・・・1−A
「今日は俺の家に集合です!!」
「「「はっ!?」」」
今私が“俺”って言ったのはここが教室だから。
☆Happy Birthday(1)☆
「だから、今日の夜・・といっても6時以降だけど、うちに集合!!」
「えー。庶民の家ならこの間ハルヒの家に行ったしー」
「そうそう。俺も馨と一緒の意見。つまんない」
「双子・・・ひどい。鏡夜さんに言いつけてやる!!」
思った通り、二人は慌てだした。
「「イクイク!!」」
「初めからそう言えばいいのにぃ。二人とも」
双子談ではこの時、がものすごく黒く見えたという。
「で、なんで急に?」
「ハルヒ、知りたい?」
「いや、ろくなことじゃないからいいや」
「ヒドッ!!・・・まぁ来てさえくれればそれでいいから」
「わかった」
「でもさぁ〜俺達、の家しらないしぃー」
確かに双子は私の家に来たことないから知るわけがない。
まっ、それは当初から分かっていたこと。
「もちろん迎えを送るよ。鏡夜さんにでも頼んで」
「やっぱり鏡夜先輩使うんだぁ〜」
「何?馨。文句ある?」
鏡夜さんに頼むのは本当。でも、それは運転手に双子の家の位置を聞くだけ。
迎えに行くのはもちろん、私の家の運転手。
「さてと、3人は確保!あと3人か」
「えっ?、4人の間違いじゃないの?」
「チッチッチッ!鏡夜さんは1番に許可をもらってるからいいの」
「あっ、そういうこと・・・」
蘭花さんも呼ぼうと思ったんだけど、なんでも仕事らしい。
こんな時まで・・・本当は1番参加したかったんだろうけどな。
学校内を駆け回り、2年生の教室へ。
・・・2−A
「あの〜・・・」
さすがに先輩達の前でさっきのような態度はできないわけで控えめに。
「ああ、君はホスト部の」
「はい。鏡夜さんと環さん呼んでもらえますか?」
「ちょっと待って」
「すみません」
声を掛けてくれた男の人はすぐに環さんたちを呼んでくれた。
「どうした?」
「環さんバカ!!ここではです!!」
周りをキョロキョロと聞かれてないか確認する。
・・・・・・なんとか聞かれてないみたい。
ふと、環さんに目をやると、そこには「バカ・・・俺ってバカ・・・」なんて言いながらうずくまっている姿が。
「はぁ・・・環さん、すみません。つい・・・」
「それより、。例のことか?」
「あっ、はい。環さんはOKもらえました?」
「ああ。行くそうだ」
「それはよかった。では、環さん、お迎えに上がるまで待っててくださいね」
「ああ」
「では!次は3年生のところに行って来ます」
「気をつけろよ」
「ありがとうございます。鏡夜さん。でわ!」
今日は1年生から3年生まで全員の姿を見たに違いない。
しかも、駆けている姿を。
「あの〜・・・」
「あっ!君だ!」
「あっ!ハニー先輩にモリ先輩、ちょうどよかった」
「どうしたの?」
「今日暇ですか?夕方から・・・」
「うん。暇だよv崇は??」
「暇だが。何かあるのか?」
久しぶりに聞いた。モリ先輩の声。
たまに聞く声っていいよね。
女心くすぐられまくりv
「はい。俺の家でハルヒの誕生日パーティーを」
「えー!?ハルちゃん誕生日なの!?」
「はい。2月4日、今日なんです。都合大丈夫ですか?」
「イクイクぅ〜v」
モリ先輩を見ると、しっかりと頷いてくれた。
「では、2人の家には迎えをよこしますんで。家で待っていてください」
「うん!」
「では。失礼しますね。もう授業はじまりますし」
「バイバイ〜♪」
それから大急ぎで教室に帰った。
でも、授業に間に合わず・・・先生に軽く睨まれた。
私が富豪の娘と知ったら睨まないんだろうけど・・・
席に着くと、横から光が声を掛けて来た。
「」
「何?光」
「今日なにすんの?」
私は光の奥にいるハルヒに目を向けた。
すると、真面目に授業を聞いていて、コッチの話を聞いてはいないようだ。
「今日、ハルヒの誕生日だから誕生日パーティーしようと思って」
「マジ!?」
「マジ」
「それならうち貸したのに〜」
「いいの!それにそろそろみんなに知ってもらわなきゃいけないこともあったし」
「ふーん」
反応ウスっ!!
「先生コッチ見てるよ」
「別いいじゃん」
「光はよくてもコッチはダメ」
「チェッ」
それから真面目に授業を聞いた。
今日の夜が楽しみv
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