ホスト部一同より

 新年のお慶びを申し上げます。






正月というこで、今回は浴衣を着用。

ちなみに、ハルヒも私も着ております。(ちょっと女っぽい!?)







☆ホスト部大ピンチ!?(1)☆






『環様…環様は何故そんなにお美しいの…?』

「1秒でも長く君の瞳に留まりたいからだよ…」

『何故、そんなに艶のあるお声なの?』

「僕の想いが君の心まで届くように」

『環様…何故そんなに濡れた瞳で私を…?』

「瑞々しい君の笑顔が僕の心の泉を溢れさせるからさ…」

『///環様…!!』







一方、双子は――――――





『やっぱり2人はお揃いの着物なのねv』

「今日のは全員うちの母がデザインしたやつだよ」

「着付けたのは祖母だけどねー」

「もちろん脱がせるのは俺の役目だよな、馨…?」

「光…!!恥ずかしいよ、皆の前で…っ」

『『『きゃああああああ』』』

『ぜひそうして!!拝見させてーvv』




ちょっとまってー!!

拝見させてって・・・まぁ、双子ちゃんのお客様はそんな方ばかりだけどさ・・・







「ハルヒ〜♪」

「あ、

「あっ、って俺のことはどうでもいいみたいな言い方してー!!」

「ごめんごめん。で、どうしたの?接待は?」

「ちょうど一段落したところ」

「でも、その格好で俺って合わないね」

「やっぱり?女の子ってかんじだよね!?」

「うん」


「ハルヒ、御指名だ。最近は接客もだいぶ安定してきたじゃないか」

「クリスマスで借金三分の一になったのがきいてるのかもです」

「その調子だよ。・・・まあもっとも、本来つくべき利子やその着物のレンタル代まで請求する気はないからね…?」




鏡夜さんの笑顔が怖いです。




「ところで、借金三分の一っての聞いてませんが・・・」

「ああ、はその場にいなかったからな。クリスマスパーティーでハルヒがキスしただろう?」

「あ、はい」

「それで、借金三分の一という条件をつけたわけだ」

「あ〜!なるほど」




恐らく、私が落ち込んだきっかけの時だろう。(前話参照)

にしても、やっぱり鏡夜さんかっこいいなぁ・・・




「ハルちゃん、ちゃん」

「ハニー先輩っ!?泣いてどうしたんですか?」

「ぞうり片っぽなくなった…」

「えっ!?どこで落してきたんですか」

「ハルヒ、分かれば履いてくるって」

「あ、そうか」

『ハニーくん泣かないで!!私達が探してあげる!!』




その時、目の前にぞうりが・・・

モリ先輩が見つけてきてくれたみたい。

よかった。




「崇・・・」

「むこうに・・・」




落ちてたと言いたいのですね。

最近、モリ先輩の言いたいことが分かってきた。

これも、慣れたってこと!?

あまり、嬉しくないかも。

にしてもお客様は『ステキ』といいつつ泣いてますよ。




「ねぇ、

「ん?何、ハルヒ」

「最近、涙もの多くない?」

「確かに。どっから出てるんだろう?あっ、ハルヒあぶ」




ドンッ




「ない・・・って遅かったか」




ハルヒは馨と背中どうしで激突。

その時、ハルヒの手に目薬が。




「ハルヒ、それって!!!モガッ」

「汚・・・モガッ」




馨と光に口塞がれた〜!!!




「言っとくけど、こんなのホストの常識なのー」

「濡れた瞳によろめかない女はいないだろ?ほーら、庶民には到底買えない高級茶菓子だよーー?」

「「ムッ、誰がそんな手に・・・」」




しかし、茶菓子をみた瞬間ハルヒは意見が変わった。




「・・・くれるの?」

『ハルヒ君、茶菓子が好きなのー?』

「イエ・・・でも母の仏前に供えたらいいかなって・・・」




ハルヒ、かわいい。

そして、やっぱり出てくる環さん。




「持っておいき・・・お母さんには内緒だよ」

「いえ、だから母に・・・」




ハハハハ・・・

ギャクの広場になってるよ。

環さんって本当におもしろい。


ん?ドアのところに人が・・・

隠れてるんだろうけど、微妙に見えてるから怖い。




「馨、ドアに人がいるんだけど・・・」

「ん?・・・アレ?お客さん新顔だね!?どうしたの入っといでよ」

「初めてのお客様にはもっとソフトに!!」




そう言いながら環さんはドアに近づき、手を差し出しながら




「さ・・・怖がらないでお姫様」




しかし、お客様は手を出す様子はなく・・・




「ようこそ桜蘭ホスト(バシーンッ)ぶっ!!!」

「イヤーー!!触らないでニセモノォ!!!」




あわわわわ・・・

お客様、手を出したのは出したけど手を取るのじゃなくて、環さんを叩いた。

しかも、ニセモノって。

さらに、謎のお客様は信じられないようなモノを見るような目で語り出した。




「あなたがこの部の王子的存在だなんてしんじられませんわ!!!王子キャラたるもの、そう易々と愛をふりまいたりしないもの!!
 ちょっぴり憂いを含んだ寂しげな笑顔が乙女のハートを震わすものなのに。どうしてそんなにバカみたいなの!?まるで頭の軽いナルシストじゃない!!
 無能!!凡人!!最っっっ低!!!」




うわ〜!環さん一言一言にショックうけてた。

しかも最後の最低でトドメだったようで・・・スローモーションで倒れてる。

それを見て双子は一言。




「「おおッ!!新ワザだ!!一人スローモーション!!!」」



「君は・・・」




えっ!?鏡夜さんの知り合い?




「鏡夜様・・・!!」

「鏡夜さまぁー!?」

「まぁ、、落ち着いて」

「だって、ハルヒぃー」




私がハルヒにブツブツ言っていたら、また謎のお客様が行動を起こしていた。




「お会いしたかった・・・v私だけの王子様・・・v」




と、鏡夜さんに抱きついたじゃない!!

私は信じられなかったけど、実際目の前に起こってる出来事であって。




しっかり!」

「ハルヒぃ〜(涙)」




一体、どういう関係よっ!!!!!














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