「部長!!ついに購買者数が1割を切りました。部の存続の為にもどうかご決断を!!」

「早まるな右京!!あの部に関わるのは危険すぎる!!失敗すれば廃部どころか退学の恐れもー・・・」

「落ち着きなさい左京君。右京君の言う通り廃部だけは避けたい今・・・
 彼らに頭を下げるしかないでしょう。成程・・・ホスト部ですか・・・」




そんな会話が新聞部で行われているとは知らないホスト部は、というと・・・










☆環の本性を・・・(1)☆









−桜咲き誇るそこは 平安貴族の庭園でした−


とナレーションが聞こえそうな平安時代の貴族の格好で庭にて接客中でした。



といっても、環さんは“禁断の逢引プレイ”、双子は“昔のゲーム”、鏡夜さんは“アルバム(部員の)販売”、ハニー先輩達は“意味の分からない二人羽おり”、ハルヒは・・・っと。

あっ、いた。

ん?なんかボーっとしてない!?




君、何を見てらっしゃるの?」




あっ、いけない。接客中だったんだ・・・




「ごめんごめん。ホラ、あそこ。ハルヒが」

「ハルヒ君・・・慈愛に満ちた面持ちで桜に何をお想いかしら・・・」

「ああ・・・桜に成り代わりたい・・・v」




すごいよ、この発想。

私が思うに、どうせろくなことじゃない気がするんだけどな。




「ハルヒ!!伏せろ!!」




声のする方を向けば、ちょうどハルヒを狙うかのように鞠(マリ)が飛んできていた。

そして、見事にハルヒにヒット!!




「光!!このバカ!!危うくハルヒの命の灯し火が消えかけたぞ!!」

「えー殿がちゃんと受け止めないのが悪いんじゃん。さっきもに当ててたしー」

「そうなのか?」

「あっ、鏡夜さん。まぁ、通りがかりに軽くですけど確かに当たりました」

「そうか・・環」




満面の笑みの鏡夜さんを見て、環さんは一瞬凍りついて、青ざめた。




「すまなかった!!、ケガは!?」

「大丈夫ですよ、さっきのハルヒみたいに鞠にはスピードなかったですし」

「申し訳ないっ!!」

「いいですって」




私は一生懸命な環さんを見てクスクスわらった。




「にしても、環さんヘタなんですか?」

「「蹴鞠も満足にできないなんて桜蘭の光源氏の名が泣くネ」」

「・・・なんだとォ・・・ならばこれを止めてみよ!!スターライトキーーック!!

「「何!?」」




早っ!!蹴鞠は見事に飛んでいった。・・・・あさっての方向へ。




「あっ!あっちは校舎が・・・」




パリーーーン!!




「あーやっぱりすごいな光源氏の君はーー」

「ありゃとれないよ〜僕らの完敗だよネ〜〜」

「とにかく!みんなでガラスの割れたところに行ってみましょう!?被害がなければいいんだけど・・・」

















と言ってる傍から・・・









−新聞部−




「すみません!!誠に申し訳ありませんでした!!」




新聞部部長の頭に直撃でした。




「いえいえそんな・・・たかが窓ガラス割れて鞠が頭に直撃しただけですから」




直撃って・・・ふつう気にしてないなら“あたった”だけでよさそうなのに・・・

結構根にもつタイプなのかな。




「しかし、丁度よかった。実はホスト部にぜひ取材協力願えないかと思っていたところでしてね」




「新聞部なんてあったんだ」

「つってもコレだけどな。通称『桜スポ』」




そう言って双子が見せてくれたのはここの新聞部が作っているという新聞。

中身は人権なんて関係のない内容。




「校内恋愛事情だとか家同士の権力抗争によるクラス内の分裂とか過剰にあおりまくったゴシップ紙だよ。
 捏造がすぎるっつって、もう誰も読んでないけどネ」

「確かに・・・我々は注目を集めたいばかりに真実を見失っていました。
 しかし廃部にまで追い込まれてようやく目が覚めたのです。
 どうか我々に力をお貸し下さい!!春の特集はぜひ『密着!!ホスト部24時!!』で皆様の魅力の真実を!!」




また、環さんがはまりそうな名前をつけて・・・

環さんを見れば案の定・・




「それは・・・もしやアレか?俺が凶悪犯を追い詰めたいり?犯罪防止に日夜奔走する姿を捕らえたいと・・・?」

「は・・・?イヤ別に『警視庁24時』とかとは関係な・・「お引き受けしましょ「お断りします」




言葉が3重にかぶった!!

初めてかもしんないv




「鏡夜!!おまえはあの番組の感動を知らないから!!第一俺のせいで彼は怪我をーーー」

「生憎ですが、うちの情報公開はお客様限定とさせて頂いております」

「治療費とかは出すからさ、今まで散々でたらめ書いてたところに協力して
 僕らにメリットあるとはおもえないし?」

「馨そこまで言わなくても・・・」

「「優しすぎ。つーか、僕ら他人にメーワクかける奴ってダメなんだよねーー」」




うわぁ・・・自分はいいんだぁ・・・

それとも気がついてないとか・・・?




「そうですか・・・うっ」

「部長!!」




いかにもってタイミングで頭押さえましたよ、この部長。




「やはり過去の罪は消せないのですね・・・残念ですが潔く廃部にするしか」

「そんな事はない!!人は必ずやり直せる!!よかろう俺にまかせろ!!
 ホスト部総出で新聞部の立て直しに全面協力すると・・・「「僕らやんないよ!!」」

「なっ!?」

「そう毎度殿のお人よしに付き合ってたらキリないの!!つーか面倒じゃん。もう帰ろーよ」

「環、戻るぞ。部室で今日の反省会を・・・」

「お前らには血も涙もないのか!!廃部だぞ!?一家離散だぞ!?
 これは部長命令だ!!断る事は許さん!!」

「「お断りします!!」」





なんでこんなにも3人とも断るんだろう・・・

鏡夜さんも。

何か理由がありそう。

後で聞いてみよv


















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