のせいでの運命握るハメになったじゃないっ!!









☆決戦☆








「メンバーはベストメンバーで行く。。入りなさい」


「はいっ!」




当たり前!

ここで私が出なかったら相手の不戦勝みたいなもんじゃない。

そんなの許すかっ!





ピーッ!





笛の合図でネット際まで走り、相手のチームと握手を交わす。

それぞれのベンチに戻り先生から声がかかる。




「相手は聖蘭学園で今までのデータがない。全力でいけっ」


「「「「「「「「はいっ」」」」」」」」


「青学〜「「「「「「ファイオー」」」」」」




私はレフトの前衛から始まる。

サーブはこっちから。にサインを出すとは頷いた。



相手コートに思いっきりサーブが行く。

簡単に取られてしまった。

アタックが来るっ!そう思った時にさっきの子が打ってきて笑っていた。

そして、私の前の方にフェイントを打ってきた。

私は体が動いてなんとか拾うことができたが、次のプレーをさっきのサインどうりにするにはきつかった。




「オープンッ」




そう叫んで、にオープンに上げてもらった。

タイミングは合った為、見事に決まった。

よしっ!

にしても、なんであんなにチャンスボールをフェイントで?

そこまで私の前が開いてたわけじゃない。

どうして??





25−15 1セット目はなんとか取った。

でも、これは実力とは言いきれなかった。

あの子は必ず私の前にフェイントを落とす。

そして、私が後衛の時はアタックを私めがけて打って来る。

ここまで敵意剥き出しだと、勝負もあったものじゃないわ・・・




2セット目の後半あと5点で勝てる!

そう思った時に右の足首に違和感を感じた。

捻ったところだ。しかし、あと5点。

ここで交代するわけにもいかない。最後まで決着つけないと。



アタックを打つ時にジャンプのタイミングをミスった。

私の前にあの子がいる。




「やっと、調子が落ちましたね。怪我してるんでしょ?」


「なんでっ!?」


「昨日の試合はあまり出てないようでしたからね。勘だったんですけど、当たってたみたいで嬉しいです」


「クソ・・・」




は気づいたのか、それから私にトスを上げなくなった。

さすがはだよね・・・すぐに気づくんだもん。

まぁ、青学は私がいなくてもそれなりに勝って来たチームだ。

5点ぐらいすんなり入れて、勝った。




ピーッ




「「「「「「「ありがとうございましたっ!」」」」」」」」





試合終了後、例の女の子がやってきた。




「お疲れ様でした。結構早く潰れてくれると思ってたんですけどね」


「おつかれ。あなた、かなり性格悪いわね」


「そうですか?君と付き合う為ならこれくらいは惜しまないつもりです」


「そう。でも残念ね」


「今回は諦めます。でも、またいつか・・・それでは失礼します」




そう言うとチームに帰っていった。

一体なんなの!?っていうか、付き合う為なら人の犠牲は構わないということ!?

かなり性格悪いわね、あの子・・・

そう思いながら一歩踏み出した途端、激痛がきた。




「っつう〜」




私は思わずしゃがみこんでしまった。




!!大丈夫っ???」




が駈け寄って来てくれた。




「大丈夫だよ。これくらいどうってことないよ」




そう言って立ちあがろうとしたら、フッと体が浮いた。

私は驚いて目をつぶった。

待てよ・・・この感覚、前にもあったような・・・

恐る恐る目を開けると案の定、跡部君の顔が目の前に。




「降ろしてくれない??」


「そんな状態でか?」



そう。私はまたも、跡部君にお姫様だっこをされてる。




「というか、降ろしてください。私、今ものすごく汗臭いしっ!!」




恥ずかしさの前に汗臭さが気になってしょうがない。

汗の匂いとか嗅がれたくないじゃん!!




「安心しろ。のだったら構わない」


「いや。私が構うのっ!!」


「ったく」


「何よ?」


「こんなになるまでマジメに勝負を受けるな。どうせの責任だろ」


「そうだけどさぁ・・・あの子の挑発的な態度につい・・・」


「バーカ」


「どうせ馬鹿ですよ〜っだ」




話してる間に青学の控えの場所に来ていた。

もちろん、移動の間は注目の的。半分諦めがついてたし。

そして、跡部君は私を降ろすなり1年生に向かって「おい、救急箱」と一言。

1年生は急いで救急箱を跡部君に渡した。




「痛かったら言えよ?」




そう言うと、跡部君は私の足首を右や左に動かし始めた。




「痛いっ!!」




ほんの少ししか動かさない時は痛くないんだけど、ある程度以上動かしたら激痛が走った。




「まぁ、靭帯は痛めてないみたいだな。お前は本当に無茶をしすぎだ。まだ決勝も残ってるんだぞ!?」


「反省してます」


「しょうがねえな。おい、




が忍足と話してるところを邪魔されてちょっと不機嫌に返事した。




「何?」


「次の試合は、無しでも勝てるか?」


「ん〜。次は山吹中だよね・・・微妙かな!?まぁ、山吹には今までの成績では負けたことはないけど」


「次の試合ではをはずせ」


「りょーかい!てか、もともとそのつもりだしね」


「ちょっと!!何勝手に話進んでるの!!」




私は抗議しようと立ちあがった瞬間、また足首に激痛が。




「大人しくしてろ」




なんと、跡部君が私の足を動かしたのだ。

病人を・・・

そう思ってるとの声がした。




「姉貴〜!おつかれさんっ」




私は思わずを睨みつけた。




「姉貴、コワイって!!」




あくまで笑いながら言うに私は切れた!




!あんたねー今回は勝てたからいいけど、ずっと続いてたら負けてたわよっ!?」


「大丈夫だと思ってたしv姉貴はバレーで負けたの見たことねえし。1年からエースの姉貴に勝てる奴はそういないだろ」


「「1年からっ!?」」


「あー、悠と侑士は知らなかったんだっけ?」


「俺、聞いとらんで、


「だって、言ってないもん」


「それで、跡部は知ってたん?」




跡部君は当たり前のような口ぶりで答えた。




「あーん?俺様を誰だと思ってやがんだ。のことで知らないことはねえよ」




いや、知らないことが多いほうが・・・

というか、どこから情報が・・・




「どうりで、跡部さんとは余裕ぶってたのか」


「あっ、ばれてた?」


「当たり前。あんなの慌てたようには見えなかったぜ。それに、俺達何年ダブルス組んでんだよ」


「そういえばそうだな。悠を騙そうと考えた俺が馬鹿だったかもしんねえ」








あと2試合。恐らく、決勝に進めたら氷帝との決戦だろう。

私の足、もってくれるかな・・・












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