今は今が大スキです。






☆指輪☆








記憶も戻って何もかも元通り。

ただ、部活をずっと休んでたから、感覚を取り戻すのに時間かかりそうだけど・・・

じつは今日は休日vv

しかも部活が午前だけの私は景吾とデートすることになったの。

氷帝テニス部はなんでもコートの整備で使えないとかで自主練なんだって。




「お疲れ様〜」




私は着替えを早めに済ませて部室を出ようとする。




「そっか〜!はデートだもんね〜♪」


「えー!いいなぁ〜」


、イケナイ事したらダメよ♪」


「ハイハイ」




ニヤニヤしながら話す友達を私は笑いながら流した。




「じゃあ、私もう行くね!景吾待ってるし。バイバイ♪」





が出て行った後の部室は・・・・



「景吾だってよ・・・チェッ!」


「私も男ほしーーーーーー!!」


「無理無理!」


「ひどっ!」




など、恋について話していた。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――






おせぇ・・・



俺は青学の校門でを待っていた。

待っている間にイロイロな人から声をかけられるのは当たり前。


マジうぜぇ。



「ねぇ、君、かっこいいね〜お姉さんとデートしない?」


「バカか・・・」


「ちぇ。少しはノってくれてもいいじゃない」




が来たのだ。




「おせえんだよ」


「ごめん。先生が容赦なくてさ。寮に寄らずに来ただけ誉めてほしいわよ」


「ふん・・・」


「なんか冷たいね〜」




俺はシューズ入れや鞄を持っていたの手に手を伸ばして全部持ってやった。




「前言撤回。景吾はやっぱりやさしい」




は言うなり俺の腕に腕を絡ませてきた。

正直嬉しいが、顔に出すわけにもいかねえ。

そんなことすれば、俺様の威厳が崩れてしまう。




「まずは、寮に寄っていいかな?」


「ああ」




承諾し、寮へ向けて歩いていた。




「ところで、今日は自主練なんだよね?」


「言っただろ」


「景吾は練習しなくていいの?」


「俺様を誰だと思ってんだよ」




は満面の笑顔で「そうだね♪」って言った。

俺はこいつの笑顔に惚れたんだと実感した。

おかげで顔に血が上っていくのが分かる。

から顔を背けると、「景吾?」って言ってきやがるし。

俺にどうしろっていうんだよ。

こんな照れてる姿見せられるかっての。





―――――――――――――――――――――――――――――――――――



景吾はさっきから顔を背けてる。

私なにか悪いことでも言ったかな?

なんか心配・・・




「景吾?なんか私怒らせた?」


「・・・」




顔を覗きこむように歩いている場所を景吾をはさんで反対側に行くと、景吾の顔が見れた。


真っ赤・・・・・?




「ちょっと!景吾風邪??」


「ちっ・・」


「風邪なら今日は帰った方がいいよっ」


「ちげえ」


「でも、顔真っ赤。。。。あっ・・・もしかして照れてるの??」




また、無言になって顔を背けた。

かわいいな〜。って思ったけどそれは内緒v

だって言ったら怒るし。




なんだかんだで、寮に着いた。

本当は男子禁制なんだけど、寮長に言って特別に許可してもらった。

って言っても今回だけね。



部屋に着くなり、景吾は「せめぇ」の一言。




「あのねー、ここは寮なの!!それに、氷帝みたいなお金持ち学校と一緒にしないでよね。
 他の学校からしてみれば1人部屋ってのだって羨ましかったりするんだよ。
 まったく、これだからお坊ちゃまは・・・」


「あーん?、このまま犯してやろうか?」


「・・・・スミマセン」




ヤバイ。コレ以上は禁句だったかも。

鞄を景吾から受取り、机の隅っこに置いた。

景吾は私の机の上にある写真を見ていた。




「あっ!」


「どうした?」


「んー、景吾との写真どこにやったかな?と思ってさ。記憶が戻る前に持っていたのは覚えてるんだけど・・・」


「ああ。俺が持ってる」


「はっ?なんで景吾が持ってるの??」


「看護師から、お前がずっと握っていたって言って預かった」


「ああ」




景吾はベッドに座り、足を組んだ。

どこに座っていてもかっこいいよね。

特に今日は私服だし。




「ところで


「ん?何?」




私は机の椅子に座り景吾の方を見た。

景吾がこっち来いとか言ってたけど、恥ずかしかったから辞めた。

もちろん景吾には恥ずかしいとか言ってないけど。




「なんであの写真を握ってたんだ?」


「ん〜なんて言うのかな。記憶が戻ったのはその写真がきっかけだったんだよ」


「あん?俺とはずっと会ってただろうが。なんで実物じゃなくて写真なんだよ」


「記憶の無い頃の私が言うには、自然と笑っている景吾を見たのがきっかけみたいなこと言ってた」


「は?記憶が無い頃の?」


「夢なのかわかんないけど、自分と会ったんだ。まぁ、とにかく自然と笑ってる景吾を好きなんだよ。記憶のない私も今の私も」




自分で言って少し恥ずかしくなった。景吾も少し照れてるかんじがした。


記憶の無い頃の私。

景吾にも説明しなきゃな・・・




「あのね、景吾。言わなきゃいけないことあるんだ。記憶を無くしてた私。について」


「・・・・ある程度はから聞いてる」




景吾はまっすぐ私を見て言った。




「いいんじゃねーか?養子だろうとだ。過去になにがあったかはよく分からねえが、俺は今のがスキだぜ」




私は恥ずかしかったけど、嬉しすぎて景吾に飛びついた。

勢いがありすぎたのか、景吾を押し倒した状態になった。

そしたら、景吾はニヤッって効果音がつきそうな笑みで・・・




「積極的じゃねーの。


「なっ・・・違う!!」




コンコンッ

ガチャ



?帰ってるの?あっ・・・・・ごめんなさい」


ガチャ




「あ・・・澪!!誤解だよーーーー!!」




今の澪の顔は絶対誤解したっ!!

