「ハルヒ、ここにいたか。今日のダンスパーティーの件だが、おまえ部の方で参加を・・・」
「あー!ハルちゃんみーっけv」
「鏡夜先輩、ハニー先輩、モリ先輩、なんかお久しぶりです」
「そうだな」
「俺は〜?」
「はさっきまでいたじゃん」
「ブー」
、完全に双子化してない?
☆ハロウィン・パーティー(5)☆
「ハールちゃんっ!Trick or Treat!!」
「はい。さっき焼けたクッキー」
1つハニー先輩にあげた。
「う・・・ふええ。おいしくない〜〜しょっぱいよう〜〜お塩の味ーー」
「へ?まさかそんなはずー・・」
確かに砂糖をいれたはず、塩ってなんで!?
ガリッ
「痛っ!!」
「光!?切ったの!?大丈ーー・・・」
また“呪い”?いくらなんでもこんなのタチが悪すぎる。
「きゃあ!!光くん!!」
「呪いよ・・魔女の呪いが・・・」
「光!!とにかく保健室に・・・」
「イヤ・・・いい」
いろんな人の声がする。
光へ保健室へ誰かが促すが、何故かそれを拒否する光。
「何言ってんの。馨!!早く光をーー・・」
「いてて。。。ハルヒ・・・今日のダンスパーティー僕らと踊る?」
「は?」
こんな時に何を言い出すのかと思えば。
「踊るって約束したら保健室行ってもいい」
ー結局
“呪い”のせいで魔女の衣装を着るハメになって。
なんだかイベントにも参加しているし。
これじゃあ、まるで全部・・・
魔女の存在を確認して、光の血を洗い流す。
「いててひっぱんな!!やめろってハルヒ!!こっちはケガしてーーっ」
すると、綺麗さっぱり血が洗い流された。
やっぱり、全部双子の思うツボだ。
「・・・怪我してないじゃん光・・・それで?そこのカボチャに入ってるのは誰なわけ?」
カボチャを被っているのは馨と思われていたが、違った。委員長だ。
「あっ!ハルヒ!?」
自分はすぐに魔女のもとへと走った。
魔女は馨だ・・・
魔女の呪いなんかじゃない。これは・・・双子の呪いだ
「あーばれちゃったか」
「くん知ってらしたの?」
「クッキー作っている時にね」
「ちぇっ・・・」
舌打ちした光を見て、クスッと笑った。
イタズラがバレて拗ねている子供のようだったから。
なんとか全員集まって、事情の説明がはじまった。
「へぇ・・・つまり?お前らは朝っぱらから魔女の扮装をハルヒに目撃させ、言い伝えを悪用し、
その後も交代で魔女役を務め?ガラスにヒビを入れ、時計を狂わせ、怪我の演技にクッキーのすり替えなどなど・・・
そういうことでいいのかな?光くん、馨くん」
「「だってさァー」」
環さんの解説を正座で聞かされていた双子は膨れていた。
「“だってさァ”じゃない!!!!ハルヒに謝れ!!かわいー魔女さんに土下座してわびろ!!」
環さんが叫びだすと、まるでバックに噴火した火山でもあるようなかんじだ。
対して双子は責められながらも反論をはじめた。
「「だって殿がハルヒにお菓子渡しとくのも、ハルヒがフツーじゃ仮装なんかしてくんないのも予想済みだったし!!」」
「馨、光、その辺にしてちゃんと謝らなきゃ」
諭すように私が話すと、双子はテレながら謝った。
「「悪かったよっ。一緒にハロウィンしたかったんだよっ!ごめんなさいっ」」
「それでよし!で、ハルヒからは?」
次はハルヒに振った。すると、少し考えた後口を開いた。
「光、馨行こ」
「「へっ?」」
「ダンス一緒に踊るんでしょう?」
そのまま、双子&ハルヒはダンスホールへとむかって行った。
「、さっきは諭ったのはいいが、実際はも同罪じゃないか?」
「えっ・・・あ〜バレました?」
そうだ。気付いても注意はおろか一緒になって騙したんだから事実私も同罪となるわけで・・・
「それはそうと、あの後、私にぶつかった人何か言ってました?」
「いや。その件ならこっちで処理しといた」
一体どういう処理を?とは聞けなかった・・・
まぁ無事、色々と収まったし、ヨシとしましょう!
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