試合まであと1日。

なんとか治った。走ったりはもちろんできる!

ただ、お医者さんが言うには


『長時間の運動にはあと2日ぐらい安静にしてたほうがいい。じゃないと、また痛めることになるよ』


と言われた。

しかし、それは私しか知らないんだし大丈夫!!











☆試合☆











「よっしゃ〜!!復活!!」




今日から練習再開!!

やっと思いっきりできるv




〜また怪我しないでよ!?」


「わかってるって」







練習開始して2時間

足首が痛くなってきてる・・・

これじゃヤバイかも・・・

でも、ここで練習を休むわけにはいかない。

それは、今まで休んでいたブランクがあるから。

女子バレーの場合3日休めば元のプレーに戻るまで2日は必要といわれている。

それが、私は4日休んで1日しか時間がない。




「今日はココまで!!」




助かった・・・




「先生早くないですか?」


「あー、明日から試合だからな。疲れを残さないように少し早めに切り上げて明日に備える」


「さすが、先生っ!!」




は本当に無邪気だ。

先生と本当に親しいよね。




―――――――――――――――――――――――――――――――――――



―土曜日―



今日から新人戦が始まる。

初戦は不動峰。絶対負けない!!


私達は元々3年9人・2年18人・1年18人いたんだけどキツクて5人辞めてしまった。

いまでは3年9人・2年16人・1年15人の計35人いる。

35人。それだけでもかなりの人数だ。

だから体育館に入る前に挨拶をするとかなり大きい声になり目立つ。挨拶は他の学校もしていることだ。

挨拶をし終えて、青学の控えの場所に行く。

レギュラーとベンチ入りの補欠は練習を始める為に試合場所でもあるCコートに向かった。



練習をしていると回りのコートがざわついた。

見てみると氷帝のメンバーが歩いていた。

氷帝・・・優勝常連校・・・




氷帝のキャプテンでもある桃井ちゃんが私達を見つけるなり、他のメンバーに指示を出してこっちに走ってきた。




ちゃーん!ちゃーん!」


「桃井ちゃん!この前はメールありがとうね」


「だからよ〜ちゃんから返事なくて凹んだし・・・」


「ごめん、ごめん」


「足大丈夫?」


「えっ!?誰から聞いたの?」


「跡部君」


「あー言ったんだ」


「うん。で、ちゃん。なんでトーナメントのクジ引きに行った時話しかけてくれなかたの〜??」


「だってガードマンいて怖かったんだもん」


「なんだ。嫌われてるのかと思ってショックだったよ。まぁ、今日はお互い頑張ろうね!こんなところでじゃなくて、決勝で待ってるから♪」




と一方的に発言して自分のコートに帰ってしまった。

なんか、嵐が去った後ってかんじ。







『これより第1試合を開始いたします。選手以外の人は2階の観客席にお上がりくださいますようお願いします』




とアナウスがなった。






試合が開始して7試合ぐらい経過して16チームに絞られた。

私達はなんとか順調に勝ち進んでいってた。

先生が余裕のある時は私をメンバーからはずした。

先生に聞いたら、から長時間のプレーはまだしないほうがいいと聞いたらしい。

から??

帰りの道で疑問に思った私はに聞くことにした。




、なんで私はずーっと出ていられなかったか先生に聞いたら、が言ったって言ったんだけど」


「あたりまえじゃない。医者からまだ長時間のプレーはダメっていわれてんだから」


「なんで知ってるの!?」


「はぁー。、私の彼氏は誰?」


「忍足」


「じゃあ、あなたの行ってる病院は?」


「あーーーーーー!!忍足から聞いたってこと!?」


「そう。侑士のお父さんがの担当医だったのよ。それで、侑士が聞いたら答えてくれたって。
 私も昨日の夜に教えてもらったことだけど」


「プライバシーの保護が守られてないっ!!」


「友達って分かってたからよ。それに、驚くのはそこじゃなくて。、医院長に見てもらったって事よ!?」


「そうかっ!!忍足病院って忍足の病院なわけだから忍足のお父さんが医院長か。
 待てよ・・・あの若い先生が忍足のお父さんっ!?ありえない!!若すぎるっ!!!!」


「そうなの?私はまだ逢ったことないから・・・」




詐欺だよ。絶対。







♪〜♪〜〜♪〜♪〜



あっ!電話。ディスプレイをみると『跡部君』とでていて私は急いで取った。




「もしもし?」


『俺だ』


「跡部君でしょ!?分かってるよ。どしたの?」


『今日はどうだったかと思ってな』


「うん。無事に勝ち進んでる」


『そっちじゃねえ。まぁ、それもなんだが足のこと聞いてんだよ』


「あっ!?そっち!?足なら大丈夫だったよ〜!っていっても、何回かメンバーから外されたけど」


『そうか。明日も頑張れよ』


「うん!わざわざ電話ありがとう」


『いや、いい。それじゃまたな』




pi!!




「い〜な〜!ダーリンからの電話?」


だってさっき、かかってきたじゃん」


「ま、そうなんだけどね」





明日、試合が終わるんだぁ・・・

最後まで出たいな。

んで、優勝っ!!!





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寮に帰って足首見たけど腫れてる様子もない。

これなら明日も大丈夫v

初の試合だもんね。絶対負けられないな。



コンコンッ



「はい?」


「うちやけど」


「澪(みお)?入っていいよ」


「しつれいしや〜すっ!」




そう言って澪は私の部屋に入ってきた。

澪の手にはジュースとお菓子・・・寮ってかんじだよね。




、足どんな?」


「大丈夫v」


「それならいいけど・・・が怪我したって分かった時うち、マジで心配したんだよ」


「ごめんごめん」


「今日も少し足かばってるみたいだったし・・・」


「うそっ!?」


「無自覚??」


「いや。そういうわけじゃないんだけど、気づかれてるなんて思ってなくてさ」


「うちを舐めたらダメ。明日ははずーっと出ないといけなくなると思うからテーピングとかしなよ?」


「邪魔なんだよね・・・」




『点呼の時間です。各自、部屋に戻るようにしてください』




「タイミング悪い・・・ってことで部屋帰るわ」


「うん。舎監の先生にお菓子見つからないようにね〜♪」




澪は両手いっぱいにお菓子を持って出ていった。

本当にお菓子好きだよね。

あれですんごい細いし、リベロだからすごいよね。

よく走り回ってるもん・・・それだけカロリー消費してんのかな?うらやましい・・・






♪〜♪〜〜♪〜♪〜



メールの音楽が聞こえた。



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 TO:
from:
題名:聞いたぁ?

やっほ〜☆聞いた?
明日の試合一発目に
清星中(しんせいちゅう)
だって!!で、マネージャー
が言うには、勝ったら
聖蘭らしい・・・
まぁ、聖蘭が明日の
1回戦で負けたら違う
けどね!
明日もファイト〜!

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ウソ!?聖蘭学園と!?

マジですか・・・

確か、からさっき電話で明日学校のバレーの応援とか言ってたよね・・・

なんでも、自由参加で応援に行くことになったとか。

も悠君も私達がいるから来るって言ってたし・・・

まさか、聖蘭とあたることは知らないんだろうな。











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