2月4日 6時


各家へ迎えに行かせた車が帰ってくる頃




「本当にいいのか?」

「はい。そろそろ皆に知ってもらおうと思ってましたから。それに隠すのも限界かな・・・と。
 鏡夜さんはまだ隠すべきだと思います?」

がそれでいいなら、俺はかまわない」







☆Happy Birthday(2)☆








5時30分・・・






 -常陸院家-




「にしてもさ〜が鏡夜先輩にねだるなんて滅多にないことじゃん。ねぇ光」

「しかも自分のことじゃないしね。馨」




馨と俺は普段の服装で、迎えを待っていた。




「ってか、の家に行くのは初めてなんだよな」

「光・・・ハルヒん家みたいにちっちぇーかも・・・」

「うわぁ〜。入りきんの?全員」

「一応、ハルヒん家でも入りきったから大丈夫なんじゃない?」




コンコンッ




「「ナーニ?」」

「光様、馨様、お迎えがいらっしゃいました」

「「わかったぁ」」




俺と馨は車が待っているであろう場所に向かい、ドアを開けて待っていた運転手に挨拶されて乗り込んだ。




「ねぇー鏡夜先輩はやっぱりの家に着いてるの?」

「はい。鳳様は既に様と御一緒でございます」

「へー・・・ん?鳳様?鏡夜様じゃないわけ?」

「光も気付いた?のことは様じゃないしね」

「「・・・・まさかぁ〜」」




の家の運転手?そう思ったけど、信じられなかった。

だって、あいつ一般人だし。




「常陸院様方、そろそろ到着いたします」

「「ハーイ」」




20分ぐらい走った車は1つの大きな屋敷に着いた。




「「・・・ココどこ?」」

家でございます。聞いておられませんでしたか?お嬢様より伝えてあるとの言付けでしたが・・・」

「「お嬢様!?」」

「やっと来たか」

「鏡夜先輩!!どういうことコレ!?」




馨はパーティー用の服を着た鏡夜先輩に駆け寄った。




「どういうことと言われてもな」

「てか、なんで正装なの?鏡夜先輩・・」

「2人の分はが準備している」

「常陸院様方、こちらでございます」





俺達は意味の理解できないまま促される方へと向かい、正装に着替えた。

屋敷の中は綺麗だし、俺達の家より少しすごい方かもしれない。

ただ、ここには無駄なものが一切ないことに俺は気付いた。




「着替え終わったかしら?」




ノックをしないで入ってきたのは髪の長い




「「っ!!コレどういうこと!?」」

「あらv息ピッタリv」




にしてはおかしい・・・




「「ダレ?」」

「奥様、2人が困ってしまいます」

「あら鏡夜くん。やっぱり私ってまだいける?」




奥様ってことは




「「のお母さん!?」」

「ええ。初めまして、の母ですわ」




一言で言えば、だ。

ロングストレートのだ。




「「えーーーーーーー!!」」

「うるさいぞ。他のメンバーも集まった。準備が終えたら下に集まっとけ」

「「だって鏡夜先輩ッ!」」

「いいな?」




黒かった。今の鏡夜さんは黒かった。

そのせいで、押し騙された俺達。


この世は知らないことだらけ・・・













ダンスホールにはハニー先輩とモリ先輩。そして鏡夜先輩がいた。

他にも女の子達がいっぱいいた・・・ロベリアも・・・




「おぉ!光に馨!コレは一体どういうことだ!?俺は確かの家に呼ばれたはずだが・・・」

「俗物がこのような所に来るものではない!!」




ヅカ部の男役してる人だ。

正確な名前覚えてない。ってか覚えようと思ってなかったしー。




「俺らだってしらない。なぁ馨」

「そうそう。俺らも理解できてないし・・・」

「あら。知らないんですの?」




次は確かの友達だった人。




「ダレ?って顔でみるなー!」




次は生意気な1年だっけ?




「改めて自己紹介をしよう。聖ロベリア学院2年の天草紅緒」

「同じく2年の舞原千鶴」

「同じく1年。石蕗雛子」

「で?あんた達は知ってるのー?」

「当たり前ですわ。とは友達ですもの」




舞原千鶴という人がそれを言い終えた時、辺りが薄暗くなった。

の登場か・・・




1つの場所にスポットライトが照らされた。




「今日は我が家へようこそいらっしゃいました。私、家当主の我王と申します」




我王。それはとても有名な富豪・・・

うちと比べると上かもしれない程の人物。

・・・もしかして、すんげーお嬢様!?
















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