キーンコーンカーンコーン♪
「おわったぁ〜」
学期末試験、最後の教科“英語”終了。
☆××先輩のプライベートビーチ(1)☆
「海?」
「「イエース海v」」
部活が開始してすぐ、お客様もまだ入ってない時間に常陸院ブラザーズが私とハルヒに話しかけてきた。
なんでも海に行きたいらしい。
「本日で学期末試験も無事終了!!後は夏休みを待つばかり!!どう??」
「う〜ん・・・光の言うことも最もだね」
「は話がわかる。てなわけで、カリブがいい?フィジーがいい?」
「そんなお金ないよ…」
ハルヒは一般人。私たちと違ってお金をたくさん持っているわけではない。
急に海外とか言われて「行く!」なんて答えるわけないのわかってるのに。
でも、二人の気持ちもわかるかも。
ハルヒと海外でゆっくりしてみたいもんねv
「お金なら貸すぞ?無期限、有利子で」
いや、いくらなんでもそんな条件誰も飲まないと思いますが、鏡夜さん。
確かに無期限ってのだけはメリットだよね。
そんな損得を考えていたら、双子が水着を出してきた。
「ちなみにハルヒの水着はコレv」
そう言いながら光がマネキンに着せて出してきた水着は水玉ビキニ。
胸はフリフリがついててかわいい。
「かわいい♪」
「だろ?はわかってる〜」
「え〜僕はこーゆーのがすき〜〜v」
ハニー先輩が手を使って水着の形を現す。
「わかってないね、ハニー先輩」
馨は何かあってこの水着を選んだらしい。
「見てよ、このベストを着ただけでごまかせてしまうまな板具合」
しれっと光、失礼だよ。
ハルヒはそこらへん疎いにしても女の子なんだから。
ハルヒはやっぱり気にしてないけど。
「ワンピース型じゃオソマツ極まりない体型丸わかりで涙を誘うね」
そこまで言うか、馨・・・
「「その点僕らの厳選した、このセパレート型はフリルで胸のなさを見事カバーし・・「何を・・・」
なんか幻聴が・・・
環さんの声が・・・今の今まで登場してないのに・・・
「うちの娘にセクハラしまくっとるか貴様らはーーーーーーーーーー
おかーさん、おかーさん!!光と馨が妹にいやらしい事を言いましたァ!!!」
「17にして3人の子持ち設定か俺は」
「ちなみに相手は環さんなんですよね?」
・・・うえっ!変なこと想像してしまったよ。
というか、双子はバッドで吹っ飛ばされてしまった。
「俺はがいいんだがな」
「そうなると、設定は逆になっちゃうじゃないですか〜」
私達は周りなんか気にせず2人の世界に入っていた。
「ところで光、私の水着はないの?」
「あるよん」
そう言ってでてきた水着はビキニで白。
なんかシンプルなんだけど、すごく可愛い。
「は胸もあるし、大人なイメージで選んでみた」
「なんか照れるね、褒めてもらえるって。ありがと、馨」
「俺には〜?」
「光も」
おっと忘れるところだった。
水着準備してもらってても、海に行かなきゃ意味がない。
「で、どうするの?行くの?行かないの?」
「「殿は行かないの?海」」
「誰が行かんと言った」
「「じゃ、いーんじゃん」」
「うさちゃんも一緒〜〜?」
「異論はないな」
「・・・・(コク)」
「えっ、ちょっと・・・ホントに?」
「ハルヒ、楽しいと思うよ。海vお金なら気にしない、気にしない」
「はいいかもしれないけど〜私はー」
「ハルヒの面倒も私、が見ましょうv」
「・・・・・・・」
「大丈夫。利子なし、返済の必要なし。ねっ?」
「う・・・・わかった」
最後はちょっと無理矢理っぽかったけど、ハルヒも行けば海のよさは気づくでしょ!?
「環さん、ハルヒも行くそうです」
「よしっ!それではいざっ!!」
―その日の帰り―
「楽しみですね」
「そうだな。は本当にあの水着を着るのか?」
「ん〜それでもいいですけど、お客さん呼ぶつもりなんでしょ?鏡夜さん」
「知ってたのか」
「なんとなく言ったんですけど、図星だったみたいですね」
鏡夜さんは優しく微笑みながら言った。
「正直、の水着姿をたくさんの輩に見せたくないからな」
「心地のいい束縛ってあるんですね」
私も鏡夜さんに微笑みで返した。
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