俺は帰って、ベットに横になっていた。
そしたら、俺のペットの猫のエンゲルが机の上の鞄を倒しやがった。
「ったく・・・」
倒れた鞄の中から、宍戸に借りたCDが教科書と一緒に出てきて目についた。
☆I hear someone singing〜誰かの歌声が聞こえる〜☆
俺は、CDを手に取りカバーを見てみたが歌手の顔はどこにも写っていない。
デビュー曲と書いてあるのだから普通はどこかに写真やプロフィールが載っていてもおかしくない。
不思議に思いながらも、CDを聞くことにした。
『ねえ 君はどこにいるの?
ねえ 君のぬくもりは?
あがいても あがいても 見当たらない
深い闇が私を支配していくの
君がくれた物忘れない
いつでも1人じゃない 必ず傍にいてくれた
これからも ずっと・・・ そう思ってたのに
shine 求めてた
shine 探してた
見つけたいよ 君の光 光輝(こうき)を・・・』
スーッと心の中に染み込んでいくような声。
俺は、ナゼか自然と聞き入ってしまった。
まるで、本当に誰かを探している。そう訴えてくる声に・・・
そして、いつの間にか首にぶら下げてあるペンダントを無意識のうちに掴んでいたことを、俺は気づかなかった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
朝8:20
朝練も終わり、宍戸にCDを返した。
「おい、宍戸。コレ」
「ああ」
「あっ!Secretやな?よかたやろ?」
忍足が着替えをしながら話かけてきた。
「ああ」
ほんどの奴が俺を驚いた顔で見てやがる。
「なんだよ?」
「いやな。跡部が素直にいい曲って認めたからみんな驚いとるんや」
「俺様だっていい曲はいい曲だって思ってんだよ!」
「そうですよ!跡部さんの評価は高いですからね。それだけSecretが上手いってことですよ」
長太郎が一生懸命話している。
俺は昨日曲を聞いてから歌声が離れなかった。
その為、長太郎の声も片隅のほうでしか聞こえることはなかった。
正直、歌ってる奴の顔が見てみたい。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
今日は新曲のレコーディングが入っている。
放課後にスタジオに直行という形を取った。
学校からスタジオまで結構距離があるから、教室で私とは迎えが来るのを待った。
「、風邪ひいとらんか?」
「大丈夫vそういうこそ」
「うちは大丈夫や!寝る時は、加湿器おいとるからな」
「そうなの!?」
「歌手とあるべき者の勤めやろ」
「すみません・・・」
♪〜〜♪〜♪〜〜♪〜
その時、私の携帯が鳴った。
ディスプレイには『マネージャー☆水無月さん』と出ている。
すぐさま、私は携帯を取った。
「は〜い!」
「おつかれ。もう裏門にいるから」
「わかりましたっ!すぐ行きます」
そう言うと携帯を切り、鞄を持って裏門に向かった。
黒の車が止まっていた。
私とはそれに乗り、スタジオに向かった。
信号に止まってた時にが突然大声を出した。
「あっ!!」
「、どうしたの??大声だして・・・耳痛い・・・」
「ごめんごめん。あれ見てみ!?」
「あれって、あれ?」
が顎で指したのを確認すべく私は指を指して聞いた。
「そや!あれや!」
その先にはこの前、私達の前を歩いていた集団と同じ制服を着た人3人が女の子をナンパして失敗したのか知らないが、
明らかに女の子を無理やり連れて行こうとする姿だった。
思わず私は水無月さんにお願いをした。
「脇の方に止めてくださいっ!!」
「ちょっ!?どうしたの?」
「イジメや。水無月さん、ちょいと待っててもらえる?」
「わかったわ。本当に正義感が強いのね。でも、怪我しないようにね!」
「「分かってる(とる)」」
水無月さんに道路の端に寄ってもらい、私とは降りてさっきの人達のところに走って行った。
近づくにつれて声が聞こえてくる。
「大人しく言うこと聞けよ」とか「かわいいと思っていい気になんねぇほうがいいぜ」などが飛び交っている。
私達は、その場に着くなり男に一発づつ蹴りを入れた。
もちろんビックリし、怒り出した。
「なにすんだ!!テメェら」
「女の子ナンパできなかったからって無理やりは良くないと思いますよ」
「うるせー!お前ら青学だな!?」
「それがどないしたん?」
「俺達は氷帝だぜ?」
「だから何です??」
「、分かったで。ようするに、氷帝っていったらお金持ちが多いやん。
だから、恐らく親がどうなっても知らないぞ!みたいな脅しなんじゃないん?」
「そうなの?」
男達にやさしく聞くと、悔しそうに見ていた。
この様子からして図星なんだろう。
「苗字教えてくれる??」
「なんでだよ!?」
「あーよかったわ。ネームがあるじゃない。変なことやってるわりには、マジメにネーム付けてるのね」
「うるせー!アマ、調子にのんじゃねーぞ!」
そう言いながら一人、私を殴ろうと襲って来た。
ヤバイっ!!そう思った瞬間、目をつぶった。
の焦った声が聞こえた。
「っ!?」
・・・あれ?来ない?・・・
目を開けるとこの前の集団の跡部と言う人とすごい大きかった人を抜かした人達5人が3人を睨んでいた。
「なにやっとんや?」
眼鏡をかけた人が3人に向かってドスの聞いた声で問い掛けた。
そして、それに眠そうな人・宍戸と呼ばれてた人・銀髪の長身の人・おかっぱの人と続いた。
「女の子殴るとかいけないし〜」
「激ダサだな」
「信じられませんっ!!」
「お前ら最悪だな」
3人はまるでさっきまでの勢いが消えていた。
「氷帝の恥さらしやん。跡部がココにいなくてよかったやん。跡部がおったらお前ら、明日から学校これないで」
「名前はしっかりと覚えさせてもらいました」
恐らく、銀髪の人はネームを見て覚えたんだろう。
3人は怖くなったのか、走って逃げって行った。
「ったく、3人共大丈夫かいな?」
「あっ!?はい。私、急いでて・・・今度お礼するのでお名前だけでも・・・」
ナンパされてた女の子は私達にまで言って来た。
しかし、ココで名前を教えたらお礼をしろといってるような物だ。
「私達はいいよ」
「そうやで?うちらも急いどるし」
「〜!〜!片付いたなら早くっ!!遅刻決定じゃないっ!?」
遠くから水無月さんが走って叫んでいた。
「ほら。呼んでる」
「あの、本当にありがとうございましたっ!!」
「いいよ!結局はその人達に助けてもらったんだしね」
そう言い残して私達は走って水無月さんのところに戻った。
レコーディングも無事に終了♪
ディレクターにはかなり怒られたけど・・・
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