「これで拭けばいいよ」





私の目の前にはカーテンで床を拭く少年が・・・







☆弟子入り!?(2)☆








「あの・・・あれって・・・」

「ああ・・・は頼んでるのを見ていたよな」

「やっぱり・・・注意した方が・・・」

「そうだな」




そう言って鏡夜さんは弟子に近づいた。




「・・・特注の新作カーテン布地に何か?」




それを聞いていた環さんは弟子にくってかかった。




わー!!!なんなんだお前はーーー!!!!

んな重いもん子供に持たせんじゃねーよ!!




ああ・・・絶対ワガママ息子ですね、これは。

私には手におえない性質だ・・・・




「シーロちゃんッv一緒にケーキ食べる〜?あのねえ、チョコのとイチゴのがあってねえ」

「ジャマ。お前何年?」




ハニー先輩に対してものすごい口の聞き方。

確かに、初めて見た時は年上とは思えなかったけど。。。

私がボーゼンと見ていたら、モリ先輩が出てきた。

モリ先輩を確認したハニー先輩はモリ先輩にくっついてた。

そして、モリ先輩を見て少年は一言。




ギャー!!!巨人兵ーーーー!!!

「だー!!うるさい!!ヤツを隔離!!」




ついにキレた(?)環さん。

唯一キングと呼んでくれる人でも我慢できなかったか・・・

「「イエッサー」」と返事した馨と光に確保され、籠(?)にいれられる少年。




なんだよこれ!!出せ!!弟子に対する態度かよ!!

「子供のお遊びにつき合うほどこっちも暇じゃ・・「僕は本気だ!!」




一生懸命という言葉が似合うほど叫んでいる少年。

そんなにモテたいのかな?




時間ないんだよ、教えろよ女喜ばす方法!!あんた天才なんだろキング!?




「今、私の見間違いでなければ、環さん、“天才”って言葉に反応しませんでした?」

「それは、見間違いじゃないな」

「そうですか・・・」




鏡夜さんに返事を貰った私の頭の中には“単純”とうい言葉がでてきた。

環さんのいいところでもあるんだけど。




「どうやら本気らしいな・・・よかろう。本気であるならまずは素材を生かすことを覚えろ。つまり、お前の場合・・・
 ショタ女向け“やんちゃ系”で行くがいい!!」

「はい?」

「なんだ、も分かってないか。しょうがない。説明してやろう」

「あっ、はい。おねがいします・・・」




つい、お願いしますなんて言っちゃった☆

だって環さんの雰囲気が説明させろって雰囲気だったから。。。




「いいか?ショタコン女とは低年齢層や童顔男に説明し難いトキメキを覚えてしまう女の事だ」




ああ、ハニー先輩みたいな人のことか。




「俺の分析によれば、それは“ロリ系”“やんちゃ系”“虚弱系”などに分類され、
 例としてはハニー先輩が、この“ロリ系”に該当する!!分かったか?」

「はい。ただ、やんちゃ系はどういうかんじなんですか?ロリ系はハニー先輩見てれば分かりますけど」

「いい質問だ、。やんちゃ系の基本は冬でも半ズボン!ヒザや頬のキズでやんちゃさを演出!!
 そして、走れ!!やんちゃに!!その辺で豪快に転べ!!!




豪快に転んだところにお客さんがいて・・・




『大丈夫?ぼく・・・』

「別に、どーって事ない」




環さんが言うとおりに行動する少年。

健気だな。。。どこからそういう一生懸命さがでてくるんだろうか。

ん?待てよ・・・第一、あの子「時間がない」とか言ってたよね。。。

どういうことだろう?



少年はなんか、こうじゃないって顔をしている。

そして一言叫んで出て行った。




「もういいよ!!バカ!!真面目に教えてくれる気がないならもういい!!」




環さんにとっては真面目なんどろうけど。。。。




「やんちゃ系が気に入らんとは・・・」

「時間がないとか言ってましたけど・・・」

「ハルヒもそこの部分ひっかかった?私も。なんか本当に急いでた様だけど。。。」

「・・・・」




環さんは無言で考え出した。




「少し調べてみては?」

「そうだな」




私の助言に環さんは納得したようで、考えるのをやめた。

そして、「初等部に乗りこむぞ〜!!」って叫び出した。


ああ・・・さっきまでのシリアスな部分が・・・

環さんはシリアスが続かない・・・



結局、お客様も訓練の為と言って帰ってもらってた為に、私達も帰ることになった。




、帰るか」

「はいv」

「ってかさー、ってー」

「鏡夜先輩といるときにばっかり笑顔になるよねー」

「そうかな?馨達の前でも笑顔のつもりなんだけど」

「幸せ笑顔を出せるのは鏡夜先輩だけだよ。馨達も分かってて言ってるでしょ?!」

「バレた?」

「///恥ずかしいじゃん!ハルヒ!」

「赤くなってるよ、。鏡夜先輩は変わらずだけど」

「何か言ったか?ハルヒ」




笑顔でハルヒに言う鏡夜さん。




「イエ・・・」

「「まっ!明日には鏡夜先輩も顔が変化するでしょう!?」」

「どういうことだ?」

「「明日の御楽しみ〜v」」





最後まで双子は教えてくれず、帰ることになった。





「一体なんだったんでしょう?」

「さあな」

「なんかロクでもない気が・・・」

「大丈夫だろ。危害さえなければ」

「そうですね、気にするとお肌にも悪いですしvそれでは、今日も送ってくださってありがとうございました」

「また明日」

「ハイッ!!」





そして、いつものように軽くキスをして別れる。







♪〜〜♪〜♪〜〜♪〜(着歌)



ディスプレイには“光”の文字が。




「もしもし?」

『あっ、?』

「私の携帯にかけてきたんだから当たり前でしょ?」

『一応にきまってんじゃん!』

「で、ご用件は?」

『その前に、そこに鏡夜先輩いない?』

「いないけど」

『ならよかった。で、用ってのは明日のこと』

「明日?」

『そう。明日初等部に乗りこむにあたって、ハルヒとには中等部の制服着て欲しいわけ』

「ハルヒはいいって?」

『今横で馨が話てる』

「じゃあ、ハルヒもOKしたら私もいいわよ」

『そうこなくっちゃ!じゃあ明日決まりねーv』

「ハルヒがいいって言ったらよ!」

『俺達に不可能はない』

「はいはい。じゃあね」

『おやすみ〜♪』

「おやすみなさい」




ピッ



明日か・・・桜蘭の中等部の制服は初めて着る。

ん?待てよ・・・

中等部の制服って男の?女の?どっちを着るの??

まぁ、明日わかるし、いっか。



そう思いつつ私は家に入った。











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