“常陸院兄弟に暇を与えるべからず”

この言葉は後にホスト部員の脳裏に深く刻まれる事となる






☆双子ケンカ(1)☆






「光!!馨!!部のHP管理はマジメにやるという条件でまかせたんだったなあ・・・(怒」

「だから昨日だって明け方までかけて・・・「「ハルヒの合成写真つくってたんじゃん」」




パソコンの画面を見ると、ハルヒの姿が。

しかも普通の姿じゃなく、上半身男姿で脱いでます・・・




「馬鹿者!!技術の無駄遣いだ!!」

「すごーい!!馨、コレどうやって作ったの?」

「ああ、は気に入ってくれた?顔はみてのとおりハルヒ。体は殿のだよ」




私は感激してたけど、ハルヒはビックリしてたり怒ったりしてた。

ハルヒも大変だね・・・




「でも、どうして双子はこんなことを?」

「だってさー。も思わねえ?最近暇なんだよなー。あっ!ハルヒ、おまえん家行っていい?」

「ダメ」




光の問いにハルヒは即答。

さすがはハルヒ。




「んじゃ、お前の女疑惑タレ流していい?」

「人を一体何だと・・・」

「「決まってんじゃん“おもちゃ”」」




正直、私は声がでません・・・

この双子が一体なにを考えてるのか・・・

そこへ扉の開く音がして、視線を向けると。




「おもちゃが好きならぜひ我が部へ〜〜〜v」

「「「「・・・・・」」」」(1年メンバー)

「世界の古魔道具市開催中〜〜〜今なら、もれなく素敵な呪い人形プレゼント〜〜〜」




ドアの隙間から一向に出てこようとしない人が。。。

しかも、全身黒づくめ。




「なんであんな隙間から・・・」(ハル)

「猫澤先輩は明るい所がお嫌いだからな。なんでも寿命が縮むそうだ」(鏡)

「あの・・・呪いの人形に素敵なものとか素敵じゃないものとかあるんで・・・んッ!!」(私)




あるんですか?ってきこうとしたら、口を塞がれた!!

もちろん口を塞ぐような行為をするのは環さんしかいない。




「んーんー!!」




私が一生懸命暴れても離してくれない。




「環、いいかげんその手を離さないか?」

「はっ!!」




鏡夜さんの笑顔での語りかけに環さんはすぐさま離してくれた。

苦しかった・・・・・

訴えようと環さんの方へ振り向いたら環さんの顔に影が出来てた。

しかも、何かに怯えてるような・・・

でも、一応訴えといた。




「なんなんですか!?人の口をふさぐなんて!!!」

「いいか・・・あの人と関わってはいけない・・・関われば必ず呪われ・・・」

「あの人って、そこにいる猫澤先輩?」

「そう!!」




私は視線を猫澤先輩に戻した。

そしたら、馨と光が懐中電灯で猫沢先輩を照らそうとしていた。




「呪いの人形って何?」

「このくらいの光は?」

「ぎゃーーーーーー!!」

「光っ!馨っ!
なんて事を・・・お前らには真の恐怖がわかっていない・・・!!
 俺が誤ってベルゼネフの端っこを踏んでしまったあの日・・・」

「あの〜語ろうとしてるところ悪いんですが、ベルゼネフって何なんですか?」

「なにっ!!は知らないのかっ!!!」

「知らないから聞いているんです」

「猫澤先輩が持っている人形(?)のことだよ」

「さすが鏡夜さん。ありがとうございます」




環さんがブツブツ言ってる間に鏡夜さんが教えてくれた。




「とにかくだ!!俺がベルゼネフを踏んだ直後受けた試験ではわけの分からぬ呪詛のごとき文字が羅列され、
 不審に思い、辺りを見渡せば見知らぬ人間ばかりの異空間と化していたのだ・・・!!」

「それは動揺したお前が勝手にギリシャ語講座の試験を受けていただけだ」

「違う!呪いだ!!その3日後の朝は何故か足が鉛のような重い物体と化し」

「前日がマラソンだったろう?」




どうしても呪いにしたいんですか・・・

環さんは言えば言うほど、自分のボロが出ているのを気がついているのでしょうか?

いや、環さんなら気付かないだろう。




「「そういえば、猫澤先輩の悪口を言った者は×××が△〇☆に・・・」」

「わーーーーーー!!ハルヒぃ〜お父さんの×××を見てくれ〜!!」




環さんはハルヒに思いっきり迫ってるんだけど、ハルヒは逃げるのが当たり前。

私は思わず大爆笑。環さんの光景を見ていた双子は。




「「・・・なわけないじゃん。バカじゃない」」




ときた。

分かってたんだけど、面白かったから止めなかったんだよね。




「やっぱり。。。さっきモロ猫澤先輩を二人はいじめてたし・・・」

「「ちぇっ、は気付いてたんだ」」

「当たり前」

「ああ、なんか面白いことないかねえ―」

「ハルヒもも部になじんできちゃったしね―」

「私も最近刺激無くてさぁ、暇なんだよね―今の環さんをみたから少しは楽しかったけどv」




その時、ズゴゴゴ・・・と効果音が付きそうな音が私の後ろで。

私は恐る恐る振り向くと、環さんがそれはもう怖い形相で立っていた。




「・・・光・・・馨・・・・・・」

「えっ!?なんで私まで!?」

「さっきは分かっていたのに面白がって止めなかっただろ?」

「うっ・・・」

3人とも部活禁止〜〜〜〜!!

「えー!!私まで?巻き添えですか・・・」

「問答無用!!」






というわけで、部活禁止のレッテルを貼られてしまった・・・













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