(ハルヒ)くそっ
四つも図書室あんのになんでどこも騒がしいいんだ?
大体、勉強する気ないなら帰れっての。





   北側廊下つきあたり

   未使用無人の音楽室





静かそうな所といばあとはここぐらいしか―――…






☆扉を開けるとそこはホスト部でした(1)☆






ハルヒが扉を開けようとしたその時





「ハルヒ〜!」

っ!?」

「どこに行くんだ?」

「勉強しにね!」

「ココ音楽室。図書室ですればいいだろ」

「図書室はどこもうるさかったんだよ」

「ふ〜ん」




ハルヒは言いながらドアを開けると・・・・




    扉を開けると

    そこはホスト部でした





「いらっしゃいませv」






()・・・・ビックリした。今一瞬私の時間止まってたし!

(ハルヒ)ビックリした…なんだこの美麗集団は…





「「なんだ男か。ちっ、つまんないの」」

「こら、口を慎め。男だって大切なお客様だろーが」




何!?この人!!って環さん!!




「桜蘭ホスト部へようこそ!!世にも稀な特待生の藤岡ハルヒ君!君!」

「え…なんで名前…」

「そうだ!なんで知ってるんだ?」




     私立桜蘭学院は

        1に家柄

        2にお金

        財ある者は暇を持ち




     かくしてホスト部とは暇をもてあます高等部美麗男子6人が

     同じく暇な女子をもてなしうるおわす


     超金持ち学校独自の華麗なる遊戯なのでありました







「どうにもうちの校風は庶民には敷居が高すぎるらしくてね。よほど図太い神経の持ち主でもなきゃ
 奨学特待生にはなれないだろうと言われてたんだ。これで君を知らなきゃモグリだろう?ね?」

「・・・ハァ;」




鏡夜さんっ!!お久しぶりに会えたv

でも、私に気づいてないのかなぁ・・・




「そう!!いわば君達は勇者だ藤岡君、君!!」




うわっ!勢いづいて環さん舞い上がってるよ。




「特に藤岡君!たとえ、学年首席だろうと君は学校1の貧乏人だ。雑草と罵られ下賎の民と蔑まれるかもしれない!!
 いや、むしろされるだろう。いいじゃないか、貧乏万歳だ。勇者にとって大切なのは、その無謀ともいえる心意気なのだよ!!」

「いや、別にそこまで…言われるすじあいは」




ハルヒ、最もだ・・・




「噂のガリ勉君達が男色家だったのは意外だったが・・・どんなのがお好みかな?ワイルド系?ロリショタ系?
 それとも・・・この俺にしてみる?」




うわ〜、環さんいっちゃってるよ。ハルヒ鳥肌立ってるしね。

そういえば、ガリ勉君達ってことは私も入ってんの!?マジ勘弁。




「俺は、ハルヒについてきただけですし、遠慮します」

「自分はただ「ハルちゃんvちゃんv2人は勇者なの?僕、王女様を助けたお話聞きたいなv」

「誰がハルちゃんだぁーーーーーーーーッ!!」




あらら・・・ハルヒ壊れてきてるし・・・

小さい人も泣いちゃって、大きい人が慰めてるし。




「とにかくっ!静かなところを探してただけですから!!どうもお邪魔しまし(ガッ)―――・・・」




ガッ!?



シャアアン!!!!!!



花瓶が割れた・・・しかも高そうなの。(美術品に興味なし)

これはヤバイんじゃ・・・




「あーあ。校内オークションの目玉予定だったルネの花瓶が・・・」

「困ったねぇ・・・これ800万からふっかけようと思ってたんだよねえ」




800万!!?

私もハルヒも驚いちゃったよ。

しかも、ハルヒすんごい焦ってるし。

大丈夫かなぁ。




「あの〜べんしょ〜」

「できんの?指定の制服も買えない人が?」

「大体何なの。そのダサイかっこ」

「いや、これは父のお古で他に制服っぽいものがなくて・・・」




この双子ってかなり意地悪!?

ハルヒはやっぱり、しどろもどろだしね。




「どうする?環」

「こういう諺をご存知かな?藤岡君。『郷に入っては郷に従え』『金がなけりゃ体で払え』
 今日から君はホスト部の犬だ!!」




うわぁ・・・態度全然ちがくない?

ハルヒかわいそうじゃん。

ここは助けを出すしかないかな。

ハルヒと一緒にいれなくなるのヤだし。




「あの。お金なら俺が払いますよ」

っ!?でも」

「ハルヒ、いいって」

君。君がはらうのならいいだろう」




よし。交渉成立!

と思ったら・・・




「ダメです!にそこまでしてもらわなくていいよ」

「でも、ハルヒ・・・」

「800万分働けばいいんですよね!?」

「ああ。そういうことになるな」

「なら、働きますよ」

「待ってハルヒ。それなら俺も。一緒にするよ」

「なんでまで!?」

「2人の方が早いだろ?」

「そうだけど・・・大丈夫?」




ハルヒは恐らく、俺が女だとバレないかが心配なのだろう。

じつは、文通相手というのはハルヒだったんだ。

それで、編入して1週間ぐらいして待ち合わせをして会って、私の素性をあかしたってわけ。

だからハルヒは私が女だって知ってる。

今では、親友なのv




「大丈夫」

「じゃあ、決まりだ。君、藤岡君君達2人はホスト部で働いてもらう」

「殿〜、はホストになれるんじゃない?」




何言い出すんだ!?この双子の片割れは!!




「それは確かに。では、君は今からホストをしてもらうっ!!」







―――――――――――――――――――









ホスト部活動がすぐさま始まった。




「ハルヒ、大丈夫か?」

「あっ、うん。ごめん、巻き込んで」

「いいって!俺が進んでしてるんだから」




にしても、ホスト部凄すぎる・・・

みんなキャラがさっきと全然ちがうよ。


あっ!指名入った!!


私は急いで席に着いた。

ハルヒを見ると、環さんと話してるのが見える。

あれ?ハルヒ考え事?

そう思った瞬間・・・




「うざい」




ハルヒ・・・さすがだよ。環さんに「うざい」なんて。

笑えてきてしまう・・・



その時




「ごめーん 遅れた――」




ハニー先輩とモリ先輩だ。

実は、あのあと自己紹介してもらった為、名前は覚えてる。

なんでも、モリ先輩が剣道部とかけもちらしく、それで剣道の方に行ってたらしい。

にしてもこの2人3年生っていうから驚いたよ。

ハニー先輩は初等部でも通じそうだし・・・





君。ホスト部は初めてなんですって?」




お客様のこと忘れてたっ!!




「はい。なんか手伝うことになっちゃって」

「そうなの!?私、君のお得意様になりたいですわ」

「それはぜひ。俺としても嬉しい限りですし」

「そうですか?それなら毎日通わせていただきます」




ゲット!!

お得意様がいればすぐに800万分かえせるんじゃないかな!?




そう思っていた時、携帯が鳴った。



♪〜〜♪〜♪〜〜〜〜♪




「すみません」




そう言うと私は席を立ち、廊下に出た。




「もしもし」

「お嬢様、今日は大旦那様がいらっしゃる日でございますよ。
 まだ学校から帰ってらっしゃらないと聞いておかけした次第でございます」

「あー!!だった!すぐに帰りますっ!」




電話を切って私はすぐにハルヒと環さんのところに行って用事があると言ってすぐさま帰った。




次の日、ハルヒもホストとして働かされるとは全く予想してなかった・・・









next