「皆の衆!本日は庶民ラーメンに挑戦する!!」
はい?!
☆扉を開けるとそこはホスト部でした(2)☆
「先生の教えに従うように!!」
庶民ラーメンって、インスタントラーメンのことね。
環さんが準備したモノを見て理解した。
一体昨日は何があったの??
「ハルヒ、昨日俺が来ない間に何があったんだ?」
「。じつは・・・」
ハルヒの話しによると、昨日コーヒーを買いに行かされたハルヒはインスタントコーヒーを買ってきたそうだ。
そして、それがお金持ちの環さんに気に入られたらしく、今日はこんなハメになってるという。
ちなみに昨日俺は休んだんだ。
ちょっと用事でねv
みんな本当に作ってるし・・・
ヤキソバを作っているモリ先輩合わないよ。
「カヤクがフタに・・・」
初!モリ先輩の声!!
うわ〜!しゃべったの初めて聞いたv
にしても、本当に最小限しかしゃべらないよね。
それがウリだと言ってたけど・・・
ハルヒが丁寧に教えていたら、環さん爆発!!
ハルヒの両頬を掴んで涙浮かべてるし。
「素晴らしいよ!!この感激を体で表現しても良いだろうか・・・?お礼のキッスを君に!!」
「しないでください。むしろ不快」
やっぱりハルヒ。すごい・・・
「う〜ん。まるで絵にならないねえ。馨?」
「そうだねえ。光。シチュエーションがまるで計算されてないよね?」
双子がハルヒと環さんを見て言い出した。
「どういうこと?」
「いいか?。女は美形同士のホモが好きだ。友情との狭間で揺れる演出も好ましいが・・・」
「はぁ・・・」
「僕らの場合、双子というこの上ない禁断度を武器にしてるわけ」
「はぁ・・・」
「その上そんな絆の深い2人に同時に愛されてしまうという構図!!」
「乙女の究極のロマンだろう?」
「・・・・」
「「まぁ、ハルヒの場合は第一条件すらクリアしてないんだけどネ」」
「やはり問題はビジュアルに戻ってきてしまうのか・・・」
環さんまで・・・ハルヒかわいそうジャン!!
写真で髪の長いときは可愛かったって教えてあげたいよ!
「しかしなぁ…この手のタイプはメガネを取ってもさらに目が小さくなるぐらいで…」
環さんが言いながらハルヒの眼鏡をはずした。
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「光!!馨!!」
「「はっ!!」」
えっ!?はさみに櫛?とくれば・・・散髪??
「鏡夜は学校指定の仕立て屋に連絡!!モリ先輩、使い捨てのコンタクトの予備あったらわけて!!」
鏡夜さんまで・・・モリ先輩はコンタクトだったんだ・・・知らなかった。
ハルヒの散髪がはじまった。
暇だな〜。
私は、座って足を組みながらコーヒーを飲んでいた。
そしたら、私の頭の上から声が。
「。少しいいか?」
「鏡夜さっ!!先輩。はい」
あぶない、あぶない。鏡夜さんというところだった・・・
まだ、鏡夜さんには言ってなかったからね。
なんか、秘密にしてたら面白くってv
というか、分かって欲しいってのが本音だけどね。
ハルヒが着替えたりし、他のみんなは(庶民)ラーメンを食べている時に私は、鏡夜さんと廊下にいた。
「なんでしょうか?鏡夜先輩」
「いつ言うつもりだ?」
「はい??あの、何をでしょうか?」
もしかしてバレてる??
「分かってないと思ってたか?」
「気づいてたの!?」
「当たり前だ」
鏡夜さんが気づいてるなんて・・・気づいてないと思った私が浅はかだった。
「うそ〜。なんで〜?どうしてわかったの?」
「俺がお前を分からないわけがないだろう。ったく、いつ言うのか待ってれば…」
「うっ!?」
「で、どうしてそんな格好している?なぜ奨学生になっている?」
「男装は親がおもしろがって・・・奨学の件は自主的です」
「そうか。まぁお前のことだ。無駄遣いを減らすつもりと、身分を隠すつもりなんだろう?」
「さすが鏡夜さん」
「ったく・・・」
「呆れてる?」
「ああ。しかし、戻ってきて嬉しい」
「///」
そう言うと、鏡夜さんは私を引き寄せ抱きしめてくれた。
私は、その時だけ学校で女の自分を出した。
今だけ・・・そう思いながら。
「戻るか?」
「そうだね!ハルヒの晴れ姿だし(笑)」
「今日は一緒に帰ろう」
「うんっ!」
ハルヒはちょうど出てきたらしく、環さんにまた捕まっていた。
「なんて愛らしいんだ・・・まるで女の子のようじゃないか・・・!!」
女の子なんだけど・・・言いたいけど、黙ってた方が得な気がして言えない。
「ハルちゃんかわいー!」 ハニー先輩。あなたも十分かわいいです。
「んな顔してるなら早く言ってよねー」 光…あなたは顔のことをどう言えと?
「これなら客もつくんじゃないか?」 鏡夜さん。やっぱり辞めさせる気はないと…
「そう!!すべて計算通り!!さあ、今こそ君の価値が問われる時!!その付け焼き刃なびぼうを魅せつけてこい!!」
環さん。計算通りは絶対違うでしょ!?さっきまでハルヒのことカッコ良くないと思ってた癖に…
「お疲れ!ハルヒ」
「〜!助けてくれてもよかったじゃん」
「ごめんごめん!鏡夜先輩と話しててね」
「えっ!もしかして・・・」
「うん。バレてた」
そう聞くとハルヒは満面の笑顔でよかったね!と言ってくれた。
正直、良かったから私は縦に顔を振った。
その後、結局は私もホストの仕事があった為、仕事に慣れていない私は一生懸命でハルヒの事を気にとめていなかった。
これが最終的に最悪の事態になるとは・・・
私がもっと気をつけてれば・・・
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