「ハルちゃ〜ん。ちゃ〜ん。潮干狩りする〜〜〜〜〜?」
そう言って来たのはハニー先輩。
そしてモリ先輩が道具をわたしてきた。
☆××先輩のプライベートビーチ(3)☆
「いいですねv」
「潮干狩りですか?時期じゃないし、引き潮でも・・・」
確かに今は時期じゃないですとも。
でもね、ハルヒ、この方々は不可能を可能にするんだよ。
「いっぱいまいたよ〜〜〜v」
砂浜にはアサリ・ホタテ・ウニ・ルーム貝・サザエ・アワビなどたくさんのものが撒いてあった。
さっき一生懸命撒いてたのはコレだったんですか・・・
他にも怪奇なもの(骨です!ほねっ!!あと十字架も!!)も落ちてました。
さすがにコレは猫澤先輩ですよね?
ハルヒは目を光らせ、急に拾い出した。
「ハルヒ、貝類好きなの?」
「おかずになるでしょ?」
「あ〜・・・そういうこと・・・」
ハルヒが一生懸命拾っている間、私は鏡夜さんを探した。
すると、遠くからこちらを見ていた。
周りには鏡夜さんのお客様がたくさんいて、どうしようかと思ったけど、思いっきり行くことに決めた。
私が動くと、私の得意様のお客様まで一緒に付いてきた。
「みなさんは、ここで楽しんでください。俺、少し休みますから」
『お気分でも優れませんの?』
「いえ。そういうわけじゃないんで。心配してくださりありがとうございます」
『いえ・・・v』
満面の笑みで答えれば、お客様は顔を赤くしながら遠ざかっていった。
鏡夜さんの元へ歩み寄って行くと、鏡夜さんと目が合った。
すると、鏡夜さんは周りのお客様をハルヒ達の方へ移動させた。
今では、鏡夜さんの周りにお客様は誰もいない。
「お疲れ様です」
「ああ」
自意識過剰かもしれないけど、鏡夜さんは私の為にお客様を移動させたんだと思った。
「見てください。ハルヒ、虫投げちゃいましたよ」
「もできるか?」
「まさか。俺はできませんよ。というか、触ることも不可能ですね・・・」
「そうだろうな」
2人ではなしていたら、近くに環さんと双子がきた。
そして何やらはなしだした。
「との、殿。ゲーム思いついた」
「あ?」
「「題して誰がハルヒの弱点見つけられるでしょうかゲーーーム」」
「なっ・・悪趣味な・・・」
「あーごめんごめん。自信ないよね〜〜〜?」
「弱点なんて親しくなきゃ見せてくんないだろーしー?殿にはムリだよね〜?」
カチン!
ん?何か聞こえた。
まるで、キレる音。
「ルールは?」
ああ・・・環さんでしたか。
「期限は明日の夕方まで」
「先に弱点見つけたほうが勝ち」
「それで?勝者の特典は?」
鏡夜さんが何やらカバンをあさって、あるものを取り出した。
「特典なら俺が提供しよう。ハルヒの中学時代の生写真各種」
「「「乗った」」」
「俺も〜vそしたらすぐに勝てるしv」
「「「はダメっ!!!!」」」
「ちっ」
残念。ハルヒの弱点ならもうとっくの昔に聞いてたのに。
私と似たようなもので、あるものの恐怖症なのだ。
結局、途中から聞いてたらしいハニー先輩とモリ先輩も含め、5人でのゲームがはじまった。
ん?そういえば、なんで鏡夜さんがハルヒの中学時代の写真を持ってるの??
もしかして、元から知り合い??
でも、そんなの聞いてないし・・・
自分の中で訳の分からない不安がよぎった。
あー駄目だ!!鏡夜さんのこと信じなきゃ。
少し頭冷やそっかな。
そう思ったら即行動!!
猫ヶ岩の洞窟なら少しヒンヤリしてたし、そこにいくことにした。
ヒンヤリしてたのは、涼しかったのか、怖かったのかは不明だけど・・・
洞窟を進んでいくと、ちょっとした小さい道を発見。
「コワい・・・でも興味をそそられる・・・」
私は思い切って小さい方の道を進んでいった。
すると、なんと!!
行き止まり・・・
「はぁ・・・ついてない・・・」
その時!!
『『『『キャーーー』』』』
あれはお客様の叫び声!?
立っていられず、急いで道を戻った。
そこには、ハルヒと双子そして叫び声の元であるお客様方。
「一体何してるの?」
「あっ、。じつは、光たちが自分を驚かそうとしてたんだ」
あ〜さっきのゲームね。
一番手は双子で“恐怖スポット”作戦か。
でも、ハルヒは驚いてないみたいだし。
双子チームは残念でした。
「全く、何かと思ったよ。叫び声が聞こえたから」
『君、私たちのこと心配してくださったんですの?』
「当たり前ですよ。大事な方々ですから。守るのが俺たちの大事な使命でもあります」
『まぁvありがとうございます』
「いえ。ご無事で何より」
何人かのお客さんは卒倒しそうな勢いだ。
そんなに私の男姿って決まってるのかな?
「チェッ、じゃあ俺たち次の作戦考えてくるわ」
「は〜い。頑張って〜♪俺はまだココにいるから」
『君はここにいるんですの?でわ私も』
『わたくしもv』
どんどん声が上がる。
「どうぞ。一緒にここから海でも眺めましょう!?」
「ったく、は気づいてんのかね。自分が人気になってきてるって」
「何?やっぱり馨、のこと・・・」
「なんでそーなるワケ?」
「いや、双子でもわからないこと盛りだくさんじゃんv」
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