「てめぇ何してやがる」
猛烈怒っている景吾の顔が・・・
☆misunderstanding〜勘違い〜☆
現在私は氷帝学園のテニスコートへ足を向かわせています。
何故かって?そんなの決まっててる!
あの跡部景吾に用があるのよ!!!!!!
と勢いよく言ってる私ですが、じつは今の状況は迷子だったりする。。。(汗
「なんでこんなに広い学校通ってんのよー!!!!」
「あの・・・・」
「私の行ってた中学校なんてこの半分くらいだったわよ!!」
「あの・・・・」
「金持ち学校め・・・」
「あのーーーー!!」
「えっ!?」
振り向くとそこには180cmは軽くあるだろう大きい人と、メガネをかけたいかにも詐欺師のような笑顔を向けた人がいた。
叫んでた自分が恥ずかしくなって俯いたら、メガネの人がクスクスと笑っていた。
メガネめ、くやしいー!でも、それよりもはずかしいー!!
「忍足先輩、笑うなんて失礼ですよ」
おっ!いい奴じゃん♪
「スマンスマン。ところで、自分どこ行こうとしとったん?さっきの叫びの内容聞いとったら誰かを探してたみたいやけど?」
そうよ!目的を忘れるところだったわ・・
「テニスコートに行きたいんだけど、迷っちゃってさ・・・」
「テニスコート!?それなら僕達も今から行くところですので、ご案内しますよ」
「あら、君いい子ね〜そこのメガネと違って。ぜひ、弟に欲しいわv」
「メガネっ!?自分やてひどいやん。それにこれはダテやで?」
「ダテしてなんの意味があんのよ」
「かっこええやん」
「・・・・・・・・・・・・・・じゃあ行こっか」
私はメガネ(忍足ってさっき呼ばれてたけど、絶対名前呼ばない!!)を置いて、長身の彼の手を引っ張って歩き出した。
「まちいや」
歩き出したにも関わらずメガネが呼びとめた。
シカトしようとも考えたが、顔だけ後ろを向いた。
「そっち逆方向やで?コートはこっち」
ニヤニヤしながら指摘するメガネ。
くやしーーー!!メガネなんかに・・・!!
ダテなんだけどさ。
私は、方向転換して(合ってる)コートの方へ足を向けた。
次は不本意ながら3人で。
歩いている間会話が続いた。
「で、自分名前なんて言うん?」
「教えない」
「あっ、自分も知りたいです」
「だよ。君は?」
「侑士や。よろしゅーな」
「あんたには聞いてない」
「あっ、自分は長太郎っていいますっ」
「長太郎かぁ・・・じゃあチョタだねv」
「えっ!?」
「ダメ?」
私がウルウル目(いわゆるアイ〇ル犬の目)で訴えると「いえ全然構いません」って焦って答えた。
かわいいなぁ・・・
そう思ってたら目の前にはテニスコートが。
「あっ、ココ?」
「そうやで。で、自分、誰探してたん?」
「誰だっていいじゃない」
「といっても200人いる中から探すん?」
「200人っ!?あいつそんなにいる部の部長してんの?」
「ん?なんか言いました?」
「いや、なんでもないよ。じつは」
言おうとした瞬間探してた人物が。
「テメェらなにしてやがる」
「「「あっ」」」
3人ハモちゃいました。
目の前にはそれはもう大激怒の俺様が。
「なんや、跡部の知り合いやったん!?」
「迷子だったので案内してきたんです」
「迷子だぁ?、テメェ餓鬼か」
「うるさいわね!これでもあんたよりは年上よ!!」
私が叫ぶと2人から「「えっ!?」」という声がしてきた。
2人は一体私を何歳だと思ってんのよ。
「なんや、自分、俺らより年上なん?」
「そうよ!童顔で悪かったわね!これでも、高校生よ」
「童顔なんて言ってないやん」
「えーい!うるさーい!私はコイツに用があるの!!」
そう言いながら景吾を指差した。
「あーん?、俺様を指指すとはいい度胸してるじゃねえか」
「当たり前でしょ!」
「争ってるところ悪いんやけど、2人はどういう関係なん?」
「は俺様の女だ」
「マジかいな」
「元ね!元!!」
私は、“元”を強調してやった。
だって・・・
「元じゃねえ。、どういうことだ?あーん?」
「浮気しているような奴の彼女なんかしてやるかー!!」
そう、景吾は浮気をしてたのだ。
昨日、美人な人と腕組んであるいていたんだもん。
「ハァ?テメェ何言ってやがる」
「そのままの意味よ。それとも、その意味さえもわからない坊ちゃまなのかしら?」
そう言うと、さらに景吾の眉間に皺が寄る。
まるで某学校の部長みたい(知ってるんですか!?)
