今日は本当は氷帝の終業式。

でも、私は出席しなかった。

ううん。できなかった。

もちろん跡部君が見れないというのもあったけど、本当は入寮日だったから。

青学はもう終業式を終えていたの。

それで、今日から入寮がOKになった。




青春学園 女子寮に・・・








☆部活☆










私は、寮の部屋でくつろぎながら考え事をしていた。



あの別れ方でよかったのかな?

私ってこんなに弱かった?

自分はこんなに脆くなかった気がするけどな・・・




ってば!!」


「えっ!?あっ!。どうしたの?」


「どうしたの?って・・・さっきから呼んでたじゃん」


「うそ!?ごめん、気づかなかった」


「ぼーっとしてどうしたの?」


「うん・・・じつは・・・」




私はに跡部君と別れたことをはなした。




「そう。自身が決めることだからあまり言わないけど、はそれで良かった様には私は見えないけど」


「そうかな?・・・」




ダメだ…考えれば考えるだけ自分が落ち込んでいくのがわかる。

そっか、それだけ好きだったってことだよね。

今ごろどうしようもないけど…




、部活いくよっ!」




に呼ばれて私達は部活に行くことにした。





――――――――――――――――――――――――――――――――



「集合っ!!」




体育館についた途端、がみんなに声をかけた。

それに気づいた準備やら準備運動をしていた部員は駆け足で集合する。

そして、みんな整列する。順番は決まってない。

でも、レギュラーは各列の1番前にくる。

バレ―部は私達の学年が15人、一つ下が18人。合計33人いる。

その中でレギュラーはたったの8人。(リベロが2人)  ※リベロ…レシーブのみ

競争が激しい部活でもある。

全員が集まったところでは話し始めた。




「おつかれ。今日からが戻ってきます。まぁ、特に変わりはないし、みんな知ってるから大丈夫よね!?
 それで、進級もするし、もどうしても納得いかないみたいだから新たに部長と副部長を決めなおしたいと思います」




言った途端ザワザワと騒ぎ始めた。

中には、「えぇ〜!?」や「2人以外無理じゃない!?」など新しく決めることに反対の声ばかりだった。




「じゃあ、まず推薦でいこうかな!?」


「はいっ!」




レギュラーの澪(みお)が手を上げた。




「澪」


「うちは、もちろん部長はで副はがいい」


「えぇ〜〜〜〜〜〜!?」


「ちょっと、どうしたの?」


「だって、…みんなもおかしいよ。私、氷帝にいた間あまり練習もしてないんだよ!?絶対におかしい!!」




そう言ったらみんな笑いを耐えてた。

なんで笑うの?

分からず、不思議な顔をしていたらが答えてくれた。



、いい?青学バレ―部を舐めたらいけないよ?」


「はい?」


「みんな知ってるんだよ。がきちんと練習してること」


「えぇ〜〜〜〜!!」




みんな耐えきれなかったのか声にだして笑い始めた。

私は未だにぽかーんってしてる。




「それに、。うちらの部は実力も見て決めてる。エースたるもの部長か副部長じゃないとおかしいしょっ!?」


「澪の言うとおりだよ。がどうしてもイヤがるから私が部長してるだけであってが部長でもおかしくなんだから」


「みんなはいいの?」




みんな思いっきり顔を縦に振ってくれた。

私はみんなに改めてよろしくっ!と挨拶し、みんなそれぞれ練習をはじめた。






この中にいたら、跡部君のこと忘れられるかもしれない。

そう思う、私がいた。

大好きなバレーを逃げ場にしようとしていたんだ・・・









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