「女と疑われてたぞ」
「うそっ!?」
確かに胸は触れたけど。。。さらししてたし・・・
なんで疑われてるのーーーー!?
☆ハロウィン・パーティー(2)☆
「「で?なんで俺らまで呼び出されたわけ?」」
「原因はお前らなんだろう?」
「「げっ・・・」」
「いい度胸じゃないか」
「いや・・・これには・・・」
「もういい。いけ」
呆れた顔の鏡夜さんの言葉をきっかけに、双子は教室へと大急ぎで帰っていった。
「あの・・・私も帰っていいでしょうか・・・」
「まったく・・俺は今から部の準備をするから行くが、これからは注意するように」
「はい。すみませんでした」
私が項垂れていると、鏡夜さんが近づいてきて私の頭に軽く手を置く。
「心配だけはかけさせないでくれ・・」
「うん///」
頷くと、鏡夜さんの顔が目の前にあって、私の唇と鏡夜さんの唇が触れた。
軽く。いかにもチュという音がしそうなくらい軽いものだったけど、嬉しかった。
そして、私は鏡夜さんへ挨拶すると笑顔で教室へと戻った。
なんか、教室が騒がしい。
「どうしたの?」
「あっ、君。窓ガラスがね」
そう言われて窓ガラスを見ると見事にヒビが入っていた。
しかも、教室の窓ガラス全てに。
怖い・・・
「“中央棟の魔女”桜蘭のいい伝えだよ。昔ハロウィンの日に魔女の仮装をした女生徒が中央棟から転落して・・・」
「あー。以来ハロウィンにその姿を見られた者は呪われ、周りの人間も犠牲になるってヤツ?」
「そんなのあったの?!光」
「も今年きたばっかりだし、知らないのも当然だよ」
委員長と光の説明でこの学園にもこういう類の話があるのだと初めて知った。
今のところ窓ガラスのみか・・・
まだ誰も犠牲になってないし・・・
「って〜〜」
「馨!?」
「なんかイキナリ、トイレ出たトコで足がもつれて・・・」
って早速犠牲者!?
ボーン ボーン ボーン ボーン
いつもの時計の音。
でも、時計を見ると、10時40分。
「何でこんな半端な時間に・・・」
だっていつもだったらキリのいい時間のはず。
ピシッ! パキッ!!
「次は何!?」
「もしかして、ラップ音とかいう・・・」
奇怪現象ありまくり!!
「呪いよ・・・ハルヒくんに・・・」
「呪いか・・・」
「呪いですかあ〜〜〜?」
「え・・・」
「「呪いだーーー!!!!!」」
呪いって本当にあったんだ・・・
怖いよ・・・
ってかなんでハルヒ??
まぁ、自分じゃないだけいっか。
「こうなったらアレしかないよね」
「光、アレって?」
「対抗する為にはコレでしょ!」
「だから、コレって何?馨。双子だけで通じ合わないで!!」
「「何?、嫉妬??」」
「違う!!知りたいだけ!!」
なんで2人に嫉妬しなきゃならないわけ。私が。
全然嫉妬する内容じゃないし・・・
「来れば分かるよ。なあ光」
「ついでにも着替えたら?」
「着替えれるようなところに行くの?」
「「うん」」
「じゃあ、着替える」
そう言って、私は着替えの袋を持って教室から出た。
その後の教室では・・・
「君が着替えますわよ」
「何にするのかしら?」
「君だもの。何着ても素晴らしいわ」
「「「そうよねーー」」」
双子よりも気の合っているクラスメイト(女子に限る)だった。
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