いつも読めない奴。でも、いつも俺らのことを気にかけてくれたな。
この俺様が男にお礼なんて2度といわねぇぞ。よく聞け。
忍足侑士、助かった。サンキュ
〜VAMPIRE〜
ヴァンパイア
俺はの手を引き、表へと向かう。
足がうまく動かない。こんな時にまでかわいそうだ。
「、悪かったな」
「えっ!?何がですか?」
「こんなことに巻き込んでしまって・・・」
「そんなことありません!!私が好きでここにいるんです」
「・・・ありがとう」
「いいえ」
お互い目を見て笑い合う。
これからもこうして笑い合いたい。
最後の時まで・・・
表へ出ると、案の定人の海。
ここまでしてヴァンパイアが嫌いなのか。
「動くなっ!コイツの命がないぜ」
睨みつけながら、を掴みよせる。
俺の中でははココで抵抗するか、もしくは人間に助けを求める手はずだった。
しかし、は動かない。
それどころか急に叫びだしたのだ。
「皆さんっ聞いてください。私、ヴァンパイアがいてはいけない存在だとは思えませんっ!!
こやって私を助けようとまでしてくれる。優しい方なんです!!だから、みなさん引き返してくださいっ」
「バカか!!なんで逃げないんだよっ!」
「私、黙って待ってる女じゃないんです」
そう言ったの目はしっかりと輝いていて、綺麗だと思った。
「ちゃん!!君は騙されているんだ!!」
「私は騙されてなんかいない。これは私の意志です」
「・・・・・・少しの間黙っててもらう。大丈夫、必ず助けるから」
にも俺にも意味は分からなかった。お互い眉をひそめ、睨みつける。
その瞬間、後ろの気配に俺はきづいた。後ろへといつの間にか回っていた男が1人へと銃の標準をあわせているじゃないか。
そいつの手は震えていて、ヘタすれば狙いが外れるいきおいだ。
バァァァァン!!!
「イヤーーーーーーーーーー!!!!」
の叫び声が聞こえる。
そう、引き金が引かれる瞬間俺はを突き飛ばしてた。
守りたかったんだ。
は、急いで立ち上がり俺へと駆け寄ってくる。
足、痛いはずだろ。そんなに走ったら、治るもんもなおんねぇぞ。
「いや、景吾さん!!しっかりしてください!!なんで私なんかっ助けたんですかっ!!」
心臓に直撃した銃弾。さすがにでもこれは無理だと気付いたんだろう。
「バーカ・・・好きな・・女は・・・助け・・る・・・なんて・あたり・・・前だ・・ろうが・・・
泣く・・な・・泣かしたい・・わけじゃ・・・ねぇ・・」
の頬に伝う涙。
俺はそっと手をその頬へと添えた。
その上から、の手がかぶさり、は目を瞑った。
「好き・・だぜ・・もっと・・はやく・・いえ・・ば・・・よかった」
愛しくてたまらない存在。
ずっと勘違いをさせたまま、昨日気付かせてしまった俺の気持ち。
もう遅すぎた。
「すま・・ない・・・・・・もう・・時間だ・・・」
意識が薄れていく。
俺は幸せ者だった。ヴァンパイアになったこと、今ではよかったと思ってるぜ。
と出会えたんだからな。
わがままを言えば、人間として会いたかったのは事実だが。
サンキュ、。
頬に添えていた景吾さんの手が力なく崩れ落ちた。
「嘘・・・イヤァァァァァァ!!!」
抱き寄せて泣いた。今までにないくらい泣いた。
どんなに泣いても戻ってこないって分かってる。
でも、今は泣くことしかできないの。
「、よくやったぞ。がいたから殺すことができた」
私の肩に手を添えて讃えの言葉を言う街の長。
・・・・私がいたから、殺すことが出来た・・・・
そうか、この人を殺したのは私なんだ。
ああ・・・私ってバカだ。
助けたかったのに、逆に殺しちゃったんだ・・・
「化け物は死んだ。それでよかったじゃないか。、悲しむことは何1つないんだぞ」
・・・化け物・・・・
その言葉を聴いた瞬間、私の中で何かが切れた。
「いい加減にしてっ!!この人が化け物!?あなた達の方が化け物よっ!!!紛い物よっ!!!
殺しておいて、喜ぶなんて・・・あなた達の感情どうにかしてるっ!!!」
「っ!!!相手はヴァンパイアなんだぞ!!」
「だから何っ!!この人達が悪いことしたっ!?誰か殺したっ!?ただ、種族が違うだけじゃない。
ただ・・・ひっそりと暮らしてただけじゃない・・・ひどぎるよ・・・」
語尾がどんどんと弱くなっていく私。
悲しくて悲しくて、涙が止まらない。
「私もヴァンパイアにもうすぐなるわ。だから殺して」
嘘だけど、この人達と生きていくことに私は耐えていける自信がないの。
ごめんなさい、景吾さん・・・せっかく守ってくれた命を私は無駄にしてしまうけれど。
あなたの元へ行かせてください。
目の前には銃口。
撃つのは猟師。プロの仕事。
私は景吾さんを抱き寄せ、座り込んだまま撃たれる瞬間を待った。
バァァァァン!!!
その音と共に私は意識を飛ばした。
今行きます。あなたの元へ。
出会ったのは突然で。俺がヴァンパイアだと知ってもお前は態度が変わらなかったな。
「どうしよう・・・まずは傷口を綺麗にしなきゃ・・・えっと・・・
そうだ!!お風呂!!えっと、そこの扉開けるとお風呂ですから。まず、入って」
人間とヴァンパイアを変わらない存在だと一生懸命叫んでた。
「例え、寿命が違っていても同じ感情を持った心がある!!」
雫と変わらない痣に俺は、雫を求めていた。
結局は勘違いだったが、でも、それでもお前はいいと言ってくれたな。
「例え、他の人を好きでも大好きです」
弱気な俺を受け入れてくれた。
血を吸えない俺を信じてくれたんだ。
「私は信じてます。景吾さんのこと」
最後、助けられたこと俺は誇りに思える。
大好きな奴、守れない俺様じゃないけどな。
泣かせてしまうなんてかなりの誤算だ。
、本当お前って変わってる女だったぜ。
でも、そこがよかった。
・・・・・いつまでも・・・・・
・・・・・、愛してる・・・・・
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