小野原君はあれ以来休み時間ごとに私の前に現れた。
m a l e - a t t i r e
「やあ」
「はぁ・・どうも」
正直呆れてます。
だってこんなに毎回来られても・・・
もうあと1時間授業を受けたら今日が終わっちゃいますよ。
「ねぇさんはなんで男装してたの?」
「ああ、それはですね」
ピンポーンパーポーン♪
説明しようとした時、放送が鳴った。
しかも、音からして重要なことが放送される。
私達は口を止めて、その放送に聞き入った。しかし、ここで後悔するはめに・・
≪生徒会長 跡部景吾だ。いいか全員よく聞け。は俺様の女だ!手を出す奴は男だろうが女だろうがゆるさねえ。
この氷帝から、いや・・地球上にいれないようにしてやるぜ。跡部財閥と組を敵に回すんだからな。
いいか?何かあったら俺様は黙っちゃいねえからな。覚悟しとけよ≫
「・・・・」
呆れてというか恥ずかしくて何も言えない。
確か男装を解いてとして氷帝に来た時も全校生徒の前でそんなかんじの事言ったよね!?
私はその場にいられなくなって教室を出た。
だってみんな私をジロジロ見るんだもん。こういうときはいないし・・・
「あっ!さんっ?」
まだ呼び止める小野原君。
「小野原君、気持ちは嬉しいんだけど、本当にごめん。これ以上私に近づくと本当に景吾は実行しかねないから」
「そんなのハッタリだよ。だって犯罪だし」
「それが、組も一緒になるって考えると本気だよ・・・ごめんね」
組・・・それはいわゆるヤクザ。しかも、警察も手が出せないほどのヤクザ。
だから景吾はの力を借りるって言ったんだろう。
にしてもやりすぎじゃない!?
私は放送室に殴りこみに行こうとしたら、バッタリ景吾ととご対面。
「よぉ。俺様の美声聞いていたか?」
「本当、綺麗な美声をどうも!!そして、いらないお言葉をどうも!!」
「ああん?」
「。これものためなんだよ。跡部が私にお願いしてくることなんてなかったんだから」
「そりゃ、気持ちは嬉しいけどやりすぎ!!これじゃみんな私に取り入ってこようと機嫌取りするだけじゃない。
私はそんなのまっぴらなの。もう景吾なんて知らないっ!!」
「おい!っ待ちやがれ」
私は景吾の言葉を無視して教室へと引き返す。
は駆け足で私を追ってきて「ごめんね、」と一言。
「はいいよ。今まで助けてくれていたのはだし、手っ取り早いっておもって協力したんでしょう?」
「そうだけど・・・」
「大体あんなあんなのを思いつく景吾が悪い!!」
「のことが大事だからだよ」
そりゃそうだけど・・・
でも今回のことを言おうと決心したのは私が告白されたから。
「あいつは私のこと信用してないんだよっ!!」
それから景吾が教室に来ようがシカトを決め込んだ。
−部活
「ちゃ〜ん」
「侑士、今は練習中。男子が何しに女子のところまで来てるのよ」
「あいつの不機嫌どうにかしたってーな。俺らが死んでしまうやんか」
あいつというのは景吾だということはすぐにでも分かる。
「ヤダ」
「そな即答せんでも・・・男子テニス部からのお願いやねん」
男子テニスコートの方から視線を感じればほとんどの男子がこっちを見ていた。
もう疲れきった顔で、いかにも助けて・・・と求めてこんばかりの目で。
中には倒れて運ばれいてるのもいる。
「何アレ・・・マジで死ぬんじゃ・・・」
「だから言ってるやん。俺らを助けてぇな」
「・・・わかった。景吾の機嫌取ればいいんでしょ!?」
「さすがやで!物分りがいい子は好きやわぁ〜v」
「景吾に聞かれていたら死ぬよ」
「そうだぜ忍足」
「げっ・・・」
どこからもなく聞こえた声に私達は視線も向けた。
するとそこには腕組みをした景吾の姿。
「練習中だろうが。なんで女子のコートに来ている?あーん?」
「それはやな。。えーっと・・・」
「私に助けを求めに。でしょ!?」
「あ゛?なんでに助けを求めんだよ。忍足死にたいのか?」
「死にたくないから私に助けを求めに来たんじゃない。景吾の練習が厳しすぎるのよ。
倒れている人もいるし・・・これじゃ地獄だわ・・・」
「それだけ体力がねぇってことだろーが」
「もういい加減にして!!なんでそう自分勝手なのよ!!部員のことぐらい考えてあげれば!?
