君にはもっといい人いるって!てか、私にも選ぶ権利あるでしょ」
冗談のように言う。
でも、俺様にはそれが冗談のようには聞こえなくて、自分に焦りをかんじた。
「そういえば、副会長って忍足先輩と付き合ってるって噂本当なんですか?」
忍足とが付き合ってる・・・?
そう聞いた途端、俺様は収まりがきかなくなっていた。
聞きたくなくて、「付き合ってる」って言葉をの口から聴くのが怖くて俺様は逃げた。
「跡部君っ」
まさか、その時、が追いかけて来てるなんて微塵にも思っていなかった。
屋上に着くと、冷静になった自分がそこにいて、情けなさに笑いが出てきた。
「ハッ・・ハハハ・・・」
「何がおもしろいのよ」
声がする方を見れば、愛しくてたまらい相手がいて驚いた。
どんどん近づいてくる。
「来るなっ!」
「何が来るな!よ。心配したんだからね、突然飛び出して行くし・・・みんな驚いてたよ」
「心配する必要ねぇだろうが。忍足だけを心配しとけばいいだろう」
「なんでそこで忍足君が出てくるかなぁ・・・」
なんでって、付き合ってるんじゃねえのか。
、もしかして・・・
「さっきも否定しようとすると、出て行っちゃうし。言っとくけど、私は忍足君とはなんでもないんだからね」
「そうかよ・・・」
口ではそっけない態度だけれど、心の中では喜んでいる自分。
そうか・・違うのか。よかった・・・
「で?出て行ったワケは?」
「・・・関係ねぇ」
「関係なくはない!会議中に出て行くんだから」
「テメェが・・・」
「私が?」
「テメェがいけねぇんだろうが!!」
「はぁ!?なんで私なの!?」
俺様の言葉に対して、この状況だとそう思うのが普通だろう。
そして俺様はもう歯止めがきかなくて、思っていることをぶちまけた。
「俺様はテメェが好きなんだよっ!ずっと見ているのに気づかねえし、さっきも俺様の拒否って!!
我慢の限界なんだよっ!!」
「気づかなかった・・・ごめん・・・」
「謝んな。俺様の一方的な思いだ。それをに押し付けるなんてわりぃ・・・」
「私、拒否してないよ・・・あの時は正直に言えなくて・・・跡部君にバレるのが怖くて・・・」
もしかして、も・・・
「私は1年も前から跡部君のこと好きなんだよ。
だから、不純な動機かもしれないけど、副会長になるために努力した。
跡部君の視界に入りたくて・・・隣に立ちたくて」
「マジかよ・・・」
嬉しくて、嬉しくて。
「恋人になれないけど、せめて隣に立つ時間がほしかったの・・・」
知らぬ間にを引き付けて、抱きしめていた。
きつく・・・きつく・・・
「跡部君・・「景吾だ」
「景吾・・・ずっと好きでした」
「疑問系の次は過去形かよ」
「好きです・・」
「俺様もだ。、好きだぜ」
お互いどちらからもなく唇を重ねた。
しかし、それは景吾によって離れてしまう。
「ヤベぇ・・・」
「景吾?」
「緊張しすぎて、まともにできねぇ・・・」
「今までの人達と同じようにすればいいじゃない」
俺様だってそうしたいのは山々なんだが、体が言うこときかねえんだよ。
「こんなのが初めてだ・・・俺様を虜にしたんだからな。代償は払ってもらわねえとな」
「なんでもどうぞ」
「俺様から離れるな。これから幸せにしてやるぜ・・」
「うん。景吾もね」
「ああ。俺様は1人で十分だ」
それから、他の生徒会メンバーが除いていることなんて知らず、2人はラブラブしていた。
・・・・あとがき・・・・
犀利!やっとできたよ!!
跡部の初の本気の恋ってリクだったけど、なんか違った・・・?
ごめんね・・・文才ほしいと切実に願い続けるよ、本当。
貰ってくれるかな?お願いします!!