『只今より1年生の身体検査を実施させて頂きます
恐れ入りますが1年生の皆様は各校舎の保健室へ
御足元にお気をつけてお越し下さいませ』
☆ホスト部!大問題勃発!!(3)☆
さすがはお金持ち学校のアナウス・・・すごいですね。
「フォーメーションAって何なんだろう・・・」
「ハルヒ気にしすぎだって」
「だって気になるし・・・は知ってるからいいけどさ。大体ここの身体検査ってどんな・・・」
「設備自体は庶民校とあんまり変わらないらしーよ」
「光、それ本当なの?」
「あっ、俺のことしんじてねーなー!」
「いや、そういうわけじゃ・・・」
「光、俺は光のことずっと信じてるぜ」
「馨・・・・」
『『『『『『『『キャー』』』』』』』』
また始まった。
どんな些細なことも逃さないよね、この二人。
「第一さ、こーゆーのに貧富の差ってあっちゃマズイんじゃない?」
「「そっか!」」
私とハルヒは馨の言葉に納得しながら保健室の扉を開けた。
ドアじゃなくて扉。
本当に保健室?っていいたくなるような・・・
私は前は庶民の学校行ってたから、ココまで凄くは無かったよ。
そして、扉を開けたら・・・
『『『『『『『『『『ようこそ いらっしゃいましv』』』』』』』』』』
ここもホスト部ですか?といいたくなるような接待振り。
ハルヒを見ると案の定止まってます。
「ハルヒ大丈夫?」
「あっ・・・うん・・・」
それぞれ男女同じ部屋っていうのにも問題があるような・・・
中では男子と女子に分けられた。
そして、それぞれ担当の看護師がいるみたい。
「様には私が付き添わせて頂きます」
「お願いしま・・・あっ!!」
「しーっ」
咄嗟に黙ってしまったが、じつは私の担当をしてくれるのが私が病院行った時にいつも見てくれる看護師さんで香苗さん。
フォーメーションAが見たかった為、私は香苗さんと近くの椅子に座って談話しはじめた。
「事情は聞いてます。にしても無茶なことしますね」
「それは両親に言ってください」
「あら、私にクビになれとでも?」
「なっても生きていけるでしょう?」
「そうねー、人生なるようになりますしね。にしても、様も楽しそうでいいわね」
「時々疲れますけどね」
いつもは「さん」と呼んでくれるんだけど事情を知ってるから苗字でよんでくれている。
「鏡夜様がついてるじゃない」
「それが唯一の支えですよ」
「本当にラブラブですこと」
「////」
この会話を聞いていたら恐らく周りの人は鏡夜さんと私はホモ!?と思うかもしれない。
香苗さんと話していたら身体検査が始まって、常陸院ブラザーズが身長を計って2人とも1.5cmそろってUPしたとかで盛り上がっていた。
そして医師の格好をしているがバレバレのモリ先輩とハニー先輩が・・・
フォーメーションAが始ってるみたい。
周りの生徒から注目浴びているにも関わらずハルヒに「しっ」とか言ってる。
まぁ、確か2人はポディションを決める時最後に鏡夜さんが「何したいですか」と聞いていた気が・・・
「あら、鏡夜様が」
「えっ!?」
「ほらあちらに・・・」
そう言って香苗さんは目で合図をした。
その方向を見るとちょうど医師の誰かとぶつかったところだった。
そして、私とふと目が合った。
鏡夜さんは私を見つけると優雅に歩いてきてくれた。
「お疲れ様です」
「ああ。確かも保健委員だったよな?」
「はい。2年生と3年生の時はお手伝いします」
「そうか」
「といっても鳳グループのお医者様ばかりですから俺は何もせずに終わりそうですけど」
私と鏡夜さんが話していたのを香苗さんは微笑ましい顔をして見ていた。
『藤岡様、常陸院様、こちらで聴診と胸囲を。脱衣には奥のカーテンをご利用くださいませ』
あっ、つにフォーメーションAが・・・
「別にー?」「カーテンなんかなくったて」
その場で脱ぎ始める常陸院ブラザーズ。
私の方が恥ずかしくなってしまった。
少し赤くなった顔を鏡夜さんは見逃さなかった。
私の隣に座り話してきたのだ。
「は双子の脱ぐ姿を見て赤くなるのか?」
「なっ///・・・鏡夜さん、名前バレちゃいます!!」
「大丈夫。皆、双子に夢中だ。で、なんで赤くなっている?双子のどちらかに気があるのか?」
「えっ!?そんなことあるわけないですよ!!!ただ、誰だってあんなに堂々と脱がれたら・・・。どうして気があるってなるんですか!?」
「あら、さん。鏡夜様も嫉妬しているんですわよ。わかりません?」
「嫉妬・・・?っ///」
鏡夜さんを見ると視線を外していた。
鏡夜さんも恥ずかしいってことがわかった。
嬉しいv嫉妬してくれるなんてvv
そう思っていたら突然『『『『『『『きゃー』』』』』』と叫び声が。
なんでも双子のラブラブ場面だった。
たしか、フォーメーションAではハルヒがカーテンに押しこまれて・・・
(あっ。先輩方押しこまれてる)
次は、ハルヒの変わりに環さんがハルヒの格好をして出てくるんだったよね!?
シャー(カーテンが開いた)
『『『『『・・・・・』』』』』
(――――――沈黙――――――)
『『『キャーvvなんで環様ーーー!?』』』
『『ハルヒ君のコスプレ?ハルヒ君のコスプレ?』』
やっぱり。バレるに決まってるのに・・・
「ぎゃはははははははは!ホントにやったよこの人!!
バレるっつーの!!そりゃバレるっつーの!!」
「あはははははははは」
大笑いの常陸院ブラザーズ。
私も笑いが止まらない。
双子の笑いに気がついた環さんは双子に攻め寄った。
「おまえらァ!!」
「ホモホモ要員からのささやかなな復讐ですウーv」
私は相変わらず笑っていた。
「さん、そろそろ行きましょうか?」
「あっ、ハイ。それでは、鏡夜さん後ほど」
「ああ」
そう、私は別の部屋で待機してもらっている医者に診てもらうようにしていたのだ。
鳳グループの医者のため、鏡夜さんが言っていたのだ。
もちろん、最終的にはハルヒも私と一緒に別の部屋で診てもらうように手配していた鏡夜さんでした。
本当に策士だよね。
人生楽しまなきゃ損ですね♪
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