なんで景吾にあげたはずのペンダントがスタジオに?
まさか・・・景吾は・・・・
☆Light that comes into view〜視界に入る光〜☆
ない。みあたらねえ。
一体いつ落とした?
クソッ!!
家はいつもメイドが掃除している。
もし落ちていたなら俺に届けるはずだ。
メイドなら俺がいつも身に着けているものぐらい把握してるからな。
でも、その連絡もない。
ということは家である可能性はないに等しい。
道端というのもないだろう。
俺の場合大体は車での移動だ。
残るは学校か。。。。
まずはテニスコートを探すことにした。
朝早くから登校する。
もし、誰かが捨ててしまったら・・・そう思うとゾッとした。
一番動くとすればテニスコートしか考えられない。
「跡部部長っ!?」
恐らくネット張りのための1年が登校してきた。
いつもは最後に来る俺が1番に来ている。
それに驚いたんだろう。
「部長、おはようございます」
次々と登校してくる中、俺は立ちながらコートを見渡した。
ねえ。みあたらねえ・・・
「跡部、おはようさん。めずらしいなあ、こんな早よおるなんて」
「関係ねえだろ」
「そやそうやけど」
部員も集まり、部活が始まる。
学校のどこかしか心当たりはない。
校舎の中か。
「おい、樺地」
「ウス」
「いつも俺のしているペンダントがあるだろ、それを見つけたら教えろ」
「ウス」
「なんや、ペンダントなくしたん?」
ちっ。よりにもよってコイツに聞かれたか。
「いつも肌身離さず持っとったのに」
「だから探してんだろうが」
「そんなに大事なん?」
「お前には関係ねえよ」
朝早よからテニスコートに跡部がおった。
いつもは最後に堂々と登場すんのに。
めずらしいこともあるもんやな。
そう思ってたん。でもちごうた。
跡部が樺地に指示を出してるのがたまたま聞こえたんや。
「いつも俺のしているペンダントがあるだろ、それを見つけたら教えろ」
確かに跡部はそうゆうた。
確かに跡部はずーっとペンダントをしとる。
俺と出会う前からや。
それをなくしたっちゅうことやったら跡部がはよう来てるんのも納得がいくっちゅうもんや。
答えは1つ。
ペンダントをテニスコートにあると思うて探している。
ってことやろうな。
結局、その日の朝はみつからへんかったみたいや。
クラスに入ると、とちゃんがおった。
あの2人、いつも一緒やな〜。
「おはようさん」
「あっ、おはよう。忍足君」
「おはよう、侑士。な〜、1つ聞きたいことあんねん」
「なんや?」
「ちょっ、っ!?」
が言葉を発すると、ちゃんが慌てよった。
どういうことや?
もしかして俺が好きやとか?
「なんや?告白なら「勘違いはええから」
「なんや。告白じゃないん」
ズバッと邪魔されてもうたわ。
なんかショックやわ〜。
ちゃんなら即OKやったのに。
「で、話っちゅうのは、コレなんやけど・・・」
そう言って出してきたのは跡部がいつもしていたペンダントやった。
なんで達がもってるん?ひろうたとしか考えられへん。
「その顔だと、見覚えあるんだ?」
そんなに俺、顔に出てたんかい。
ここで嘘ついてもしゃーないやろ。
それに、跡部に返したほうがええと思うし。
「見たことあるで。ソレ、跡部のやん」
「・・・やっぱり・・・」
「・・・」
ちゃんの顔が一気に複雑な表情に変わった。
そして教室を飛び出して行った。
なんなんや?
それが跡部んやったらどうだっちゅうねん??
ちゃんが飛び出して行った事で、今はと2人きり。
「アレ、どないしたん?」
「拾った」
「どこで?」
「秘密。侑士に教える必要ないやん」
「そらそうやけど、知りたいやんか。ちゃんがなんで飛び出して行ったかもわらへんし」
「の許可が降りたらね」
ちゃんの慌てようは、普通じゃありえへんかった。
おそらく、このペンダントの意味を知ってるっちゅうことか・・・
跡部、教えてくれへんかったからな。
ただ、好きな奴から貰ったとしか。
あのペンダントの意味を知ってるってことは、相手はちゃんっちゅうことか?
でも、ちゃんも跡部も初対面の接し方やった。
3年も前。顔は変わってるやろうけど、跡部の地位とあの特徴的なホクロはかわってへん。
跡部がちゃんのことわからんでも、まだ納得いく。
でも、ちゃんなら跡部のこと分かるはずや。
あ〜も〜訳わからへん!!
この氷帝の天才でも理解できんことってあるんやな〜
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