結局

今日の試合は聖蘭は準決勝で敗退。

に聞いた話によると氷帝も負けたらしい。







☆接触☆








「おい、。なんでいる?」




跡部君が氷帝のテニス部引き連れて決勝戦を見に来ていた。




「跡部君っ・・・お疲れ様。今日は応援にきてたんだよ」


「跡部、は聖蘭の応援に来てたんや」


「ああん?聖蘭だと?」




その時、私の手が引かれた。

えっ!?!?




「部長が今日はもう帰っていいとさ。行くぞ」




それを見ていた跡部君は眉間にシワを寄せてを睨んでいた。

さっき忍足が聖蘭の応援に来ていたことを言ったのと、

が聖蘭のジャージを着ていたことから恐らく誤解をしたんだと思う。




「誰だ、お前」


「俺は聖蘭のだ」


「おい、テメェを放しやがれ」


「イヤだ」


「あーん?テメェ俺にケンカうってやがるのか?」


「別に俺はそのつもりはない。あなたとやって勝てる気はしないからね」




跡部君の眉間にさらにシワがよってる。

いいかげん止めないとやばいかも・・・

そう思った私が止めに入ろうとしたその時




ガンッ!!




「っ!!」




の顔が殴られた。

本当にヤバイ!!




っ!」




思わず私はの顔を見た。

口は切れてないみたいだ。ホッ・・・




「跡部、ヤバイで!!」


「あーん?うるせぇ。こいつがわりぃんだろうが」




忍足が慌てて止めようとしたらしいがあと1歩遅かった。




「俺は、あんたを認めない。守れる奴じゃなきゃ認められるわけがない」


「ちょっと、っ!!」


「あーん?どういう意味だ!?」


「自分で答えを探すことだな・・」


「ごめん、跡部君。今日はもう帰るね」




そう言って私はを連れて帰って行った。





―――――――――――――――――――――――――




認めないって、俺様はお前に認められるようにいきてるんじゃねーよ。




「ちっ!」




なんなんだ。とか言う奴は。

だ!

あいつの心配しやがって・・・

しかも、今日は聖蘭の応援だと!?

忍足はしってるようだな!?




「おい、忍足」


「なんや?」


は聖蘭の応援だといったよな?」


「ああ。そうやで。さっきのの応援や」




やっぱり。

一体どういう関係なんだ?




「跡部君」


「あーん?」




振り向くとが立っていた。

その横にはさっきのと言う奴と同じジャージを着た奴がいて、2人とも傷ついたような顔をしてやがる。

なんなんだ?今日は・・・




「はじめまして。跡部さん。聖蘭学園の悠といいますっ」


「俺のこと知ってるのか」


「はい。有名ですからね!」


「悠は私の弟。じつは、君のことのなんだけど・・・」




またとか言う奴のことか。

俺は自然と不機嫌になった。




「知ってのとおりは俺と同じ学校で、ダブルス1をしています。そして、姉さんの親友のさんの弟でもあります」


「弟だと?」


「やっぱり、知らなかったんですか」


「待て、は1人暮らしだとも言っただろ!?」




俺は、の方を見ると、はごめんと言いたそうな顔で




「確かに、1人暮らしよ。でも、今は君が帰って来てるわ。今までは1人だったんだけど、ちょうど今帰省中なのよ」




なるほどな・・・

そういえば、あいつは認めないと言ったな。

俺に言うってことは、と付き合うことを認めないってことだよな!?




「おい、


「何?」


って奴が俺に言ったんだが、認めないというのはどういうことだ?お前なら知ってるだろう?」




は俯いて言おうか迷っている感じだった。




「付き合うのを認めないっちゅーことやろうな」


「侑士っ!!」




を見てて可愛そうと思ったのか、忍足が変わりに答えてきた。




「おい、忍足。お前は知ってるのか?」


「しってんで」


「どういうことだ?」


はゆったやろ。守れる奴じゃなきゃ認めないと・・・」


「俺はを守ってるつもりだ」


「そうやな。それはそうや。何も知らんかったら・・・」


「侑士!コレ以上はっ!?」


との約束破るってことになるかもしれへん。でも、跡部が納得すると思うか?」


「でも・・・」


は聞かんかったことにすればええ。俺が話したんやから」




約束?

は俺に何かを隠してるっていうことか。




「いいか、跡部。今から言うことは本当のことや。ワイがきづけばよかったことやったんだけど・・・」


「早く言えッ!!」


に口止めされてたんやけど、は恐らくお前のファンクラブからイジメを受けたんやろうな。
 が昨日の夜にの体に痣があったって聞いたんや。本人もそれを否定せんかった。
 いつ受けたかははっきりしとる。お前と帰る予定だった日や。手紙を受けたを俺はみたんや。
 そして、その放課後に跡部に伝言を頼まれたっちゅうわけや。それで、はお前を認めないっていったんや」




痣だと!?

俺は、守ると言いながら守ってやれてなかったのか・・・




はね、跡部君に迷惑や心配かけたくなかったみたい」


も試合中そのこと気にしてたらしく、集中してなかったんですよ」




俺はそれを聞いて走り出した。

目的はもちろん家。











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