私はデイ・クラスの3年。
じつはこれでも彼氏はいます。
でも、それは誰にも言っていない秘密v言ったら私死んでるかも・・・
〜守るよ・・・ずっと〜
「キャー枢様〜♪」
「こっちを向いてください〜」
私の彼氏というのは、現在騒がれているナイト・クラス寮長の玖蘭枢。
付き合ったきっかけは単純だけれど、私は一目ぼれ。
枢は私の強気の性格だって。いつでも頑張って取り組んでる私が目に入ったって言ってた。
「?」
「枢っ!?」
ボーっとしていたらいつの間にか目の前には枢が・・・
っていうか、皆の目線が痛い・・・
「何か?あの・・・」
あたかもなんで私に声かけたの?という風に接する。
だってさっきも言った通り、私達は付き合っているのを隠しているんだから。
悲しそうな目になり、私の髪にそっと触れる枢。
内緒にするのは他でもない。私の為。
枢はモテるから。私に被害が及ぶのは目に見えているから。
この隠すことの案を言い出したのは枢。それに簡単に同意した私。
お互いの一致で現在に至っているはずなんだけれど・・・
「離れなさいっ!」
そう聞こえた途端、私の体はナイト・クラスの女子に突き飛ばされた。
「っ!!」
慌てる枢の顔。
初めて見たかもしれない。
いつもは冷静だから。
見事に尻餅をつくかと思った。でも、それは枢の手によってさえぎられる。
肩を抱かれる形でキャッチしてくれたのだ。
「あ、ありがとう・・・」
「ごめん・・・」
「なんで枢が謝るの!?」
「僕がに寄ったからだ。分かりきっていたことなのに・・・これじゃが傷ついてばかりだな」
耳元で2人でしかされない会話。
枢は罪悪感でいっぱいなんだ・・・
優しい枢。私はそれに甘えすぎていたのかもしれない。
そう心の中で思うと、自分の中で決意を固めた。
そして私から枢に抱きつく。
「「「きゃーーーーー!!!」」」
「あなた!デイ・クラスのクセに枢様に何をっ!!」
突き飛ばした人だけではない。
周りの女子も雄たけびをあげる。
「見てわからない?抱きついているの」
「そんなの分かってるわ!!そんなことしていいと思っているの!?」
「いいと思うからしてるんじゃない。私は枢の彼女よ。どこがいけないの?」
「!!!枢様!嘘ですわよね!?こんな女」
みんなの視線が枢に移る。
現在中心にいる枢はというと、現在の状況に驚いていた。
「どうして・・・分かっているのかい?」
「私は枢が好きよ。隠す必要なんてなかったのよ。枢は私のこと嫌い?」
「そんなわけない!!」
「でしょ。ならさっきみたいに守って。・・・っていってもイジメなんかに屈する私じゃないわ。
強気な私を枢は好きになってくれたんでしょ!?枢の中の私はそんなに弱い?
それに苛められたからって枢を手放すわけないわ」
余裕の笑みで枢を見ると、枢も微笑みはじめた。
「そうだね。僕はそんなが好きなんだ。もちろん、僕が守っていくつもりだけどね」
「ありがとう、枢」
満面の笑みで見つめると、枢に顎を掴まれ上を向かされる。
そして、そのままキスを軽く落とされた。
「「「「イヤーーー!!!!!」」」」
「枢様っ!そんな女なんかよりもっ」
「そんな女?言っていいことと悪いことぐらい判断はつくはずだろ。僕の彼女に文句があるのかい?」
すごい気迫にみんなが押し黙る。
そして、女の人は膝を付き、謝った。
「申し訳ありません。枢様。出過ぎたマネを・・・」
「皆も覚えておいて。は僕のだからね。手を出したらただじゃおかないよ」
そう言った枢の口から鋭い牙が見えたという人が数名いたとかいなかったとか。
「はじめっからこうすればよかったね」
「そうだね。でも、本当に今日はハラハラしたよ」
「枢の驚いた顔は貴重だったかもv」
また見せてね。って笑うと、イヤだよ。と一言とキスの雨が降ってきた。
「守るよ。。。ずっと。。。」