、愛してるぜ」


その言葉を聴けたことでは回復へと向かっていることを景吾はまだ知らない。







☆Judgment from ignorance〜無知からの判決〜☆











?」




は景吾が帰った後、自分の手を見つめていた。




「見えるよ・・・!見える!!」

「マジかよ・・・」




それから先生の診察があり、話によると“元々の原因は精神的なものだから、それが解決されたのがきっかけだろう”と。

は早く景吾に知らせたくてしょうがなかった。

でも、今日1日は安静にとの先生からの指導から明日退院となった。



















「どういうことですか!!」

「何故俺達のスケジュールが埋まってないんですか!?」

「今がピークなはずなのに・・・」




GODの面々は会議室で叫んでいた。

GODの叫んでいる相手は事務所長。




「会長からのお話なんだよ。君達の素行が悪いと聞いてね」

「どこにそんな証拠が!!」

「証拠か・・・ないかもしれないが、証人はいるんだよ」

「証人?」

「俺だよ」




そう言って会議室へ景吾は入った。

景吾を見たGODを目を開かせ、1人は笑いだした。




「何が面白いんだね」




所長が問う。

それに対してGODの1人は説明し始める。




「所長さんもコイツの言うことなんか聞くんですか?コイツ、タレントでしょ?俺達の人気が妬ましかったんじゃないんすか?」

「俺はタレントじゃねえよ」

「どっちでもいいよ。とにかく、コイツのことなんか嘘ですよ。
 所長さんも大変ですね。こんなヤツ1人の話を聞かなきゃならないなんて」




GODのメンバーは1人の言葉に頷きながら、景吾を睨みつける。

景吾は、あえて動じずにGODをみていた。




「君達・・・」




所長はGODの姿を見ながらハラハラしている。

それは、GODが景吾をこんなにも貶しているのだから。




「そんなに言うなら辞めてもいいっすよ。どうせ、他のプロダクションでも俺達なら雇ってくれるだろうし。
 逆にお願いされる可能性もあるし」

「・・・それはないのだよ・・・」

「「「「はぁ?」」」」

「会長が全てに手を廻している。君達が芸能界に復帰することは二度とない」

「だから言っただろ?芸能生活が終わるって」

「テメェ」




GODはさらに睨んでくる。




「俺様を怒らすからだ。自業自得だな」




景吾の声が低くなる。

それに一瞬たじろぐGODだが、景吾に殴ろうとしてくるヤツが1人。

それを見た所長は焦って叫んだ。




「景吾様っ!!」




景吾は軽く避けた。

景吾にとっては、スローに見えるほどのパンチでしかなかったのだ。

避けられたGODは地面へと倒れ込む。




「君達!景吾様に手を出したら本当にどこにも就職できなくなるぞ」

「なんなんだよ。テメェ。景吾様って・・・」

「俺様の顔、知らないんだったな」




倒れたヤツを見下ろしながら景吾は言った。




「景吾様は、ココ、跡部プロダクションの管理を任されている方ですよ」

「待てよ!コイツ俺らと歳かわんねえだろ!」

「跡部景吾。そう言えば分かるか?」

「「「「!!!!」」」」




GOD全員の驚いた顔。

中には崩れ落ちるヤツもいた。




「さすがに同じ苗字ってわけじゃねえな・・・」




GODは全員崩れ落ちて、抜け殻のようになっていた。




「今頭で思っているのは当たってるぜ。そうだ、世界トップの跡部グループの息子だよ。
 おまえらのやったことは俺様は許さねえからな。お前らのせいで、は・・・」




景吾はのことを考えると殴りたくてしょうがなかった。

GODのせいでの目は暗闇へと誘われてしまったのだから。









それからというもの、GODの名前は見なくなった・・・

解散したという話や、事件を起こしたという話、行方不明という話などが飛び交う中で。













最終回