跡部、本気かもしれへん。
いや、本気や・・・
☆恐怖症☆
この俺様が女にみとれるだと?ありえねぇ・・・
かぁ・・・いったいなんなんだあいつは。
この俺様を見ても騒がねぇ。おまけに俺様を見ようともしねぇ。
・・・放課後・・・
「これでミーティングを終了する。いってよしっ!」
「「「「「「「おつかれさまでしたっ(ウスッ)」」」」」」」(レギュラー)
ミーティング終了し、監督が教室から出ていったのを見て忍足は俺に声をかけてきやがった。
「景ちゃん、今日の休み時間どないしてくれんのぉ〜」
「忍足、その呼び方やめろっ!(怒)あと休み時間ってなんだよ」
「冗談やん。おこらんといてぇな。休み時間って言ったら跡部がに見惚れてた時間やん」
「「「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?」」」(宍戸、向日、鳳)
そして、寝ていたと思ったジローが机に伏せ、顔だけ横に向けながら言ってきやがった。
「あ〜ちゃんなら知ってるよぉ〜。跡部、ちゃん好きなのぉ?」
?あ〜。というのか。
「芥川先輩起きてたんですか」
「うん。で、跡部スキなのぉ?」
正直、核を突かれた気分になった。
俺はがスキなのか?
わからねぇ・・・
認めるわけにもいかない。
「おい!忍足、変なこというんじゃねぇ。誤解されるだろうが」
「だって本当やん。そのせいでに写メもらいそねたやん。そや、のこと教えてやるわ」
そのせいってなんだよ・・・
「ちゃんは、転校生なんだよ」
「ジロー先いうなや」
「あぁん?転校生だぁ?氷帝は編入は認めてねぇはずだ。そんなのありえねぇ」
「せやけど、は元々は青学の生徒や。って言ってもまた青学に戻るんや。」
「どういうことだ?」
といいつつ、俺と忍足は席についた。
「氷帝の校長がの叔父にあたるんやて。それで、生徒が減ってきた原因について氷帝のどこが悪いのか教えて欲しくて
1年間っちゅう条件つきで転校させたっちゅうわけや」
「それにね、ちゃんは氷帝では部活してないんだよ。青学にまで行って部活してるの」
「なんだ、それ。意味わかんねぇ」
氷帝にいながら青学で部活だと?
「せやから、3年になったら青学に戻るって分かってるからは氷帝での部活を拒否したんや」
「あいつは何の部活をしてるんだ?」
「ナイス質問や、宍戸!はと同じバレー部なんや。そう、と同じ!」
「はどうでもいい、続きを話せッ」
「ちぇっ!跡部のケチ!まぁ、ええわ。バレー部のは青学で副部長に決まっとるし、青学のエースらしいんや。
ちなみにが部長やで。で、この前、になんで氷帝でバレーせんのや?って聞いたら
『氷帝の弱点見て、来年青学で戦ったら公平じゃないでしょ?氷帝も私の弱点を見れるけど、バレーは団体競技。
私1人の弱点見たって、他の人がフォローしてくれたり私が出なければ何も問題ないの。
でも、私の場合はチーム全体を見る訳だから1人1人だけの弱点だけじゃなくコートに入っての弱点、
いわゆるチームの弱点が見えちゃうわけ。そんなの、納得いかない。それに、なによりも青学を捨てられない
ってことかな!』って言いおった」
「ちゃん、かっこいい〜♪」
「ジローは黙っとけ。しかし、氷帝から青学まで30分以上はかかるだろ」
「そや、だからは部活終わった後も練習しとるんや。1時間近くしとるってから聞いたわ」
その時、下校のチャイムがなりやがった。
このとき程、下校の嫌なときはなかった。
全員カバンを持ち始めて帰っていく。
「もう時間や。ほな、またな〜」(忍足)
「それじゃ、またな〜♪」(向日)
「じゃ」(宍戸)
「それでは、お先失礼しますっ」(鳳)
「おい、樺地。ジロー連れて先に帰ってろ」
「ウスっ」「ZZZZzzzz」
一時して、忍足が戻ってきた。
「そや、今日は雷と雨すごいからかわいそうやな」
「何が言いたい」
「の家、氷帝の近くなんやて。1人で帰らせて大丈夫かいなぁ?(ニヤ)ほな、明日なぁ〜」
俺は、どうしてここまでのことが気になる?