そして、私の腕を掴んでひっぱていく。
「ちょっと痛い!離してよ」
無言の景吾。
怖いです。無言なのが更に怖さ倍増・・・
それから何分か歩かされて、部室だろうところに到着。
中にいた人達を外に追いやった。というかみんな私と景吾を見た途端自然に出て行った。。。
さすが景吾だわ・・・
そう思ってたら、いかにも豪華!!ってかんじのソファに腰掛けさせられて、景吾は私の横に座わった。
「なんなの?こんなところに連れてきて。襲う気?」
「ご希望なら犯してやってもいいぜ?」
眉間の皺を更に深くさせてしまった。
ヤバイ・・・マジコワいです・・・
神様俺様仏様、助けてください。
あっ、俺様はいらなかった。
「で、どうしたら浮気ってことになんだよ」
「昨日・・・美人の人と歩いてた・・・」
「あーん?」
景吾は少し考えた格好をしたあと、笑いだした。
「ハハハハ・・・嫉妬か。なあちゃんよー」
「何がおもしろいのよっ!!」
私はおもいっきり睨んでやった。
そしたら、景吾は私の顎をつかんでだ。
「離してよ、変態」
「テメェ・・・本当に犯してやろうか!!」
「うわっ!ごめんなさいっ!すみません俺様!!・・・あっ・・・」
「いい度胸してんじゃねーか。あーん?」
また刻まれた眉間の皺。
あー、今度こそ終わりかも・・・
お母さん、お父さんごめんね。私、親孝行できずに・・・
「ったく・・・言っとくが昨日一緒に歩いていたのは俺のお袋だ」
「はい?」
「だからお袋だっていってるだろうが」
「マジですか?若すぎるでしょう?」
「若く見えるが、あれでも結構な歳だぜ!?」
マジ・・・私の勘違い?
はっずー!!メガネにバレたら絶対からかわれそう・・・
最悪だぁ〜!!
「俺様は以外は愛してねえぜ」
ニヤと効果音がつきそうな顔で私の顎を掴んだままキスされた。
すっごい負けた気分。
「謝罪の言葉は?」
「すみません」
「あん?聞えねえなァ」
大人しく謝ってやったのに・・・
こうなったら。
私は景吾の耳もとに口を持って行き、
「どうも、すみませんでした」
と叫んで、部室から思いっきり飛び出した。
飛び出したはずなんですけど、体は部室を出ることは無かった・・・
ドアを開けた瞬間、メガネやチョタなど大勢の人が立っていて、なんかすごい威圧でこっちを見ています。
しかも、ドアを囲んでいる状態なので逃げることもできず・・・
「ちょっと、どいてよ」
「それはできん相談やわ〜」
くそっ!
メガネのくせに・・・
こうなったら、ウルウル目(ア〇フル犬の目)でチョタを見た。
「チョター私出たいんだ」
「すみませんっ」
そう言ってチョタは私から目を逸らした。
裏切り者〜!!
そう思ってると、後ろから声が。
「テメェ、よくもやってくれたな?」
「やばっ!どいてー!どうして通してくれないのよー!!?」
結局は景吾に捕まって部室に戻された・・・
「きゃー!!!へんたーい!!!」
まるで狼に捕まった子羊のよう。
そう、部室に返されたら喰われたのだ。
それから30分ぐらいして景吾と一緒に部室を出てみたら誰もいなかった。
コートにチョタとメガネを見つけたから問いただしてやった。
「なんで逃げる邪魔したのよっ!!」
「俺らだって逃がしてやりたかったんやけどな・・・」
「メガネが言うと嘘っぽい」
「ひどっ!」
「忍足先輩が言うのは本当なんですよ。俺らも命が惜しかったんです」
「どういうこと?」
「跡部の機嫌がわるぅなったら俺らの練習が地獄になるんや」
「地獄なんてものじゃないです。死人でますよ・・・」
景吾・・・気分屋すぎるでしょう、部活にまで私情はさむなんて・・・
「ってことで、これからも跡部の機嫌取り頑張ってや?」
「わかったわ!まかせといてvメガネだけ厳しくしといて!って言っとく!」
「そりゃないわ〜〜〜〜〜」
「うそうそ。とにかく、まかせてよ」
「ずいぶん楽しそうじゃねーの」
「「げっ!」」(メガネ&私)
「ちゃんよ〜、体力余ってんなら来いよ」
そう言って景吾の手が私に伸びてきて結局また私は喰われた・・・
終わってヘロヘロの私に対して景吾は元気だった。
若いっていいわ・・・