この前の1件以来、跡部君を意識してしまう。

どうしちゃったのかな、私。








☆お互い☆









、今日は男子と練習だから気を抜かないように!」


「どういう意味?」


「とにかく!気を抜かないっ!」


「は〜い!でも、なんでまた、男子と練習なの?」


「男子の希望だってよ。監督も女子の力が上がるから賛成なんだって」




まじ・・・

男子の意図がよめない。

一体、何が目的なんだか。





「おいっ、全員いるか?」


「おるでぇ♪」


「宍戸先輩。なんで、忍足先輩はそんなに上機嫌なんですか?」


「ああ、青学には忍足の彼女がいるんだよ」


「そうなんですか!」


「そうやで。ってゆってな、すごいかわいいんや」




ったく、鳳のおかげで忍足の顔がさらにニヤけたじゃねーか。

今日は青学との練習試合ということで、青学に来ている。

が練習と忍足が言っていたから、もいるのだろう。

俺は、に会ってからどうしてもが気になってしょうがない。

この前までは納得いかず、理解しようとしなかったが、今では理解している。



俺は が好きだということを。













、最近悩んでるのかなぁ?

元気ないわけじゃないんだけど、時々ボーっとしてる。

私じゃ頼りないのかなぁ?

の力になりたい。




、部活始まる前に少し話ししない?」


「うん、いいよ。でも、改まってどうしたの?悩み事?」


「ちょっと違うかな!?」




私とは、体育館の裏の階段に座って話をすることになった。




「で、どうしたの?」


「あのさ、悩み事ない?」


「悩み事?ん〜なくはないけど。なんで?」


「私には相談できない?」


「してるよ。今の私の悩み事は、私は副部長でいいのかってこと」


「それだけ?」


「それだけって・・・他に何があると思ってるの?」


は、最近考え事してるでしょ?ぼーっとしてるからすぐ分かる」




は少し俯いて答えてくれた。




「悩みっていうのかわからないんだけど、私、自分の気持ちがわからないっていうか。
 この前以来、跡部君を意識しちゃって・・・コレって好きってことなのかなぁって思ってはいるけど」


「そうなの?」


「うん」


にも春がきたか・・・」


「春って・・・;」


「正直に好きなんじゃない?私にはの気持ちを知ることはできないから断定はできないけど、
 たぶん、私が侑士が好きなのと一緒だと思う。一緒にいたいとか思わない?」


「わかんない。でも、自分を見てて欲しいと思ったりする」


「それって好きってことじゃない?」


「そうなのかなぁ・・・」


「まぁ、ゆっくり答えだしていけばいいって。時間はたくさんあるわけだしね」




私はを見た。

はまだ、悩んでるように見えた。




、これじゃ解決にならないかな?」




慌てて顔をあげて




「ううん!ありがとっ!ついでに、さっきの悩みも解決してほしいな」


「さっき?」


「副部長の件」


「あ〜!それは却下!」


「なんでぇ〜〜」


以外、勤まるものがいない」


「私じゃみんなも納得しないよぉ」




その時に監督からの集合の声がかかった。

走って体育館に向かう途中、が小声で




「私じゃ、跡部君に恋することできないよ・・・」




と言った事に私は気づけなかったんだ。

のかすかな助けを呼ぶ声に・・・



跡部にとってはささいな事なのかもしれない。

でも、は気がかりでしょうがなかったんだ。

後で分かることになる、さっきの悩んでるように見えたのは見間違いじゃなく、このことだということが。











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