くそっ!なんなんだ。
俺様が女にこんなにも執着するとはな・・・
忍足のせいで、帰りのこともまでも気になりだした。
跡部は車に乗り、気になることにムシャクシャしながらも「青学に行け」と指示をだしていた。
ー青春学園ー
「おつかれ〜」
「お疲れ様でしたぁ」
「またねぇ〜」
部活が終わって繰り返される
「、今日は雨と雷すごいよ!帰ったほうがいいよ!?」
私の親友の。すっごい可愛いの。
忍足の彼女ってのが気に食わない(笑)
今は遅くまで練習する私のことを心配してくれてる。
いつも、夜、私が終わる30分ぐらい前まで付き合ってくれるの。
「大丈夫!強いのはたぶん今だけだし、練習してるうちに弱くなるって」
「でも・・・私、今日は親遅いから弟のご飯作るから練習付き合えないし・・・」
そう、には弟がいる。あとはお母さん。お父さんは出張中らしい。共働きなんだって。
ちなみに私も弟がいる。お母さんもお父さんも共働き。
「心配してくれてありがとう。でも、〜心配しすぎるとハゲちゃうよ!?(笑)」
「もうっ!本当に心配してるんだよ!?」
拗ねたもかわいいぃ〜♪
「ごめん、ごめん。でも、本当に大丈夫vも早く帰って悠君にご飯作ってあげなきゃ」
悠君ってのはの弟。
すんごいかっこいいんだ。
今は中学1年。ようするに1つ下。
「ん〜、ごめんね。何かあったら連絡ちょうだい」
「分かってるってvいつも付き合ってくれてありがとう」
「じゃあね。時間あったらまた来るから」
「来なくても大丈夫!家が近いからって私に付き合うことなんだからね〜」
「そうなんだけど、家が近いから練習一緒にできるんじゃん」
「だねv感謝してますっ!じゃあね〜バイバイ♪」
「バイバイ♪」
も帰ったし、今日は1人で何の練習しようかな?
1人でできるのってサーブぐらいしかないんだよねぇ・・・
よしっ!サーブ練習だぁ〜
ボール籠を近くに置いて、サーブを打ち始めた。
私のサーブはジャンピングサーブ。2年になってはじめてるけど、なかなかコントロールがうまくいかない。
コツを先輩に聞こうと思っても引退しゃちゃって聞くにも聞けない。
よしっ!50本目ッ!
その時、体育館が真っ暗に・・・
私は思わず、目を閉じて耳を塞いだ。
怖い・・・怖い・・・怖い・・・怖い・・・怖い・・・
怖い・・・怖い・・・怖い・・・怖い・・・怖い・・・
怖い・・・怖い・・・怖い・・・怖い・・・怖い・・・
誰か来てっ・・・・・・・・その願いを最後に私は意識を飛ばした。
いわゆる、現実逃避だ。
跡部は青学に着いていた。
青学かぁ・・・
久しぶりに来たぜ。
体育館が明るいところを見ると、はまだ練習中か・・・
ふと体育館が暗くなった。
練習が終わったのか?
その時、専属運転手の林が状況を伝えた。
「景吾様、停電のようです」
ちっ!停電かぁ・・・直るのを少し待つか・・・
・・・5分後
見たことのあるやつが青学の校門をくぐっていた。
あいつは、確か忍足の彼女の。
血相を変えて入っていったが、何かあったのか?
と、思ったとき、とは親友だったはずだ。もしかしてに何かあったのか?
「おい、林。少し待っとけ」
「かしこまりました」
林に伝えると、俺は車を降り体育館に急いだ。
校門の近くに体育館があり、俺は助かったと思った。
青学も氷帝とはいかなくてもそれなりのマンモス校だ。
もし、奥にあったらとてもじゃないが、たどり着く自信がない。
体育館に向かって走ってるとの声だと思われるものが聞こえた。
「っ、ねぇってば。しっかりして。、」
俺は走る速度を速めた。
体育館について見えたものはがを一生懸命起こしていた姿だった。
俺はすぐさま、に駆け寄った。
は気絶してるようだ。
一体何があったんだ?
俺を見たがびっくりした様子で
「跡部君?・・・お願い、を助けて。今日に限って、私がいないときに限ってこんな・・・」
と泣き出した。
俺はとにかく状況が分からなかった為、聞くことにした。
「おい、、何があったんだ?」
「、暗所恐怖症なのっ」
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