「おはよう〜」
「「「おはよ、」」」
1−Aに入ると、とっても笑顔な双子といつもと変わらないハルヒがいた。
☆弟子入り!?(3)☆
「光と馨、どうしたの?なんかキモチワルイ・・・」
「「ひどっ!!」」
「いや、だってかなり笑顔だから・・・」
「、今日は初等部に乗りこむこと忘れてる?」
「あっ・・・・」
光の言葉を聞いて思い出した。
そういえば、今日でしたね。初等部に行くの。
すっかり忘れてました・・・あははは・・・
「ダメだ。忘れてたらしい」
「誰だってモノ忘れぐらい・・・そういう馨だってあるでしょ!?」
「俺はない」
「どーかなー」
私と馨が言い合いを始めようとした時、ハルヒから止めの声がかかった。
「ハイ。2人ともそこまで!で、が来たら今日のこと話すって言ってたよね!?」
「あっ、そうだった。で、今日は初等部に乗りこむワケだけど、2人にはジャン!!」
光が言いながら取り出したもの。
それは、中等部の女子制服だった。
昨日言ってた通りに持って来てる。
「そういえば、なんで中等部なの?」
「はぁ・・・これだからは・・・」
「なっ!?ヒドイ!!馨〜光がいじめるー」
そう言いながら私が馨に飛び付こうとしたら、周りから『キャー』と奇声があがった。
それを聞き、すぐさま飛びつくのを辞めた。
「ここって、誰が見てるか分からないね。。。」
私の呟きも奇声に消された・・・
初等部への行動開始は5時間目となっていた。
1−Aの馨・光・ハルヒ・私は、自習だった為、抜けてこれた。
2−Aの環さん・鏡夜さんはなんでも自主参加の体育らしい。
3−Aのハニー先輩・モリ先輩は・・・サボりだって。
サボりって・・・確か、身体検査の時もサボっていましたよね?
こんなにサボっていいのでしょうか・・・
ホスト部全員いつもの第3音楽室にて集合となっていて、最初に到着したのは私達1年組み。
先に私とハルヒは着替えることにした。
奥の準備室に2人だけで入る。
「でもさ、この歳で中等部の制服着れるとは思ってなかった」
「いや、この歳って、卒業から1年も経ってないし・・・」
「ほら、私って中学の時って日本じゃなくて私服だったから憧れてたんだよね。まさか卒業してから着れるとは思ってなくて」
「ああ。そっか」
そういうと、私達は黙々と着替えはじめた。
その時、扉の向こうから微かに声が。
「なんだ。お前達もう来てたのか」
「「よっ!殿」」
「お前達2人だけか?」
「あー、とハルヒならもうすぐ来るんじゃない?」
ああ・・・双子がニヤニヤしているのが想像つく。
「ところで馨」
「何?鏡夜先輩」
馨を呼んだのは私の大好きな鏡夜先輩だった。
「今日、と抱き合ったそうだな」
「「はぁ!?」」
「あー、そうそう。俺達のクラスにまで噂が届いたんだぞ。なんでも、光が馨の気持ちをに伝えたら、
が嬉しくて馨に抱きついて、そのまま馨も受けとめていっときの間抱き合ってたそうじゃないか。
あれを聞いた時の鏡夜は恐ろしかった・・・」
「「はぁ!?」」
なんでそんなことに!?
「ちょっと待って!!」
私は内容を聞いて飛び出してしまった。
制服は全て着終えていたから。
大声を出したせいか、周りから注目が。
「?何故そんな格好をしている」
いつもの鏡夜先輩じゃない。
怒ってる・・・怖い・・・
「これは・・・」
「昨日、鏡夜先輩とが帰った後に潜入操作なら変装だ!っていつものメンバーが騒いで、
と自分が何故か中等部の制服を着ることになったんですよ。あっ、ハニー先輩は初等部の制服着るらしいですけど」
私変わりに説明してくれたのはハルヒだった。
いつもはハルヒのこんな姿を見たら絶対騒ぐ環さんでさえ、鏡夜さんの雰囲気に押されてたせいか押し黙っていた。
「そうなのか?」
「あっ、ハイ・・・」
それから少し沈黙が続いた後、私から声をかけた。
「あの、さっきの噂信じてるんですか?」
「・・・」
「確かに私はふざけて飛び付こうとしました」
言った時点で鏡夜さんの眉が少し上がったのを私は見逃さなかった。
「でも、それはふざけてて・・・光が馨の気持ち伝え様としたなんてなかったし、私もそれで喜ぶなんてありえないことだし・・・
信じてもらえないならいいですっ」
鏡夜さんの顔つきが変わらなかったから、私はそこから逃げ出したい一心で叫び、準備室へ入って行った。
準備室で1人その場に座りこみ、目から涙があふれ出てきてしまった。
なんで分かってもらえないんだろう・・・
私は鏡夜さんだけが好きなのに・・・
外ではハニー先輩の声が聞こえてきた。
「ごめんね、遅くなちゃって。あと、聞かせてもらちゃった。鏡ちゃん、追いかけなくていいの?」
「・・・・・そうですね」
そう聞えた後、足音が近づいてきた。
鏡夜さんだと思うと、体に力が入ってしまう。
「、入るぞ」
ガチャ
「ハァ・・・」
なんでそこで溜息つくの?
そんなに私のことメンドクサイのかな・・・
「、泣くのは反則じゃないか。俺はの涙に弱いことを知っているだろう」
そのまま鏡夜さんは私の横に座り、私を抱き寄せた。
「すまなかった。が誰か他の男と抱きついたと聞いた時、頭が真っ白になってしまってな。
考えれば分かることだったのに、俺は考える余裕さえ残ってなかったんだ」
「・・・・」
「だが、本当に抱き着こうとしたとはな・・・」
「それは・・・ふざけてて・・・」
そう言うと鏡夜さんは私の顎に手をかけて下を向いてる私を鏡夜さんの方へ向けさせられた。
そして、笑顔の鏡夜さんが私の瞳に映った。
「分かってる。嫉妬しすぎてしまった」
「私もごめんなさい」
お互いから顔を近づけ唇に感触を味わった。
そして、5分ぐらいしてから立ちあがり、みんなの元へと足を運んだ。
すると、目の前には浮かれ気分の環さんが。
そして、その環さんをウザそうにしているハルヒがいた。
みんな私達の姿を見ると笑顔になって、環さんは「よかったー!これで被害は少なくて済む」とか叫んでた。
そんなに鏡夜さん怖いかな・・・あっ、さっきは確かに怖かった・・・
「それじゃ、初等部へ行きますか!!」
「「「「おぉ〜」」」」
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