だって私の今の姿は景吾を押し倒してるわけだから・・・

その。ねー!分かる人には分かるでしょ!?

恥ずかしい・・・・




「誤解なら、誤解じゃねえようにすればいいじゃねえか」




相変わらずイヤらしい笑みの景吾。




「ここは寮なんだからできるわけないでしょ!!」


「じゃあ、寮じゃなければいいんだな!?よしっ」


「ちょっと待って」


「待てねえ」




そう言って景吾は電話をして車を呼んでいた。

ここは降参すべきなのか、反抗すべきなのか・・・

初めてだし、怖い・・・

私は悩みに悩んでた。


私がシドロモドロしてると、景吾から声がした。




「ったく、無理にはしねえよ。それよりも、買物行くぞ」




私は私服に着替えるために景吾を外に出した。

そして、着替えて軽く化粧をして外にでた。

私の姿を確認すると、景吾は私の手を取って歩き出した。

外には車が止まっていて、リムジンだったことから、景吾の家だな・・・と一発でわかった。




「景吾様。お待ちしておりました」




そう言ってドアを開ける人。

紳士的ってかんじだな。

景吾と私は開けられたドアから乗りこんだ。

もちろん私はお礼をいいながら。




移動してから20分したところで「止まれ」と景吾。

車は指示通り止まった。

降りてみると目の前にはたくさんのお店が。しかも高そうな・・・

私は一人で立ち尽くしてしまった。




「おい、行くぞ」


「あっ、うん」




私は景吾と離れたくなかったこともあり、というか、離れたら絶対迷子になりそう・・・

景吾に腕を絡ませ、いかにもカップルってかんじで歩いた。


数歩いくと、景吾と私はジュエリーショップに入った。

私はただ景吾が行く方向に付いて行ってるだけだけど。


店に入ると、それはもう豪華なアクセがたくさん。

指輪からネックレスとかピアスとかも。

店員が私達に気付くと、近づいてきた。




「これはこれは跡部様。ようこそおいでくださいました」


「ああ。それよりも出来てるか?」


「はい。お約束の品でしたら、こちらへ」




こういう時、景吾って本当にすごいんだな。って思う。


私と景吾は促されるまま別の部屋へ入った。

個室だよ・・・本当すごい・・・




「お待たせしました。こちらの品でまちがいございませんでしょうか?」




そう言って出された品はシンプルだけど、どこか豪華さを出しているおそろいの指輪が2つ。




「すごっ」


「こちらの方にですか?」


「ああ。どうだ?、気に入ったか?」


「えっ!?私に!?」


「お前以外に俺が誰に指輪なんか渡すんだよ」




景吾は小さい方の指輪をケースから取ると、私の左手をとって薬指にはめた。

ピッタリ・・・




「婚約したんだろ?俺達」


「///」


「じゃあ、コレでいいな」


「豪華すぎてもらえないよ・・・」


「俺様を誰だと思ってんだよ。大人しくもらっとけ」


「うん。・・・ありがと景吾。大好き♪」




私は心の底から微笑んだ。

景吾も微笑んでた。


私もケースからもう一つの指輪を取り、景吾の左手の薬指にはめた。

これもピッタリ。

景吾の手はとても男らしかった。

テニスをしているのに豆なんか全然なくて、新人の頃はたくさん豆ができていたんだろうな。なんて思った。




「支払いはコレで」




景吾はカードを取り出して店員に渡した。

こういう時私はボーゼンとしてしまう。

身分の違いってやつだね。

私はおばあちゃんのような恋にならなきゃいいけど。

おばあちゃんっていうのは家のほうの母方のおばあちゃんだけど。



支払いも終え、店を後にした。

それからイロイロなお店を見て回った。

景吾はたくさん買ってやるって言ってたけど、指輪で充分だった。



帰る時間も迫ってきて、車で寮まで送ってもらった。

車を降り、景吾に振りかえる。

景吾は車の窓を開けて見ていた。





「今日はありがとう。思い出の日になったよ。ところでなんで私の指のサイズ知ってたの?」


のことなんか知り尽くしてんだよ」


「・・・・景吾って時々分からなくなる。でも、いっか。じゃあね。また今度」





そう言って景吾に近寄ってキスをした。




「また電話する///」


「ああ。楽しみにしてるぜ?」


「うん」








今では家の両親には感謝してる。

私を産んでくれてありがとう。

家に行った事で景吾と出会えたんだし。



今では“俺は今のがスキだぜ”とか、なんだかんだ言いながら“無理にはしねえよ”って大事にされてる。

私も心の底から“大好き”って言える男性が現れたよ。


・・・・ありがとう・・・・











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