お母さん、お父さん



今日私は跡部になります。






☆結婚☆







綺麗〜」


「ありがと、


「やっぱりまた近いうち会えるってこいういうことだったんだ?」


「うん」




私は今、新婦の控え室にいる。

もちろん新婦は私。

純白のウエディングドレスに身を包まれていた。


控え室にはが来てくれた。

そう簡単にはココには来れないのだが、だけ許可した。

たしか、景吾の方には忍足が行ってるはず。




も結婚しちゃうのか〜」


も卒業したら忍足との結婚決まっているんでしょ?」


「///」




そう。と忍足の結婚は既に決まっていた。

お互いの両親も許可している。




「本当、この3年間色々あったねー」


「うん。景吾との出会いも2年の時だし」


「記憶喪失もあったし」


「あっ、それ言う?」


「ごめん、ごめん」




笑いながら話していたらドアの向こうからノックと共に声が。




様そろそろお時間です』


「はい」


「じゃあ、私は向こうで待っているね」


「うん。来てくれてありがと」


「親友でしょ!?」




が出ていくと同時に今回私の横で歩いてくれる人がきた。




「お父さん、今日はよろしく」


「ああ。の育ての父として歩かせてもらうよ」




育ての父といえば、そう。家のお父さん。


私はお父さんに手を引かれながら控え室を後にした。

首には指輪が2つ掛かっていた。

お父さんとお母さんのもの。






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俺のいる新郎控え室には忍足が来た。

もちろん他の奴らは許可してないがな。




「ずるいわ〜先に結婚なんて」


「ひがむな。お前も卒業後結婚だろうが」


「そやけど、跡部に先を越されたのがくやしいねん」


「お前には一生俺様を抜けねえよ」




自信たっぷりのように振舞う中、俺は緊張でいっぱいだった。

こんなに緊張したのは何年ぶりだろうか。

しかし、忍足には緊張している俺を見せるわけにはいかねえ。

カッコワリィじゃねーか。




コンコンッ




『景吾様そろそろお時間です』


「ああ。すぐ行く」


「じゃ、俺は先に行っとくわ」


「ああ。忍足、色々ありがとな」




忍足には色々世話になった。

の情報も忍足からだったこともあり、俺は忍足への感謝の言葉を発した。

そしたら出ていこうとしていた忍足は驚いた顔でこっちを向いた。




「なんだよ」


「今、礼言ったん?」


「それ以外に何があんだよ」


「明日は雪・・・イヤ、槍が降るわ・・・」


「テメェ、さっさと行け」


「おおコワっ」




忍足は冗談言いながら出て行った。

俺もすぐに立ちあがり、会場へと足を進めた。





場所は教会。

俺の前には大きな十字架がかかげられている。

周りには知っているやつらばかり。


会社の重役。

両親。

家。

氷帝テニス部レギュラー・準レギュラーメンバーとその家族。

家。

桃井家。

青学バレー部レギュラー。

呼ぶか迷ったが青学のテニス部。(どうしてもが呼ぶと言った)



その他にもたくさんの顔がいた。



俺はが来るのをセンターのロードで待っていた。

その時、扉が開く。



目の前にはウエディングドレスに身を包んだと傍らには家の親父。



綺麗・・・おれは少しの間呆然としてしまった。






―――――――――――――――――――――――――――――――――――







「準備はいいか?」


「はい」




目の前の扉が開かれる。


まず目にしたのは十字架。そして絨毯の道の上に立っている真っ白のタキシードを着た景吾。

思わずカッコイイと思った。




音楽が鳴り、拍手が響く中私は1歩1歩足を進めた。

みんなに祝福されたいる。

それだけでもうれしかった。




ちょうど真中に来たところに景吾がいた。




を頼みます」


「はい。当たり前です。任せてください」




お父さんと景吾の会話。

そして、私はお父さんに絡ませていた腕を景吾へと変える。

景吾は一つ微笑みを私に見せると前を向いた。

私も前を向き、教壇まで歩く。




神父さんはにこやかに私達を迎えてくれた。



『では、これより跡部家、家の結婚式を執り行います。まずは、誓いの言葉』



司会が進行していく。



『汝、跡部景吾は、を生涯の妻と定め、
 健やかな時も病める時も彼女を愛し、彼女を助け、
 生涯変わず彼女を愛し続ける事を誓いますか?』


「はい。誓います」


『汝、は、跡部景吾を生涯の夫と定め、
 健やかな時も病める時も彼を愛し、彼を助け、
 生涯変わず彼を愛し続ける事を誓いますか?』


「はい。誓います」


『それでは指輪の交換を』



1人の人が指輪の置いてある箱を持ってくる。

そしてそこから景吾が1つ指輪を取り、私の左手を持ち、薬指にゆっくりと指輪をはめる。


次は私の番。

残り1つの指輪を取り、景吾の左手の薬指にはめた。




『では、誓いのキスを・・・』




景吾と私はお互いを向き合う。

景吾は微笑んでいた。

とても柔らかく。


静かに私の顔にかかっているベールを上げる。

そして景吾の顔が近づき、私は目を瞑る。


唇に柔らかい感触。

ああ・・・景吾と結婚したんだ。

キスをしながら私はそんなことを考えていた。


景吾の唇が名残惜しそうに離れていく。

そして私も静かに目を開ける。




『跡部景吾、は神と会衆との前で結婚の誓約をいたしましたゆえに、私は父と子と聖霊の御名によりて、
 この男性と女性が夫婦であることを宣言いたします』



それから色々と式が進み、昼から始めた式は夕方に近づこうとしていた。

退場すると、そこにはたくんの人。

バレー部員やとかはブーケを取ろうと気合入っていた。

その中に何故か岳人と目覚めたジローがいた・・・

なんでも2人は楽しそうだからとかで参加したと後で聞いた。




「じゃあ投げるよ。いくよー」




私は後ろを向いたまま投げた。

すると、手に取っていたのは

私はてっきり跳ぶのが得意な岳人が取るかと思ってた。

しかし、岳人は忍足に見事に押さえつけられていた。

残念そうな人や、納得している人。そして嬉しそうな





無事に式も終え、みんな楽な格好に変え、カラオケに集合した。

さすがに未成年の為、お酒は禁止されたけど・・・

楽しかった。





「いい思いでになったか?」


「うん。景吾ありがとう。本当幸せv」


「俺と結婚したんだ。当たり前だろ?」


「そうだね」


「明日からも跡部家で暮らすんだからな。準備は整っているんだろうな?」


「もちろん」


「初夜は明日か」


「バカ」


「あーん?誰に向かって言ってやがる」


「スケベ景吾〜」


「テメェ明日覚悟しろよ。お仕置きしてやる」





本当に次の日には食べられた・・・

それから仕事仕事の毎日だったけど楽しかった。

家には愛する人がいたから。。。





2人の時間は刻々とこれからを同じだけ進み続ける・・・






その後