目の前には監督。

今日の朝に会った確か・・・そうそう、榊監督。

教科は音楽担当らしい。

ぜひともピアノを聞かせてもらいたいな。

なんちゃって☆







m a l e - a t t i r e






「何をしている」

「すみません。こいつの紹介をしていたところでした」




景吾が敬語使ってるよ!!

これは貴重かもしんない。




「そうか。紹介が終わったなら練習に戻るように」

「「「「「「はいっ」」」」」

「よし。いってよしっ!!」

「「「「「「ありがとうございますっ!!」」」」」」」




私はテニス部の光景に唖然としてしまった。

だって、「いってよしっ!」でみんなに通じてるんだもん。






「へっ!?あっ、ハイ」

「明日実力を見せてもらう。いいな」

「はい」




男子と試合なんてしたことのない私。

だって、私の学校の男子はそれなりの成績で、対する私の所属していた女子はその影に隠れてしまう程の
実力しかなかったのだから。

そのせいで、男子には相手にしてもらえなかった・・・

でも、今回は私の実力を男子にぶつけることができると思うと、心の中はうずきっぱなし。

本当楽しみっ!!




、お前はここで座ってみてろ」

「へっ!?あっ、うん」

「さっきからボーっとしすぎじゃねえか?」




つい、嬉しくてテニスのことばかり考えてたなんて言えない・・・




「そうかな?ほら、俺って天然だからさ!」

「自分で言う時点で天然じゃねーよ」

「ハハハ・・・・」

「バーカ」




空笑いしてたら、景吾がバーカって笑いながら。

その顔に私は見惚れていしまった。



初めて見たかも。あの笑い顔。

かっこいい・・・



はっ!!!ダメよ!

景吾は女嫌いで、女ったらしなんだから!!





私はそう心に言い聞かせて、部活に専念することにした。




























それからみんなの部活姿を見ていたらあっという間に時間が過ぎていた。




「みんなすごいよ〜」

「なんや?テニスしとったんやないん?こんぐらい当たり前やろ?」

「俺の学校、男子テニスって結構強いほうだったんだけど、さすがにここまでは無かったよ。ちなみに俺は部活してなかった」

「なぁなぁの学校ってどこなんだ?」

でいいよ。変わりに岳人って呼ばせてもらうから。で、知りたい?」

「知りたいから聞いてるんだろー」




拗ねたような顔をする岳人。

かわいいねぇ〜




「学校は不動峰。知ってる??」

「黒い集団かよ・・・」

「宍戸知ってるの?」

「ハメられたところだ」




なんで急に眉間に皺が寄ってるわけ??

なんかいけないこと言った??

そう思っていたら鳳君が耳打ちしてくれた。




「前、不動峰の橘さんに負けたんです」

「そういうこと・・・」




確かに、橘桔平は不動峰で有名だったからね。

全国区って期待されてて。


私も個人で全国まで行ったときはきつい視線を感じたよ・・・

人によっては「まぐれ」なんて言っちゃってくれちゃってさ。



それから色々な話をしながら校門へ到着。

みんなは歩いて帰るみたい。

それに比べて景吾はやっぱり迎えが来ていた。




「景吾って本当金持ちだよね・・・」

「なんだ?いまさら」

「いや、改めてそう感じただけ・・・」

「意味わかんねえやつ」




また景吾の笑った顔。

私をからかった時の笑顔に私はトキメキを感じていた。




そして、それをきっかけに私は決意した。





今日、聞いてみよう。

なんで女嫌いなのか・・・








みんなに手を振り、車に乗り込んで家へと向かう・・・・














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