記憶・・・1過去に体験したことや覚えたことを、忘れずに心にとめておくこと
2心理学で、生物体に過去の影響が残ること
☆記憶☆
今日は部活。
頑張って励んでるんだけど上手くいかない。
監督に怒られてばっかり。
結局私はその日は調子が出ないまま部活が終わり、寮に帰ることになった。
帰るといっても学園内に寮はある。
しかし、私は寮に帰る前に気分転換にでも公園に行こうと思い、学園を出た。
歩道を歩いていると子供が2人赤信号なのに渡ろうとしてるじゃないか。
周りの大人は見ていない。いや、見ていても見てないふりをしていたのかもしれない。
私は走った。助けるために。
「あぶないっ」
車がクラクションを鳴らすのが聞えた。
子供を歩道へ突き飛ばし、私は体に衝撃を受けた。
「ーーーーーーーーーっ!!!!」
車にぶつかって無傷じゃないことは分かりきっている。
落ちた私は誰かが私の名前を叫んでるのが遠くで聞えた。
そしてそのまま意識を飛ばした。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
(澪視点)
うちはとバレーシューズを新しく買いに出かけていた。
はさっきから調子の悪かったの心配をしている。
こいういう時、親友っていいなって思う。
は車道側を見ながら歩いていた。
そしたら急に立ち止まったと思ったら「ーーー!!!」と叫んで走り出した。
うちもの後を追う。
道路では事故があったらしい、人だかりができていた。
うちはの叫び声からしてイヤな予感がした。
とうちは人ごみをかきわけて輪の中心へ向かう。
目に飛びこんできたのは・・・
―――――――――― 血だらけで倒れているの姿・・・
は一生懸命を呼んでいた。
うちはとりあえずをなだめて、携帯で救急車を手配する。
は落ち着きを戻したのか「ごめん澪(みお)。もう大丈夫」と言っていた。
救急車と警察は10分ぐらいで到着。
救急車で病院へうちらは向かった。
病院についてはの傍を離れようとはしなかった。
うちは病院の外へ出て、の携帯から男の子の名前を探した。
には名前は知らないけれど、弟がいるはずだから。
両親は海外だと聞いている。
今急遽連絡をとっても駆けつけれるとは思えない。
メモリーの初めに『景吾』と見つけた。
うちは弟であることを願ってかけた。
『俺だ』
「もしもし?」
『誰だテメェ。の携帯で何してやがる』
「あんたの弟?」
『ちげえ』
「マジ!?ごめん!!間違えました」
『おいっ!』
「なにっ!こっちは忙しいのっ!!」
『に何かあったのか』
「あんたの何?」
『は俺の女だ』
「ってことはあんたがこの前の跡部?」
『ああ』
「じゃああんたでもいいや!が事故って今病院にいるっ!!」
『ウソだろ・・・』
少し放心状態の彼氏の声。
「こんな時に冗談いえるわけないでしょっ!」
『で、の状態は?』
「まだ検査結果が出てないからなんとも言えない」
『病院はどこだ?』
「忍足病院・・・」
『分かった。には俺から連絡入れる』
「あっ!できればの彼氏も連れてきて!!」
『なんでだよ』
「、モロに目撃してるから・・・」
『ああ。わかった』
ブツッ ツーツーツー
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
あの場にいたのに・・・
後悔の念に押しつぶされそうになった。
もう少し早く気付いていれば・・・
病院に着いてにずっと付いていた。
今はベットに寝ている。私は横で祈るようにの手を握っていた。
そして病院に着いて30分ぐらいして跡部君と侑士が来た。
「・・・」
侑士が私の名前を呼んだ。
ホッとしたこともあってか涙が出てきて止まらなかった。
私は侑士に抱き着いた。
侑士は私を優しく包んで撫でてくれた。
「侑士ぃ、がっ、がぁ〜」
「大変やったな、。もう気抜きぃ。なっ!?」
「ヒクッ。うん」
「澪ってやつは俺らの姿みたら後は頼んだって帰って行ったで?なんでも警察のところと学校に行くと言っていたで。で、に伝言」
「何?」
「にも警察には明日にでも行って欲しいやって。事情はしかわからんのやろ?」
「・・・うん・・・」
跡部はというと、の姿を見てから顔を歪めた。
それもそのはず、の頭には包帯が巻かれていたから・・・
跡部はの傍へ行き、の頬のラインをなぞり呟いた。
「早く目覚ませよ」と・・・
見ていて心が痛かった。
いっときしてお医者さんと看護師さんが入ってきた。
「親父・・・は・・・」
侑士のお父さん!?
「侑士か。命に別状はないし、スポーツを続けるのに支障はない。体の方もほとんどかすり傷に近いからな。
あとは意識が戻るのを待つだけや。でも、頭を強く打っとるから意識が戻るのはいつかは分からん」
それを聞いた途端私はホッとしたせいか、また泣き崩れた。
それを侑士は抱きとめてくれた。
侑士のお父さんは私達を見て「彼女か!?若いっていいなぁ」とか言ってたけど・・・
看護師さんはの体温とかを測り、侑士のお父さんと退室して行った。
跡部君が急に発言しはじめた。
「、と連絡がとれねぇが知らねぇか?」
「・・・今はテニスの遠征で島のほうにいってて携帯が圏外のところなの」
「クソッ!!」
「私の方から連絡いれようか?」
「いや、帰って来てからで大丈夫だろう。大した事もなさそうだし」
「うん。そうだね。テニスに集中させなきゃっ!」
「ところでお前らはもう帰れ」
「えっでも・・・」
「は俺が見ている」
「・・・・分かった。じゃあお願いします」
私と侑士は病室を退出した。
外はもう日が暮れていて病院もとても静かだった。
・・・・・・次の日・・・・・・
学校も終わりの病室へと向かった。
しかしは目覚めておらず、その日は目覚めることがなかった。
跡部君は相変わらずに付いている。
今日は学校を休んだらしい。そして明日も休むという。
私や侑士が「替わる」と言っても「替わらない」との一点張り。
バレー部のみんなもお見舞いに来てくれたりした。
・・・・・・が眠りに入って3日目・・・・・・・
今日は跡部君と私と侑士の3人だけ。
今日の夜には君が帰ってくる。
さすがに君に連絡入れたほうがいいかな!?と思ったら。
「んん・・・」
「「「!!!?」」」
が目覚めたのだ。
私は嬉しさのあまりに抱きついた。
「よかったー!!」
「ったく、心配かけやがって」
「そうやでー!跡部なんかが寝ている間まともじゃなかったんやで!?」
「忍足っ!テメェそういうこと普通言うかっ!?」
「・・・・・・」
は訳が分からないかのように不思議なものを見るような目で私達を見ていた。
「おい、?気分でも悪いのか?」
「いえ。気分は悪くありません。大丈夫ですが・・・」
敬語!?どうして?
「、どうしたの?」
「・・・あの、申し訳ございませんが皆様どなたでしょうか?」
「「「!!!!」」」
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