英語はドラッグすれば略がかいてあります







ここは氷帝学園の放課後の風景。
そこには強豪で有名な氷帝学園テニス部のレギュラーメンバ―がそろっていた。
そして、その中には急いで帰ろうとする跡部景吾。



DEAR






「俺は帰るぜ」

「まちぃや。どうせならみんなで帰ろうや」

「んな暇ねえんだよ」



いつもはみんなで歩いて帰るのに、跡部は今日校門に車を待たせていた。
その姿を見たレギュラーは・・・



「なんや。跡部、俺らほったらかしかいな」

「なんか急いで帰りたそうでしたね」

「クソクソ跡部め〜!俺らより大事な用事があるのかよ」

「樺地は知らないのか?」



宍戸の問いかけに樺地は頷く。
それを見て全員、今日の跡部を振りかえったり、何か言ってなかったかを振りかえる。
しかし、何も思い浮かばない・・・



「跡部なら女の子と・・・zzz」

「そこで寝るんかい!しかもジローなんでしってんのや」



さすが関西人の忍足、ナイスツッコミ!



「女の子だぁ?あいつにそういうのに興味あるのかよ」

「そうですよ。宍戸さんの言うとおりですよ。跡部さんは女の人にちょっかいは出してもここまでする人見たことありません」

「じゃあなんであんなに急いでんだ?」



岳人の最もな意見でみんなさらに考え出した。
しかし、答えがでるわけでもなく。
ここで提案が出るのは忍足の特権だと言っていいだろう。



「これは、調査しかないわな」

「はぁ?めんどくせぇー」

「宍戸!!そんなことでは一生金持ちになれへんで」

「関係ねーよ!!!」



宍戸と忍足の漫才が始まろうとしていた時、樺地が一言。



「・・・さん・・・」



全員樺地に注目した。



さんって誰でしょうか?」

「そんなの言った樺地に聞け」



宍戸の言う通りである。
長太郎は樺地に聞くが、樺地はよく知らないらしい。



「やっぱり調査しかないやん」



忍足を中心に跡部の家に向かった。




―――――――――――――――――――――――――――――――――――




一方跡部は・・・



家に急ぎで帰っていた。
家を開けるとまだ跡部の目的のものはいないらしい。
肩を落す跡部。
しかし次の瞬間跡部は生き帰った。
そう目的のものがチャイムを鳴らしたと思ったのだ。



「It is after a long time」
(久しぶり)
「It is after a long time.I wanted to meet」
(久しぶりだな。会いたかったぜ)
「I also」
(私も)


そのまま突然現れた女の子は跡部に抱きつき、アメリカの挨拶(いわゆる頬にキス)をした。



「ところで、英語でもいいが、ここは日本だ」

「あっ、そっか。つい」



そのまま離れ、という少女は跡部に改めて笑顔を見せた。



「何年ぶりかな〜」

「まともに帰ってきたのは、かれこれ5年だろ」

「まだそんだけしか経ってないの!?」

「お前、そんなに俺様といたくないのか?あーん?」



慌てる



「ちがっ!ただ、景吾と離れてた時間がたった5年じゃなくて8年ぐらいに感じてたんだよ」



ようするに、にとっては跡部と離れたことが寂しかったのだ。
それを聞いた跡部は満足そうに口元を上げた。


その時!!


ピーピーピー



メイドからの呼び出しだ。
来客か電話でもあったんだろう。
ったく人がいい気分でいる時に・・・
大した用件じゃなかったら殺してやる!



「ちょっと待ってろ。すぐ済ませるから」

「うんv」



跡部はそのまま部屋の隅にある電話機のようなものを出た。



「なんだ」

『景吾様のお友達の忍足様他、部活の皆様がいらしておりますが、いかがしましょうか?』



・・・・あいつら・・・ただじゃおかねえ・・・



「玄関に繋げ」

『ハイ。かしこまりました』



それからすぐピッと音が鳴った。
跡部の目の前に忍足達の姿が映る。
忍足達の目の前には跡部の姿が映る。
それにすぐ反応した岳人。



「おっ、跡部」

『てめぇらさっさと帰れ』

「そんなひどいわ〜侑士泣くで〜」

『馬鹿か。今日は帰れ』

『How did you do?Keigo's friend?』
(どうしたの?景吾の友達?)


の声が微かだが忍足達にも聞えた。
言葉は英語。しかし、忍足達は氷帝の学生だ。
基本的な英語だけだったこともあり、全員理解できていた。



『今は黙っててくれ』



焦った跡部の声が聞こえる。
いつもは命令口調の跡部も、にはお願いする立場のようだ。



「なんや、外人の姉ちゃんが本命だったんかい」

「跡部部長が他の女性を相手にしない理由がわかりました。部長は外人の女性が好きなんですね」

『おい、お前ら勘違いするな。俺は外人に興味ねえよ』

「そんな言ったらそこにいる人可愛そうやん。いくら日本語が分からないからって」

『Do if it enters the house if the talk is prolonged?』
(話が長びくなら家に入れれば?)
『ちっ。テメェら明日の部活覚悟しとけよ』



そう言って景吾は玄関の門を開けた。



「おおきに〜」



忍足の言葉を合図に全員が画面から消える。
ようするに玄関に入っていったのだ。


景吾は切る為のボタンを押すと、に振り向き睨んだ。



「What?」
(なに?)
「What?じゃねえ・・・せっかくの時間を・・・」

「いいじゃない。私も景吾の友達に会いたかったしvもちろん景吾が1番だけど」



素直な性格はアメリカで会得してきたのだろうか。
は景吾に今の気持ちを素直に伝えた。
それに対し、景吾は照れて真っ赤になる。
こんな顔を見せれるのはだけ。
そして、そんな顔にできるのもだけかもしれない。

そう。景吾はのことが好きなのだ。
昔から・・・







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