自分の機嫌で練習内容を過激にするなんて子供じゃない!」
「、いい加減にしろよ」
景吾もついに私に対しての怒りが増してきたようだ。
「いい加減にしてもらいたいのはコッチだわ。私は子供じゃないの、自分のことぐらい自分で処理するし、
好きでもない人に取り入ってもらおうなんてしない。告白されてOKだすはずもない。
景吾は私の事信用してないんでしょ!?」
「ちげぇ!!」
「何が違うのよ!!大体、放送のおかげでみんな近づこうともしないし、私の機嫌取りばっかり。
もうイヤ!!私帰りたい!!」
「帰っても一緒やん」
そこで冷静に突っ込みを入れる侑士。
「帰るっていうのは実家に帰るの!!」
「「「「!!!」」」」
「ちょっと待て!!それは・・」
景吾がめずらしくうろたえている。
「本気だから」
「待って!落ち着きな。今頭に血が上りすぎてる。部室ででも話し合って決めなさい。
後で後悔することになるかもしれないんだよ。そしたらもう帰ってくることはできなんだからね」
「・・・分かった」
いつでも冷静な。
本当、肝が据わっている。
私は景吾と一緒に男子テニス部の部室に入った。
「・・・・」
「・・・・」
ソファに腰掛けてお互い沈黙。
初めに口を開いたのは景吾だった。
「本気か?」
「何が?」
「帰るってことだ」
「本気」
「俺が悪かった。を信用してなかったわけじゃねえ。でも、他の男がお前に近づくだけで俺様はイヤ
なんだよ。本当は家に閉じ込めておきたいぐらい愛してる・・・だからつい・・・」
いつもの俺様はどこへやら。景吾は私と別れたくなくて必死だった。
私はその愛が重いだなんて思わなくて、逆に愛されていることに心地よく感じた。
「もし、私が別れるって言ったらストーカーになりそうな発言ね」
「なるかもしれねぇな。のためだったら」
「・・・もうあんなことしない?」
「放送か?」
「そう」
「分かった。もうしねえって約束する」
「じゃあ許す」
「案外すんなり承諾したな」
「に後悔するって言われた時に冷静に帰れた」
本当、に感謝だよ。
別れたら絶対に後悔するもん。
「に感謝だな」
「そうだね」
私と景吾は笑いあって、どちらからもなく唇を重ねた。
「離さないからな。絶対」
「私も離れないよ」
その頃部室前では・・・
「丸く収まったようやで」
「よかったぁ〜とにかくコレで一安心ね」
「マジ俺死ぬかと思った!!」
「岳人の場合持久力がねぇもんな」
「宍戸だってそうだろー」
「宍戸さんは大丈夫でしたよ!ねっ宍戸さん」
「・・・ああ」
「何をしている」
榊監督登場!!
「「「「かっ監督!?」」」」
全員コートに逃げるように帰っていった。
ちなみに榊先生は男女両方の監督をしています。
「」
「はい」
「はどうした」
「今部室ですが・・・」
「来週の3日間男子の方で借りる」
「あの合宿にですか!?」
「そうだ」
「でも、他校生もいるんじゃ・・・女子1人混じって大丈夫なんですか??」
「もちろんとして行ってもらう。にとってもいい勉強になるだろうからな」
「はぁ・・・私は構いませんが」
「では3日の間女子の方を頼んだぞ」
「はいっ!」
監督はそれだけ告げると校舎に帰っていった。
私の知らない間に進んでいた合宿話。
私は合宿を無事に乗り越えられるのでしょうか・・・?
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