「ハルちゃん大丈夫かい?まさかヤクザとかに付け狙われているんじゃ・・・ちゃんは人質とか・・・」
大家さん、どう見ても私は人質にみえないっしょ・・・
「初めましてマダム・・・ハルヒさんの友人で須王と申します・・・」
「まあ まあ まあ!!」
環さんの言葉でときめいちゃったよ、大家さん。
☆ハルヒ自宅訪問(2)☆
「ところでハルヒの家ってドコ?」
「馨、こういうことは鏡夜先輩でしょ!」
「そっか!さすが光。で、鏡夜先輩ハルヒの家はドレ?」
いくらなんでも、鏡夜さんでもこんな急なことだったら知るわけ
「藤岡家は203号室か」
知ってたよ・・・
鏡夜さん、光、馨、ハニー先輩、モリ先輩は家への階段を上り始めた。
そんな中、ハニー先輩は手すりに座ってはしゃいでるし・・・
「崩れ落ちるんじゃないの、この階段ー」
「逆すべり台〜〜〜v」
「ちょっと!!勝手に事を進めないでください!!」
そりゃ、ハルヒの言い分が最もかもしれない。
「ー来ないのー?」
「行くけど・・・」
「もういいよ、行こう」
ハルヒの了承を得ないと・・・と言おうとしたら、ハルヒは気付いたのか行こうと言ってくれた。
なんだかんだいいながらハルヒの家の前まで来ることになった。
「言っときますけど・・・ちょっと見るだけですよ?見たらさっさと・・・
「ハルちゃん、ケーキあるよ〜〜vいちごのとチョコのとねーーv」
時間が一瞬止まった・・・そして
「・・・それ食べたら帰ってくださいね」
みんな絶対に“はにかみやさん”って思ったに違いない。
だって私も思ったし。
そうしてハルヒはドアを開けた。
ドアの向こうには見慣れた部屋がある。
「2Kか。庶民親子2人住まいなら、まあ・・・」
「ソーネ。ハルヒサイズなら、まあ・・・」
「大変かわいらしいお部屋だよねえ〜〜〜v」
鏡夜さん、光、ハニー先輩と言葉が続く。
にしても光とハニー先輩は頑張って言葉を捜していたのがバレバレだ・・・
「いいですよ、そんな・・・明らかに無理して褒めなくても」
「「あ、そう?せっまー、天井低ー、ありえねー」」
「ハルヒ、この人達には社交辞令は無意味だよ・・・」
「そうみたい。はちゃんとしてるのに・・・」
「ありがとう・・・と言っていいのかな?」
「うん。のありがたさを感じるね」
「あっ、ハルヒのお母さんに手合わせてきていい?」
「どうぞ」
「Thank youv」
私は英語でお礼を言うと、靴を脱いですぐさまハルヒのお母さんの仏壇へ向かった。
そして手を合わせるとハルヒのお母さんへ挨拶をし始める。
「ハルヒのお母様、お久しぶりです。ハルヒの友人のです。今日は部活のみんなでハルヒの家へ来ました。
ハルヒに内緒で。ハルヒ怒ってましたけど、ケーキ好きなんですね、ケーキあるっていったら機嫌治っちゃいました。
今度からケーキを持参しようかと考え中です。あっ、もちろんお母様の分もお持ちしますよ」
「ぇ〜?ミルクティー入ったよ」」
「あっ、馨が呼んでるんで、今日はこの辺で・・・今日は騒がしくなりますけど、すみません。でわ」
他にも色々報告を済ませたところで、私は仏壇の前から皆の元へむかった。
そしたら、ハルヒがケーキを選んでいるところだった。
「いちごの・・・」
「かわいいっ!!」
「ちょっ、っ!?」
つい、本当につい、ハルヒが可愛くて抱きついてしまった。
環さんとかにすごい目で見られたけど、女同士だからできることだもんね。って言ったら悔しそうにしてた。
本当、おもしろい人たちだ。
「ちゃんはどうするぅ?いちごのとチョコのがあるんだけどv」
「私はじゃあチョコで」
「ハイv」
「ありがとうございます」
チョコケーキを貰うと、それは私の家が経営しているお菓子だった。
見たことあるわけだ。
ケーキの上の飾りの紙には「∞Cake∞」とうちのロゴが入っていた。
「・・・好きなのか?苺・・・」
そう言ってモリ先輩は自分のイチゴをハルヒに上げていた。
優しい・・・というか、久しぶりの声です!!
ハルヒも一瞬驚いたようだったが、笑顔で返事を返していた。
ソレを見てなんだか騒がしい3人組がいる。
もちろん環さんを筆頭に双子だ。
「あの鏡夜さん・・・」
「なんだ?」
「あの3人は一体何を騒いでいるんですか?」
「なんでもハルヒに恥をかかせたら負けだそうだ」
「よするに勝負しているからヘタに手は出せないと・・・」
「そういうことだろう」
「はぁ・・・ありがとうございます」
なんでも勝負事にするのが好きみたい、あの3人は・・・
それを傍観しながらケーキを1口1口と運び、あっという間に完食してしまった。
それは他の皆も同じだったみたい。
目の前の皿は綺麗さっぱりなくなっていた。
「ケーキを食べたら小腹がすいてきたねえ〜〜〜」
「そういやとっくに昼過ぎてんじゃん」
「「「「おひるまだ?」」」」
「とめどなく自由に生きるのやめてくれませんかね」
結局思ったこと口にしてる3人だ。
今回はハニー先輩も入ってたけど・・・
「・・・まあ、急に訪ねたのはこちらだしな。元手は出そう。お前の好きな寿司でもとったらどうだ?」
「いいですよ。鏡夜先輩におごってもらうなんて・・・あとがコワイ・・・」
「オークションでさばいたお前の下敷き代だが」
「元手は自分では・・・」
「まぁいいじゃん。ハルヒ、鏡夜さんにおごってもらうよりはいいでしょ」
「そうだね、じゃあ近くでいいお寿司屋知ってますからちょっと頼んでみますよ。
あそこなら高級だし皆さんのお口にも・・・」
言ってる傍で環さんが何かを書き始めた。
何してるんですか?と言おうとしたら、紙をハルヒに渡した。
そして、ソレはものの見事に捨てられた。
ハルヒは環さんに色々意見をいいはじめていた。
双子が紙を拾って見て笑っていたから、近くに寄って行った。
「も見るっ??」
「うん」
「ホラッ」
そう言って受け取った紙を見ると、笑いが・・・
『パックのお寿司は「特上」とかでも高級とはいわないよ!!要注意』
と書かれいた。
バカだ。。。バカ殿だ・・・
「僕ハルちゃんの手料理が食べたいなあ」
「いいですけど・・・今からじゃ時間かかりますよ?」
「待ってる〜v」
「も手伝ってくれる?こんな人数作ったことないし・・・」
「いいよ」
「それじゃ、スーパーに」
「「あっ行く!!僕ら行きたい!!」」
「僕も!僕も〜〜〜!!」
初庶民スーパーとはしゃいでいる部員。
「鏡夜さんも行きません?」
「まあ、いい経験かもな」
「じゃあ行きましょうv」
結局全員行くことになってみんなで笑いながら外へと出て行った。
まさか、その後パパさんが帰ってきてあんなことになるとは知らず・・・
11-3へ→